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コンニャクで砂漠の空気から水を生み出す新素材

◉去年の記事ですが、東京ポッド許可局でサンキュー・タツオ氏が紹介していたので、遅ればせながら。確かに見出しとしては、入れ子構造になりすぎてて問題ですが。砂漠緑化に関してはそこそこ関心がある方なので、これはいい情報ですね。うちの田舎の裏山などにはコンニャクが自生しており、おふくろ達と蒟蒻芋を使って、手作りの丸いコンニャクを作ったものですが。待機中から水分を取り出すというのは、有効でしょうね。

【「コンニャク」で砂漠の空気から大量の水を生み出す新素材が開発される】GIGAZINE

コンニャクの主成分のグルコマンナンを使い、1kg当たりたった2ドル(約250円)と安価でありながら1日に13リットルもの水を生成することが可能な新素材が発表されました。
(中略)
日本のように水資源が豊富な地域は少なく、世界人口の3分の2が程度の差はあれど水不足の影響を受けていると言われています。浄水技術があれば海水や汚染された水から飲み水が得られますが、砂漠地帯のようにそもそも既存の水源がない地域には適していません。

https://gigazine.net/news/20220530-gel-film-drinking-water-desert-air/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、どこかで見たコンニャクですね。パラパラッパパー♬

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これ、いい話ですね。アフリカのナミブ砂漠では、海からくる霧を集めて生きる生物がたくさんいて。逆立ちして体についた霧の水滴を体に集めるゴミムシダマシの仲間とか、大きな眼球についた水滴を舌でなめとって水分補給するトカゲの仲間など、砂漠に適応した生物がたくさんいますね。どんなに乾燥した地域でも、大気中にはある程度の水分がありますから。そこから水分を集めて利用するというのは、実は結構昔からある手法です。

ナミブ砂漠のように定期的に霧が発生するような地域だと、除湿機を使って水分を集めることも可能なんだそうですけれど。そうやって集めた水は、最小限の水分で作物を栽培する、点滴栽培法などがありますし。あるいは地中に紙おむつに使われるキレート剤を混ぜたり、クラゲを乾燥させた物質を使って保水性を高める研究などなど、日本の大学の農学部はこういう研究でけっこう素晴らしいんですよね。砂丘のある鳥取大学とか、愛媛大学など。

鹿児島大学の農学部も、吹上浜という日本三大砂丘の一つがある地域性を活かして、防砂林など、そういう研究をしていた記憶が。鹿児島は火山灰土で土地が痩せてて、作物の収穫があまりよろしくないですし。水持ちが悪いんですよね。海水を安価に・簡易的に・メンテナンスができるだけ少ない形で真水にできる研究が、わりと人類の未来には大事かもしれません。太陽光励起レーザーによる海水の蒸発と真水プラントには期待していたんですが。すっかり聞かなくなりましたね。

コンニャクの仲間は、東南アジアなど各地に存在しますから。栽培自体は、かなりの地域で可能な方の部類ではないか……と思います。もっとも寒冷地での栽培は向かないので、東北や北海道では育たないらしいですね。自分がこんにゃく芋を裏山で掘った話をすると、割と驚かれます。コンニャク自体はほとんど水分なんですが、それがこんな形で利用できるっていうのも、なかなか興味深いと言うか。砂漠緑化は人類の課題でもありますので、今後もこの手の情報に期待したいです。

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