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ハダニにはアリの足跡物質

◉ハダニ、農家の天敵としてフマキラーのテレビ CMでも歌われていましたね。「これは葉の汁を吸うアブラムシ これは葉っぱの色が悪くなるハダニ 黒い斑点黒星病 白いカビのうどんこ病 かっぱん病は葉を枯らすのです カダンカダンカダン お花を大切に」って、若い人が知りませんか。そのハダニが、蟻の足跡物質を嫌がるとの研究が、京都大学などの研究グループから出たそうです。

【害虫の「世界王者」にアリの足跡物質が有効 京大などが発見 化学農薬脱却に可能性】産経新聞

多くの農薬に耐性を持ち農作物に深刻な被害をもたらす「害虫の世界王者」とも呼ばれるハダニが、アリの足跡に含まれる物質を避けることを発見したと、京都大などの研究グループが発表した。この性質を利用することで、人体や環境に無害な自然由来の農薬で農作物を守れる可能性があるほか、ハダニの耐性発達を抑えられるという利点もある。研究グループは「発想の転換で、化学農薬に頼るやり方から脱却できる可能性が出てきた」としている。

https://www.sankei.com/article/20221027-BV3NKUR5IZOLNCJHSDJTWZ6TCU/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アリのオブジェです。リアルな写真もあったんですが、昆虫嫌いな人に配慮して。

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ハダニは1ミリもない小さな植物食昆虫で、ライフサイクルが短いせいもあって、農薬に対する耐性の獲得が比較的早いようで。一方のアリは、ハチの仲間から進化した社会性昆虫で、たぶん数も生体量も、世界で最も巨大な昆虫。何しろ、世の中にはほとんどアリだけを食べて生きていける動物が、オオアリクイやコアリクイ、センザンコウ、ツチブタ、フクロアリクイなどなど、存在しますから。

巨大な蟻塚を作る種類や、巣を持たず移動しながらいろんな昆虫を襲撃する軍隊アリのようなものまで、多様ですからね。巣を持つタイプのアリが、餌を見つけて巣に戻る時に、ヘンデルとグレーテルの動画の目印のように、足跡をたどれるように、特殊な物質を出しているようで。田舎だと巨大なバッタやセミの死骸に、気持ち悪いほど大量のアリがたかっている姿をよく観察しました。目印物質自体はおしりの先から出すようですが。

例えば、若い葉っぱや枝に大量に発生するアブラムシとか、甘い物質を出すことで、アリを味方につけて点滴のてんとう虫などから守ってもらったりしています。アリ自体は昆虫の中でも決して大きな体躯の存在ではありませんが、とにかく数が多いですからね。そして小さな体の割には、顎の力が強かったり、怪力だったりしますからね。敵に回すととても怖い存在です。いわんやハダニなんて、とても小さな昆虫ですから。

アブラムシなどのように、蟻に恩恵を与えることもできませんから。一方的に食われる存在でしょうね。ありんとってどれほど栄養になるかは分かりませんが。なので、その進化の過程で、アリを避ける部分が遺伝子に組み込まれたのでしょうか。こういう物質を研究して、農薬の代わりにうまく使うことができれば、面白いと思うんですけれどね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ