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南鳥島レアアースを来年試掘へ

◉本州からは1800キロメートル離れた、日本最東端南鳥島沖。なにしろ東京から韓国の首都ソウルまでが1157キロで、北京までが2100キロですから、そのとおさがわかります。その水深約6000メートルの海底には、レアアースを含む泥が大量に確認されています。東京大学などの調査では、世界需要の数百年分相当の埋蔵量があるとのこと。なにしろ、日本国内で利用されているレアアースは、中国からの輸入が約6割を占めていますから、この埋蔵量は貴重です。

【<独自>南鳥島レアアース来年度試掘 脱中国依存へ】産経新聞

 政府は日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)沖の海底で確認されているレアアース(希土類)について、令和6年度中に試掘を始める方向で調整に入った。経済対策を反映する5年度補正予算案に関連経費を盛り込む。レアアースはハイテク製品に欠かせないが、中国からの輸入に大半を依存する。試掘が成功すれば、レアアースの国内調達に一歩踏み出すことになる。

 計画では、地球深部探査船「ちきゅう」から水深約6000メートルの海底まで「揚泥管」を伸ばし、1日当たり約70トンの泥を吸い上げる。海底で作業するための水中ドローン(ROV)の製作費用として、5年度補正予算案に20億円を盛り込む方向だ。

https://www.sankei.com/article/20231021-5UZXTNA7UBLZFBRWNYSCU7DMJE/

ヘッダーはWikipediaののフォトギャラリーより、南鳥島の写真です。三角形~。

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昨年、茨城県沖の水深約2470メートルの海底から、泥の回収に成功しているとのことで、技術的には問題なさそうですね。前々から書いていますが、領土と領海と排他的経済水域を含めた面積では、日本は世界第6位に踊りでる、海洋国家ですから。まぁ、国土面積も上位30%に入っていて、世界的にはけして小さくはないんですが。これからのフロンティアは、航空産業に宇宙開発が上げられますが、海洋開発もそれに匹敵しますね。特に深海(水深200メートル以上)は、いろんな資源がありますから。深海開発用改造人間カイゾーグの開発待ったなし。

日本の未来を考えれば、元々強い化学系の素材開発、手塚治虫先生のお陰で花開いたロボット工学、品種改良大好きな国民性からバイオテクノロジー、iPS細胞などの代替医療研究、などいろいろあるのですが。海洋開発は、大きなフロンティア。潮流発電や海洋温度差発電、深層水の利用研究、養殖でもいろんな可能性が考えられます。個人的には、洋上人工光合成とか太陽光励起レーザーによる真水生産プラント、洋上バイオマス栽培とか、そっちの可能性を考えたいですね。沖ノ鳥島とかの海域も、そっちの方面で利用できるでしょうし。

深海6000メートルというのは、かなりの大深度ですが、逆に言えば開発技術に成功すれば、最深部で8020メートルの日本海溝を有する我が国としては、新しい産業開発のチャンスです。まぁ、そういう深海開発技術は、潜水艦の技術とも直結していますから。深海8000メートルでも作業できるような海洋作業戦技術が確立できれば、海のフロンティアは日本の未来と直結するでしょう。メタンハイドレートの利用が確立され、日本が資源大国になれば、それはそれで問題が置きそうですが。今は、海洋開発技術のレベルアップが先決。期待して待ちましょう。

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