ライチョウ22羽が野生復帰
◉ライチョウ──個人的には、雷鳥という漢字表記が好きですが。実際の雷鳥は、夏は水墨画のような美しさで、冬は純白の羽毛に包まれ、実に美しいいです。雷の鳥というのは、英語ならサンダーバードで、これまた北米の伝説の巨鳥の名前。ライチョウの優美な姿には、合わないような気もしますが。語源由来辞典によれば「天敵を避けるためカミナリが鳴るような時に活発に活動することから、「雷の鳥」になったとする説。」があるそうです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、北アルプスで撮影されたライチョウだそうです。美しいですね。ヤマセミとライチョウは、野生の個体をいつか見てみたいものですが。
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世界中にいろんな種類が存在余すが、高山地帯にしか生息せず、そのため遺伝的に孤立しやすいのか、亜種が多い鳥類でもありますね。夏羽の模様も、ずいぶん違います。そういえば大学時代、隣の部室の登山部の方に、実際に夏山で見かけたという話を聞いたことはありますが、当時はかなりの僥倖だったようで。動物園の機能のひとつとして、絶滅危惧種の保護・観察・人工飼育があります。こういう話を聞くと、ますます動物園の役割は大きいなと、つくづく思います。
Wikipediaのトキの項目で、今では消されてしまっていますが。佐渡のときも、自然繁殖にこだわった保護団体の強硬な態度が、日本のトキの絶滅を後押しした側面はあると、自分は思いますよ? けっきょく、人工飼育で時の数は大幅に増えて、順調に数が増えています。将来的には、能登半島や島根県など、かつての生息地にも広がってほしいですね。でも、そのためには理念先行で独りよがりの環境保護ではダメ。科学的に、事実と実績を積み重ねていかないと。
ライチョウというのは、寒冷な高山に適応しているため、鳥類では珍しく、脚の先まで羽毛が生えているんですよね。一般に多くの鳥類は、足の先は鱗に覆われていて、「なるほど恐竜の仲間なんだなぁ」と思わせますが。ライチョウの優美さに、この脚先の羽毛も一役買っているような。22羽を放鳥できるようになり、このまま順調に各地に放鳥できるといいのですが。トキやコウノトリ、ライチョウなど以外にも、絶滅危惧種は多いですし。動物園の取り組みに期待です。
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