反原発派の〝手口〟

◉ここでの〝手口〟というのは、麻生太郎副総理(当時)が、「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と語ったのを、左派が捻じ曲げイチャモン付けたことへの、皮肉です。

【伊方原発3号機運転容認、住民側が最高裁への抗告断念の方針】中国新聞デジタル

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止め仮処分を巡り、申し立てた住民側が、広島高裁決定を取り消して運転を認めた18日の同高裁異議審決定について、最高裁への抗告を断念する方針を固めたことが20日、分かった。最高裁で退けられた場合、全国の同種裁判に与える影響を考慮したとみられる。異議審決定が確定する見通しで、四国電は10月末の再稼働に向けた準備を急ぐ構えだ。
 弁護団はこの日、関係者とウェブ会議を開き、今後の対応を検討。関係者によると、抗告しない方針を確認したという。

地裁で、思想的に偏った裁判官の次期を見計らって提訴し、勝訴したら大騒ぎし、高裁で逆転判決が出たら最高裁への控訴はしない。最高裁で確定したら、以降は地裁でも同様な提訴が却下されるので。

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■ためにする裁判■

それって、けっきょくはためにする裁判ですから。そもそも、どの裁判官だろうが一定の結果に収斂されるもの。地裁レベルで意見が分かれて、高裁や最高裁の判断を仰ぐのが筋であって、最高裁への上告がいっさいなされていない時点で、反原発の方々が一番、それが無理筋だとわかってるっていうことですから。ただの政治的イデオロギー闘争を裁判所に持ち込んでいるに過ぎないです。

樋口英明元福井地裁裁判長がその典型例ですが。本人はイロイロと言い訳していますが、広島や大阪や北海道などの地裁の裁判官で、左派がその人物の担当のタイミングで提訴するのは、もうとっくにバレている手口です。関係の薄い地域なのに変だな、と思ったらだいたいがそんな感じですから。バカバカしい話ですし、日本の左派の運動が自己満足のためと揶揄される由縁です。

■同性婚の問題でも■

同性婚の話題においても、例えばこれをキチンと実現するなら憲法改正が必要という意見があります。これは、反対意見はあっても、検討すべき意見であることは弁護士や法学者からも出ています。法学の素人の自分には判断が付きませんが、充分に説得力を感じます。しかし、そういう専門的意見とは別に、ヒステリックに憲法議論を批判してくる一群がいます。議論することさえ許さない。

邪推するに、当事者でもないのに騒いでる人達は、護憲派と重なるように思います。日本国憲法を不磨の大典の如く扱う人達にとって、どんな形でアレ憲法が改正されたという既成事実ができること、それが怖いのでしょう。それを自分達がやってしまったという、原罪を負いたくない。憲法が改正されたという事実は、9条に第三項を加えるという安倍前総理の野望に益する、と考えてそうです。

■解釈憲法の危険性■

これは死刑廃止論者にも、多く見られます。死刑廃止のために、代わりに恩赦なしの終身刑を創設すれば、あんがいすんなり実現する可能性はあると、自分は想っています。日本人は本来、死穢や血穢を嫌がる、言霊咲き誇る文化ですから。でも「現行制度で対応可能!」の一点張りで、聞く耳を持ちません。先ずは死刑制度の廃止。その後に、終身刑の骨抜きを目指すのが賢い〝手口〟ではないですか?

日本の左派がダメなのは、こういう教条的なところで、それって必ず矛盾が出てしまうわけで。そこに真摯に向き合わず、宗教的な狂信がチラチラと見えちゃうことですかね。解釈憲法で現状にあわせるのも、ひとつの智恵ではありますが。それって、何処かでひずみや限界が来る。統帥権干犯問題のように、悪用する人間も出てくる。そういう危険性に、無頓着すぎませんか、と言いたいです。

■ごっこ遊びに興じる■

日本は、内閣調査室がネットで反野党・与党絶賛のの書き込み工作をして、総理の支援する医療系の大学が生物兵器を研究してるという、ろくすっぽ取材してないことがバレバレのウンコ映画『新聞記者』が公開され、アホな人々がそいうバカ映画が公開できちゃう、幸せな国なんですね。

福島瑞穂弁護士(当時)が、坂元弁護士一家失踪事件が起きたら、証拠もないのにオウム真理教の犯罪と決めつけ、別件逮捕してでも泥を吐かせろ(大意)と口走り、辻元清美センセーのピースボートが自衛隊に護衛を頼むように。この国の左派は、しょせんごっこ遊びのくせに、自分達は崇高で高邁な理想を抱えて闘う正義の人と自己陶酔してるから、じり貧になるのかと。

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