平和ボケからの防衛費増額
◉文化放送の『おはよう寺ちゃん活動中』に時々登場する川口マーン恵美さんですが、ドイツの現実とか目ウロコな情報が多く、ドイツ出羽守のデタラメな情報に惑わされないですみ助かります。で、今回はドイツの防衛費増額についての裏側。どうもドイツって、問題が起きたら大規模な臨時予算を組んでお金を突っ込むんですが、それって実は日頃からの備えをいい加減にやって、それで災害が起きたらドンと突っ込むという感じで。見栄えはいいけれど、予防を蔑ろにしているって部分と同じですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、自衛隊の戦車だそうです。
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■ドイツの打ち上げ花火方式■
さて。この記事を読んで思ったのが、兵庫県明石市の泉〝暴言で政治家引退を表明〟房穂市長の政策に似ているな、と。あれも見栄えは良いですが、要は100年に1度レベルの天災に備えることなく、浮いた予算を子育てに注ぎ込んでるだけの、人気取り政策という批判があります。まぁ、毎年備えるより、それで人が死んでも見舞金を出して、そのときだけの予算を組んでぶっこんだほうが、マスコミ受けはするんでしょうけれど。
的確ですね。事態を予防する地道な予防策よりも、派手な打ち上げ花火の方ばかりを、大衆は覚えていて。その打ち上げ花火は有効だったかどうかさえ、覚えていない生き物です。そもそも未然に防がれた災害は、なかったこととして意識にさえ残らない。福島第一原発事故は執拗に語られても、女川原子力発電所は語られない。政治家としては、メルケル前首相の手法の方が、人気取りにはいいのでしょうけれど。果たしてそれでいいのかという疑問は、常に付きまといます。
■ドイツの刹那的平和主義■
こうなると、日本国民の世論が防衛費増額容認に動いたのも、ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻という大きな事態が、あったからこそです。安保法制など着実に体を売っていた安倍晋三元総理ですが、それでも世論も動かすことはできなかったわけですから。このいい加減で、付和雷同する国民を的確に導いていくことの難しさ。もちろん問題の大半は、広報下手の政府や政治家と、それ以上に反政府姿勢が自己目的化してしまって、軍事音痴を恥じないマスコミにあるんですが。
ドイツがこんな状態とは……出羽守の口からついぞ、聞いたこともありません。これに比較すると、F-35Bを自国で整備できる日本は、堅実に手を打っていますね。大衆やマスコミを説得するのを、あきらめているのかもしれませんが。日本の防衛省に対して自分は多少不信感を持っているのですが、それでもドイツのあまりの酷さを見てしまうと。いずも級護衛艦の軽空母改造や、次期戦闘機開発なども含めて、割と未来を見越して手を打っている感じがしますね。
■明確な目標と現実路線■
日本は、広報が下手ですが、こればっかりは昔から。そもそも、野党が昔から「ガラス張り外交」とか寝言を言っていますからね。それをさらにブーストさせるマスコミ。軍事なんて機密の塊ですから、そもそもちゃんと広報すること自体に意味があるのか? これはなかなか難しいところですね。いずも級護衛艦も、最初からF-35B対応を説明していたら、中国やロシアや北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に対応されてしまっていたでしょう。
でもこうやって、防衛費を対GDP比2%まで引き上げると、トップが明言するのは、すごく重要だと思うんですよね。まぁ、財務省は防衛費増額を理由に、増税する気満々かもしれませんが。本来ならば中曽根康弘政権で1%の壁を突破した後、毎年少しずつ増額していて今頃とっくに2%に達しておくべきでした。と言うか、核保有国の軍事独裁国家が三つの隣接し、危険な状況なのですから。本当なら3%でもいいぐらいなんですけどね。
ドイツ出羽守の戯言に振り回されず、日本はしっかり合理的に、厄介な隣人たちに対処していかないといけませんね。理想はあくまでも戦わずして勝つ、これです。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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