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追いつめられる文在寅政権

◉もともとが保守的な地域の釜山市長選挙はともかく、ソウル特別市の場合は、日本と同じく大都市のリベラル傾向であることを思えば、この連敗は文在寅政権と共に民主党には痛いでしょうね。人気も残り一年、レームダック化は必然。「北朝鮮のことしか考えていない」と、文在寅大統領の本質を当初から的確に捉えた、武藤正敏元在韓国特命全権大使の、韓国分析です。

【市長選2敗、文在寅政権の「死に体」が決定的に】JBpress

 4月7日に行われたソウル・釜山市長補欠選挙で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を支える与党「共に民主党」の候補は揃って惨敗した。これによって、「文在寅政権の事実上の幕引き」が始まり、次期大統領選挙が事実上スタートしたと考えていいだろう。
(中略)
 そして与野党それぞれの候補の得票率には予想以上の大きな差が出たと言える。選挙の開票結果は、ソウルでは野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)氏の得票率は57.5%で、共に民主党(以下=民主党)の朴映宣(パク・ヨンソン)氏の39.2%を18.3%上回っている。釜山でも国民の力の朴亨埈(パク・ヒョンジュン)氏が62.7%で、民主党の金栄春(キム・ヨンチュン)氏の34.4%を28.3ポイントも上回った。この結果を受け、文在寅大統領は、青瓦台報道官を通じ、「国民の叱責を厳粛に受け止める」というコメントを伝えた。大統領は「より低い姿勢で、より重い責任間で国政に臨む」意向であるという。これまでの強引な国政運営を改めてくれればと思う。

日本のリベラル諸氏も、文在寅大統領を褒め称えていましたが、経済政策は経済音痴で失策続き。外交は外交音痴でアメリカを怒らせ日本を怒らせ、肩入れしまくった北朝鮮にすら厳しい言葉を浴びせ掛けられ。コロナ対策もけっきょくは韓国の徴兵制に伴う特殊な制度のおかげというのがバレていますし。こうなると後は、次期大統領に後継者を据えられるか否か。

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■繰り返される易姓革命■

韓国の歴代大統領は、最後はハワイに亡命して客死した李承晩初代大統領以来、暗殺だの逮捕だの自殺だの収監だのと、李氏朝鮮時代と変わらぬ様相。まだしも、王家の血統という縛りがあったぶん、李氏朝鮮時代のほうがましかもしれません。次の大統領が共に民主党なら文在寅大統領は少なくとも5年は延命でき。保守系の国民の力の候補が大統領に就任したら、逮捕起訴有罪収監も有り得るでしょう。

文在寅大統領自体は比較的クリーンな人物のようですが、娘とか夫人の弟とか、疑惑がボロボロ。御本人も、自宅の土地の農地からの転用疑惑はあるのですが。この、比較的クリーンな大統領というのは、盟友の盧武鉉元大統領もそうだったんですが。彼も退任後、疑惑が噴出して自殺に追い込まれました。賄賂と忖度は韓国の骨絡みの文化、よほどのことがないと難しいでしょう。

■反日カードを切るか?■

北朝鮮カードも神通力を失い、新型コロナウイルスのワクチン接種では後手後手に回り、不動産投機問題でも反発を受け、公約の雇用も経済政策はボロボロの文在寅大統領が取れるのは、反日カードを切ってのブーストでしょう。括弧付きの「徴用工」裁判の現金化や、括弧付きの「慰安婦」問題の蒸し返し、GSOMIAの蒸し返し、最後の切り札として竹島への上陸も有り得るでしょう。

盟友の盧武鉉元大統領は、竹島問題で島根県の自衛隊の施設への武力攻撃を画策していたとか。日本は戦犯国で韓国は戦勝国だと思い込んでる戦後世代の盧武鉉元大統領は、そういうことをやってもアメリカ合衆国は血盟である韓国の味方をすると、飛躍した思考をしていたようで。なにしろ、日本を仮想敵国としようと、アメリカに提案しちゃうようなパンクな人物でしたから。

■次期大統領選の行方■

次期大統領候補は、文在寅大統領と対立した尹錫悦前検事総長が支持率38.2%でトップ。もっとも、前検事総長は政界転身さえ表明していないんですが。逆に言えば、韓国の保守系はロクな候補がいないということ。その点では、リベラル政権の維持に当初から力を入れてきた文在寅大統領と共に民主党の巻き返しは、充分にあるでしょうね。そうでないと、自分たちが収監されますから。

不正選挙を行ってでも、政権維持しかねないでしょうし。文在寅大統領、大統領選挙改革を、残りの任期でぶち込んできそうです。現在の一期5年で再選無しの制度を、一期4年で二期までの、アメリカ合衆国の大統領選のシステムに替える。もうひとつは、トップの得票が過半数に達しないときは決選投票という、過去の失敗に学ぶ制度改革。野党の候補統一の失敗は、盧泰愚大統領を生みましたし。成功するかは解りませんが。

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