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ナミビア政府が野生のゾウを輸出へ

◉アフリカのナミビアが、増えすぎた野生のゾウを輸出するとのこと。ここらへんは難しくて、押収した密猟の象牙を焼き捨てるより、むしろ売りに出して象の保護費用に当てたほうが良いという意見もあれば、それが密猟の温床になるとか、批判もあります。個人的には、人間あっての自然保護であって、増えすぎたゾウが人間のテリトリーとぶつかるならば、そこはある程度コントロールしないといけない。間引くよりも輸出のほうが、マシに思えるのですが……。

【野生のゾウ輸出に批判も、ナミビアは強行突破の構え】ナショナル・ジオグラフィック

 アフリカ南部にあるナミビアは、2021年にオークションで落札された野生のゾウ57頭の捕獲を進めていることを明らかにした。環境林業観光省(MEFT)が2022年2月15日付で発表した声明によると、すでに37頭が捕獲されており、そのうち22頭が輸出される。ゾウの輸出先について、中国が含まれる可能性は明確に否定している。
 事の発端は、2020年12月、人命の損失や物的な被害など人々の生活の妨げとなるゾウの個体数を減らすため、170頭をオークションにかけると発表したこと。ナミビアには2万4000頭のゾウがいる、と政府は推定している。この発表は、環境保護団体やゾウの擁護団体を仰天させた。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ナミブ砂漠の写真です。

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ナミビア。アフリカ大陸南部の国で、南アフリカの北側、アンゴラの南側の国です。生物学的には、非常に興味深い生物が数多く存在する、地球最古の砂漠と言われるナミブ砂漠を有する、英連邦の国のひとつで、ラグビーの強豪国でもあります。面積は日本の2.27倍で世界33位と広大ですが、人口254万人と少なく、ダイヤモンドやウランなどの鉱物資源が豊富で、比較的裕福な国ではありますが、同時に貧富の差が激しいと言われます。

ナミブ砂漠は最古の砂漠であるだけ、生物もその環境に対応しているそうで。霧の水分を効率的に集めるために逆立ちするゴミムシダマシとか、興味深いですね。ダチョウも、水分を節約するために、糞の水分がほとんどなくカチカチで、これを脂分でツルンと排出するとか、独自の機能を持ってるそうで。ゾウは雨季に川や池のあった地面を掘って、水を窪みに滲ませるんだそうで。これを、他の動物も利用する。生態系にとって大事な存在です。

ワシントン条約の絡みもあり、輸出には難しい問題はあるでしょうけれど。でも、動物園が貴重な野生動物の遺伝子の保存場所として、ひとつの役割を果たしているのもまた、事実ですから。少なくとも、日本人はトキの保護に関して、自然繁殖にこだわった保護団体によって、絶滅させてしまった歴史を観ています。人工繁殖によって、絶滅から復活しつつあります。無為自然が良いという欧米式の自然保護の考えには、自分は安易に賛成できないです。

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