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F-35Bが護衛艦いずもに発着艦

◉日本のいずも型護衛艦に、米軍のステルス戦闘機F-35Bが発艦と着艦の訓練をするということで、左派系マスコミが騒いでいます。特に、共産党の赤旗が空母だ空母だと連呼していますが。ここら辺は、中国や韓国のマスコミ同様に、軍事音痴ですね。いずも型は空母ですか? いいえ、護衛艦です。いいとこ、強襲揚陸艦モドキですね。揚陸艇を収納するウェルドックがありませんし。

【「いずも」からF35発着 3日以降に米軍機 空母化狙い】しんぶん赤旗

 防衛省は30日、海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦「いずも」への米軍F35Bステルス戦闘機の発着艦を3日以降、太平洋上で実施すると発表しました。同省は「いずも」型護衛艦にF35Bを搭載することで、空母化しようと狙っています。既に甲板の耐熱塗装を完了したのを受けて、発着艦の検証を行うことになったもの。違憲の敵基地攻撃能力保有や、日米の軍事一体化を加速させる重大な動きです。
 発表によれば、実施は3日から7日の間の1日で、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のF35B2機が参加。これに伴い「いずも」が30日午後、岩国基地に寄港しました。

ヘッダーの写真は護衛艦、noteのフォトギャラリーより。

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■正規空母とそれ以外の差■

空母──航空母艦は、正規空母(fleet carrier=艦隊空母)と軽空母に分類され、イギリスやスペインは軽空母。アメリカの正規空母は、最新型のジェラルド・R・フォード級で全長337メートル・満載排水量10万1600トン、ロシアのアドミラル・クズネツォフ級で全長303メートル・満載排水量5万9100トンもあります。同級艦を改造した中国の空母遼寧は全長305メートル・満載排水量6万7500トンです。

いずも型護衛艦の全長248.0メートル・満載排水量2万6000トンとは、比べるべくもありません。大人と子供です。昔、横須賀に寄港した米軍の空母を見たことがありますが、もう洋上の要塞。東京タワーと変わらない長さで、重さは圧倒的に上ものが、海にあるんですからね。当然です。原子力空母に至っては、アメリカ以外ではフランスぐらいしか所有していません。同じ空母と括るには、ムリがあります。

■銭湯防衛に空母は不要■

アメリカの原子力空母は、常時70機前後の艦載機を搭載できますが、いずも型護衛艦の戦闘機搭載数は12機から多くても20機、通常は8機から10機ぐらいの運用ではないかと推測する専門家が多いですね。つまり、アメリカの原子力空母の3分の1以下。アメリカの場合、かつてのエンタープライズなど90機を無理して搭載したこともあるとか。同じ空母のカテゴリーに入れるのがおかしいのは、自分のような素人にもわかります。要は、軍事大国化したイメージを振りまきたいだけ。

さらに空母は、空母打撃群(Carrier strike group, CSG)と呼ばれる大艦隊を構成してはじめて意味があります。巡洋艦や駆逐艦、ミサイル駆逐艦、潜水艦、補給艦などなど。その打撃群も3つを創って、ローテーションさせるのが理想とか。つまり、現状では日本は持つ予算もないし、意味もないんですね。専守防衛のドグマから言っても、現在のGDP1%前後の予算では、とてもとても。それよりも、CIAのような諜報機関を創ったほうが、よほど費用対効果が高いと思います。

■強襲揚陸艦への期待■

とはいえ、空母は不要でも強襲揚陸艦は、島国で島嶼部が多く、さらに災害も多い日本には、有用だと自分は思います。災害時には病院線の機能をもたせることも可能ですし、ヘリコプターを大量に積んでのドクターヘリとしての搬送も、有効でしょうし。交通網が分断された状況では、強襲揚陸艦に積んだホバークラフトで人員や物資を搬送できますしね。あと、強襲揚陸艦はアメリカでは海兵隊が主力ですが。日本では海兵隊を作る意味は薄いです。

なので、海上自衛隊の艦艇に、航空自衛隊の戦闘機を搭載し、陸上自衛隊の兵士が参加するという、理想的な形に。この国は縦割りになりやすく、戦前の陸軍と海軍のくだらない対立と縄張り争いが、軍部の暴走の一因でもありますから。強襲揚陸艦6隻体制を敷いて、2隻は太平洋側と日本海側で実務を、2隻は海外で合同軍演習、1隻は訓練用に、1隻はドックでメンテナンスみたいな体制が、理想なんでしょうけれどね。まぁ、軍事クラスターからは鼻で笑われるでしょうけれど。

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