韓国の軽空母計画、事実上の撤退か
◉ゴルバチョフ書記長が亡くなり、ソビエト連邦からロシアへの橋渡しをした人が、ウクライナ侵攻の最中にという因縁を感じます。世界は、ロシア連邦の暴挙で、戦争はいつでも起きうるし、侵略される側に回る危険性を、リアルに感じたのですが。韓国も尹新大統領になり、ムダな……というか意味不明の軽空母建造計画が、事実上の撤回になったようです。当たり前ですね、対日本ならともかく、対北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)には無用の長物ですから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、第7艦隊所属の原子力空母ロナルド・レーガンだそうです。
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■原潜と空母幻想■
韓国の軍事音痴ぶりは、特に海軍で酷いですね。主たる幻想が2つあって、ひとつは戦略原子力潜水艦を保有したいという願望。これは根強くあって、正確には核保有国になりたい願望と、セットですね。朴正煕大統領も政権末期には核保有を目論んだように、大日本帝国を降伏させた核兵器に、韓国は過大な幻想を持っているのでしょう。北も南も、核保有への強い願望がありますから。相手に核攻撃されたときの、反撃能力としての戦略原潜ですが、韓国の本音は日本や中国への示威でしょうね。
そして、空母。韓国は中華王朝という典型的な大陸国家の隣りにあり、さらに北には遊牧民系国家もありと、陸軍国家にならざるをえない部分がありました。いちおう、室町時代とか倭寇が激しく、結果的に海軍がけっこう強かった時代はあるんですよね。なので戦国時代に、豊臣秀吉の朝鮮出兵で李舜臣がそこそこ活躍できたのは、そういう部分があります。ただ、基本的には陸軍が主たる国家で、今も海軍は規模は小さく。在韓米軍が海と空は受け持つ感じです。
■海軍は超金食い虫■
この点に関しては日本も、島国なのに中華文明の影響で陸軍国家の文化で、大型の船の建造や操船は、ずっと劣っていたんですよね。本格的な海軍は、明治維新から英国などに学び。空母同士での本格的な戦争をやったのは、実は日本とアメリカだけ。アメリカは戦後、正規空母を多数持ち、日本はずっと制限されてきたのですが。おおすみ型から全通甲板の艦艇を持ち、ひょううが型、いずも型とステップをし、ようやく形が見えてきましたが。日本がいずも型を持ったので、それ以上の軽空母がほしいのでしょう。
でも、海軍って昔から金食い虫で、韓国の一点豪華主義文化では、同しようもないんですよね。空母だって、ミサイル巡洋艦や潜水艦や補給艦など、空母打撃群と呼ばれる艦隊を組まないと、運用できません。もっと言えば、空母は3隻体制で、ローテーションするのが理想。韓国には独島級揚陸艦という全長185メートル・満載排水量1万8800トンの船がありますが、これさえまともに運用できていません。なのに、3万トン級の軽空母導入を推進しても、運用ができるはずもなく。
■自主防衛路線の困難■
日本は、おおすみ型3隻、ひゅうが型2隻、いずも型2隻と複数建造していますが、それが実用的な建造と運用の話ですからね。同型艦を作ることで、建造費も違ってきますし、前の缶を運用したことで初めて見えてくる問題点もありますからね。日本は次に満載排水量4万5570トンのアメリカ級強襲揚陸艦のような艦艇を建造するのか、それともいずも型をさらに2隻建造して4隻体制にするのか、そこはわかりませんが。最初からF-35B運用を考えた設計で、中央エレベーターを左右どちらかに移動するのもありでしょう。
韓国が自主独立防衛を考えるなら、たぶん軍事費でパンクするでしょうね。アメリカとの縁を切って、高麗王朝や李氏朝鮮時代のように、中国の属国に戻るならいいですが。日本にも中国にも舐められないぞと気張るなら、軍事費は今の3倍にしても足りないでしょう。そこを埋めるのが、核保有願望なのでしょうけれど。アメリカが核拡散を許すはずもなく。従北左派に引っ掻き回されている韓国ですが、尹新大統領にも期待はできませんし。左右の綱引きと迷走は続くでしょう。
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