村上宗隆選手が55号ホームラン

◉今年は投高打低で、ホームラン数うが軒並み減っているのですよね。それは、佐々木朗希投手の完全試合に加え、ノーヒットノーランが5回も出るという状況からも、わかりますね。なのに、55本。背番号と同じ、55本。1964年から58年も、日本人選手は並べなかった大記録。しかも22歳という若さで。素晴らしい結果です。まだ15試合ほど残っていますから、日本タイ記録の60本や新記録の60本を目指してほしいですね。期待しています。

【ヤクルト村上55号!王貞治氏も称賛「50本、60本を何回も打てるような結果を出してくれると」】スポニチ

 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が13日、巨人戦(神宮)で4回に54号ソロ、9回に55号3ランを放ち、ついに歴代日本選手最多1964年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打という偉大な記録に並んだ。ソフトバンク・王貞治球団会長(82)が、自身が64年に記録した55号に並んだヤクルト・村上の打撃の凄さ、今後への期待などについて語った。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/09/13/kiji/20220912s00001173832000c.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、神宮球場の写真です。

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■FAまであと何年?■

村上宗隆選手は、熊本県出身。熊本といえば打撃の神様・川上哲治さんから始まって、前田智徳選手や秋山幸二選手、松中信彦選手などなど、球史にその名を刻む選手が多いですね。また、柔道でも鬼の木村政彦、山下泰裕選手など、肉体的に大柄だったり頑強な人が多いですね。九州でも、本当に酒が強く喧嘩も強いのは、熊本県。これは卑弥呼の時代やそれよりもずっと前から、大陸との交流が盛んで、遺伝子的に多様なんでしょうね。

高卒初年度から活躍する村上選手ですから、あと6年でフリーエージェント権獲得ですか。まぁ、メジャーに挑戦するでしょうけれど、地元九州で、福岡ドームでホームランを打ってみませんか、と。子供の頃は、秋山監督や松中選手の活躍に、胸を熱くしたでしょうから。まぁ、これは冗談ですが。しかし、王会長の記録868本に挑戦する、少なくとも野村克也さんの記録657本に挑戦できる可能性を持った選手が、ついに現れました。

■清原・松井を超えろ■

清原和博選手が鮮烈なデビューをした時、これは王さんの記録を破るかもと、本当に思いました。高卒でいきなり31本塁打ですからね。翌年も29本塁打、3年めも31本塁打と、3年で91本塁打。王会長は7・17・13本で、37本ですから。ところが、4年目にいきなり38本塁打を打ってから、13年連続を含む15回もの本塁打王。40歳で引退した年ですら、31本塁打の怪物。42歳までやってたら、通算900本塁打を超えたでしょう。清原選手も通算5位の、ホームラン記録なんですけどね。

また、松井秀喜選手も、11・20・22本と3年間で53本でしたが、4年目に38本塁打と爆発。タイトルこそ一本差で逃しましたが、これは王会長と同じ曲線に乗るかなと。実際、日本での10年間で332本塁打。怪我もなく無事之名馬タイプだったので、これは少なくとも史上3人目の600本塁打行くぞと期待したんですよね。ところがメジャーに挑戦したら、10年間で175本塁打。古傷の膝と、手首骨折の大怪我で、45歳ぐらいまでやりそうだと思っていたのに引退も早く。

■王貞治の本当の実力■

さて、「背番号1のすごいヤツ」がスーパースターの代名詞だった小学生時代を過ごした自分としては、王貞治会長について、ちょっと弁護を。王会長が最もすごかったのは、1974年なんですよね。この年、王会長は130試合で385打数49本塁打。実に7.85打席に1本打っています。ところが、この年は158四球で内45敬遠という、2つの日本記録を記録した年でもあります。理由は簡単、この年で長嶋茂雄さんが引退し、成績的にも振るわなかったからです。

王敬遠・長嶋勝負が繰り返され、533打席の29.64%――ほぼ3打席に1回は勝負してもらえない状態でした。この年、長嶋さんは打率.244の15本塁打55打点で、四球は24個で敬遠はゼロ。もし、王会長が長嶋さん並みの四球と敬遠なら134打席が得られ、17本のホームランを積み上げられた計算です。そう、本当は66本塁打を打てるぐらい絶好調だったのに、四球と敬遠攻めで、49本塁打と50本の大台にさえ届かなかったんです。143試合制度なら、72本塁打に迫る数字です。

■圧倒的四球王で敬遠王■

もちろん、当時はレベルも違いますし、球場の大きさも違います。時々、圧縮バットのことを持ち出す人がいますが。王会長だけが使っていたわけではないですからね。また、55本塁打に関して、バース選手やカブレラ選手への四球について云々する選手もいますが。スポーツライターの玉木正之氏とか、王さんを批判し長嶋さんを褒めまくっていましたが、タイトル争いで長島監督も上原浩治投手に敬遠指令で、マウンドで涙を流させていましたしね。

王監督が勝負を指示すればいいだけと言う人もいますが。それって、一種の片八百長なんですけどね。頭が悪い人は意味が理解できないでしょうけれど。敬遠は野球の立派な戦術のひとつ。実際、王会長は現役時代、18年連続の四死球王。シーズン158四球も45敬遠も通算2390四球も427敬遠も、全部日本記録です。長嶋さんの969四球205敬遠と比較しても、倍以上です。でも、それだけ四球攻めにあった王会長が現役時代、長嶋さんのようにバットを持たずに打席に立って抗議とか、パフォーマンスをしたわけでなく。黙々と、一塁に歩いていたわけで。

個人的には、タイトル争いの四球合戦とか、アホらしいとは思います。でも、タイトルがあるかないかは、引退後の仕事にも直結すると、元プロも語っていましたしね。この悪癖は、もう外野の声では治らないでしょうから。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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