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東スポの要友紀子候補の記事

◉東京スポーツが、立憲民主党の要友紀子候補の記事をかなり正確に、しかも骨太に書いています。かつて、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏が週刊文春への民事訴訟を起こした、通称ホモセクハラ裁判で、他の大手マスコミが腰が引ける中、繰り返し報道したのは東京スポーツでした。そういう新聞なので、要友紀子候補のことも、きちんと報道しています。あまり知られていませんが東スポは本来、保守系の新聞ですから、尚更この意義は大きいです。

【立憲民主党の異色候補・要友紀子氏 〝差別横行〟性産業への理解求める】東京スポーツ

 性産業を見下す国を変えたい! 間近に控えた参院選(22日公示、7月10日投開票)に異色候補が出馬する。立憲民主党から比例代表で公認された要友紀子氏(46)は、セックスワーカーの支援に長年取り組んできた。「性を語れる政治家がいない。私が性風俗の現場と政治をつなぐ架け橋になりたい」と当事者の声を国政に伝えると訴えている。
(中略)
 性産業をなくそうという議論の背景には差別意識があるという。「性産業をなくそうという人たちは、セックスワーカーを差別している気はなくて、むしろ『助けたい』『救いたい』って思っている。でも、それが差別なんですよね。セックスワーカー一人ひとりに性産業が嫌かどうかを確認したわけでもないのに、彼女たちを丸ごと“救う人たち”にしてる」と違和感を指摘した。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、新聞の写真ですが、トリミングして東スポが目立つようにしました。

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■要候補の真っ当な主張■

要友紀子候補は、セックスワーカーについての世間の偏見や、あるいはラディカル・フェミニズムの偏見に対して、きちんと反論している人物ですし、個人的には高く評価しています。まぁ、自分に評価されてても、マイナスにこそなれプラスにはなりづらいでしょうけれど。それはとにかく、アムネスティ・インターナショナルですら、セックスワーカーの非犯罪化に動いているのに、日本のラディカル・フェミニズムはまるで禁欲的な清教徒のようなことを言って、むしろ世界の潮流と真逆の方向に。

日頃は、やれ欧米では~国連では~と、出羽守ぶりを発揮しているのに。要候補は「今、行われているような『野放しにするか、法律で禁止するか』っていう極端な二者択一はよくない。セックスはなくせない以上、性産業もなくならないので、ルールの範囲内ならいいですよと認めていくことが望ましい」という非常に現実的な提案をされているのですが。ラディカル・フェミニズムの方々は、なくせる・なくすべきだ・なくすのは良いことと、本気で思っていますからね。恐ろしい話です。

■信教の自由と表現の自由■

キリスト教や、ルーツのユダヤ教が生まれた中東の地域は、厳しい環境ですから。そこでは、多産は喜ばしいと同時に危険なこと。飢えて死んでしまいますからね。ゆえに、禁欲的な宗教が生まれ、それが北方のヨーロッパにも伝播したわけで。アメリカ大陸からジャガイモなどの農産物がもたらされるまで、常に飢饉と隣合わせの世界でしたから。そりゃそうですよね、南仏が秋田や青森とそう変わらない緯度ですから。ドイツなんて、樺太とほとんど同じ緯度です。それだけ寒冷で、猿も棲まない地域。

そういう、禁欲的な宗教を否定はしませんが、その価値観の押しつけは、信教の自由への侵害。侵攻は押し付けていないが価値観を押し付けてるだけって、それは言葉のごまかしですから。AVも関係団体にほとんど話を聞かず、ロビー団体の力を使って、こんな法律を通してしまうんですから。良い意味で、自分たちの利益をちゃんと代弁してくれる族議員は大事、ということです。利権にたかる、悪い意味での族議員は肯定しませんが。万機公論に決すべし。

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もへもへ氏の指摘が真っ当ですね。

■内部から変えられるか?■

要候補には頑張って欲しいですが、一抹の不安も。立憲民主党から立候補したけれど、当選できるのか? 当選できたとしても、ラディカル・フェミニズムに乗っ取られたも同然の現状において、本多元議員のように党内のイヤガラセや工作によって、失脚や辞任、離党に追い込まれないのか? ハッキリ言って、立憲民主党はCLP問題やブルージャパン問題でも、まともに説明責任を果たさず、組織的にかなり腐っている可能性が、充分に推測できます。心配ですね。

もちろん、立憲民主党が今夏の参院選で大敗し、要候補が大きな得票を得て当選し、党が方向転換を余儀なくされる可能性はあります。ただ、たとえ福山前幹事長ら大物議員が落選し、大敗しても。無能な方の菅元総理が院政を敷いてる状況では、期待薄です。本来は、労働者のための政党だったはずなのに。いつの間にか学者だの弁護士だの上級国民が入り込み、SDGsだのLGBTだの高齢者には耳慣れない横文字を掲げ、活動家のような政治家が跋扈しています。「それって軽視するつもりはないけれど、経済より優先すべき喫緊の問題ですか?」と言いたいです。

■オマケ:東スポの話■

さて、笑福亭鶴光師匠の名言に、「狂気を演じるのはこの上もない理性である」というものがあります。伊集院光さんの『日曜日の秘密基地』にゲスト出演されたときの言葉ですが。東京スポーツもさしずめ、日頃はプロレスの記事を中心に、ネッシー捕まるとかを一面で報じて道化を演じていても、ここぞというときに言葉の寸鉄で王の失政を刺す道化師のごとく。道化師だから許される際どいジョークでツッコミを入れられる。もともと、政治の記事は硬派なものが多いです。

天下のNHKでさえ、稲垣吾郎氏が事故を起こした時、「稲垣メンバーが」と、忖度した報道をしたのに。なぜ東スポが、平気でジャニーズの追求ができたかといえば、元のオーナーが右翼の大物の児玉誉士夫だからです。そう、ロッキード事件で有名になった。児玉は韓国と太いパイプを持ち、その関係で東声会の町井久之こと鄭建永と関係が深く、山口組の田岡三代目との兄弟盃の仲介をしたほど。この流れで、明治時代からの老舗新聞である『やまと新聞』を買収して東スポを創刊したわけで。

そういう新聞社ですから、ジャニーズ事務所より怖いと噂のBの社長も、「ああ、稲川会の石井くんのところで、ハマコーさんと運転手してた人ね。出世したね~」程度の扱いでしょうからね。あくまでも噂ですが、東スポの会長室には、そのバリバリ保守系の東スポが、こうやってきちんと報道するというのも、それだけちゃんと取材した結果、報道する価値を認めたということでしょう。要候補の追い風になると良いのですが……。攻撃の口実に使われないと言いですね。

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