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『100日間生きたワニ』が4週間で上映終了

◉まぁ、あっという間に打ち切られた作品はたくさんあります。黒澤明監督の『羅生門』や『七人の侍』など、歴史に残る傑作の脚本を執筆した橋本忍氏の『幻の湖』とか、シネマ・ロサのイベントで見ましたが、酷いものでしたから。公開から2週間と5日で打ち切り。それに比べれば、本作は普通にホロリとさせ、出来が良かったです。ただ、プロデュースした側が、最初から最後まで、ファンの気持を理解せず、自分たちの手法を押し付けてきたのが問題でした。

【「100日間生きたワニ」は失敗作か 4週間で上映終了...映画ライターの評価は】J-CASTトレンド

 映画「100日間生きたワニ」は、公開から約1か月たった2021年8月5日、東宝シネマズなど多くの劇場で上映が終了した。ツイッターやインターネット掲示板には、終わるのは早い、赤字なのでは、との書き込みが目立つ。
 封切り当初から、豪華声優陣による舞台挨拶の回以外は空席が目立つとの指摘があった同作。J-CASTトレンドは、映画ライターのよしひろまさみち氏に取材。映画の上映期間と利益について、評価をたずねた。

これは売れるコンテンツだと思ったら、あっという間に群がって食い散らかして、短期間で消費してしまう。長いスパンでコンテンツを育てようとかせず、素材に適当な味付けをして、骨までしゃぶって終わり。まさに、秋元康商法がそうですが。素材勝負だと言えば聞こえは良いですが、要はそういうこと。そううでなければ、「旬の若手俳優が声優初挑戦!」とか、いつものテンプレート商法。

ファンの方を見て、その上で利益を追求しないといけないのに、広告代理店とか、スポンサーとか、製作委員会とか、芸能事務所とか、そっちばかりを見ている。それって、左派メディアや文化人、賞をくれる団体を見ている河村光庸エグゼクティブプロデューサーと、本質は同じですよね。庵野秀明監督とスタジオχαράは、自己資金と創りたいモノの折り合いを付けるため、イロイロと試行錯誤してきたようですが。

ただ、コレは作家の側も自分をどう売るか、セルフプロデュース能力が問われるんでしょうね。甘言を弄して、近づいてくる業界ゴロに、自分の作品や商品価値を、どう護っていくか。今回の作品だって上映時間に見合った、1200円とかの特別入場料設定だったら、もうちょっと評価も違ったかもしれません。赤字にはならなかったとしても、原作者の受けたダメージは、かなり大きいと思いますよ?

苦い教訓として、次回作に期待したいです。

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ