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入管法改正案と強制送還

◉マスコミが、文学青年崩れのような情緒的な文章で、芝居がかった記事を書いたりする時はだいたい、特定の方向に読者を誘導しようとする、偏向記事のことが多いです。「ゴルバチョフ書記長の息は白かった」みたいなやつ。この件でも、TBSが変な記事を書いています。Twitterなどでちょっとでも入館法改正の必要性や、ウィシュマさんを持ち出して政府批判をする人への疑義をつぶやけば、反社会的勢力を思われるような乱暴な口調で、絡んでくるアカウントがワラワラといますからね。道理を引っ込めるために無理を持ち出すの法則。

【“入管法改正案”がきょう審議入りも…「強制送還をしやすくするだけ」ウィシュマさんの遺族は憤り】TBSニュースDig

外国人の長期収容問題は解消するのでしょうか。入管で収容中に死亡したスリランカ人女性の遺族が見守る中、国会ではきょうから入管法改正案が審議入りしました。
(中略)
入管法改正案をめぐっては、おととし、ウィシュマさんが亡くなったことを受け、送還停止を2回目の難民申請までに限定する規定の削除など、10項目にわたる修正案を野党が提示し、断続的に与野党協議が続けられたものの、廃案となりました。

政府が再び提出した改正案では、支援者などが改善を求めていた一部について修正されたものの、大枠で前回の内容を踏襲した改正案で、遺族側は「難民申請の上限を超えたら強制送還される規程があるのは残ったままだ」と指摘。「強制送還しやすくするためだけの法案だ」と憤ります。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/432720

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、秋山理央氏のあげている写真です。

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■普通の国でない日本■

不法に滞在している人は、強制送還。こんなの世界では常識です。他国はもっと、ここら辺の扱いは厳しく、相手国の空港に置き去りにすることも。日本の対応はその意味では、甘いとさえ言えます。例えば、特別永住者の在日コリアン二世や三世の犯罪者でも、韓国側が受け入れを拒否しているので、殺人犯ですら強制送還できない。これが引き渡しを受け入れている他国なら、微罪でも強制送還なのに。もちろん、金嬉老(権禧老)のように在日同胞の英雄に祭り上げられ、日本批判に利用できそうな犯罪者は、受け入れるんですが……。

もっとも金嬉老は、本人があまりにも人格破綻者であったため、韓国でも次々と問題を起こし。挙げ句に愛人の旦那を殺そうと、再び殺人未遂を犯し有罪、懲役刑を食らい、評判は地に堕ちたが。晩年は「日本にある母親の墓参りがしたい」と、情に訴えて日本への入国を望んだが、日本政府が断固拒否して正解でした。 一度入国したらまたゴネにゴネて、それに今回の入管法改正反対の国内のシンパが呼応、死ぬまで居座ったかもしれません。けっきょく、今回の法改正に反対している人は、第二の金嬉老の出現を願っているのかも知れませんね。

この問題では、ゴネ得をレクチャーする方々も日本国内にいる。そういう、まさに〝リーガルハラスメント〟を仕掛けてきた人たちがいるのですから、方に不備があったということ。ならば法改正は必然です。自分にはそういう方々が、反政府活動という目的のために、ウィシュマさんを利用しているようにしか見えません。樺美智子さんの昔から、この人たちは殉教者の出現を望んでいるかのようにさえ見えます。ご本人たちは、正義の正義による正義のための行為だと、正義教に酔ってるので、指摘されると烈火のごとく怒りますが。

■テロ称賛と表裏一体■

そういう心性は、国際テロリストの出所を祝って刑務所前に集ったり、嬉々として報じる姿と表裏一体です。自分たちがやれなかったテロを代行してくれたという、これまた一種の殉教者。もちろん 若い人たちにはほとんどを支持されなくなっているのですが、権力を持っている老人層やその取り巻きの腰巾着層にとって、それを正義だと思っているので。この件に関して言えば、郵便学者の内藤陽介先生が、文化放送の『おはよう寺ちゃん活動中』の、アフター寺ちゃんで言及されていました。

正論です。紛うことなき正論です。もうここでほとんど、今回の入管法改正のポイントとなる部分は言い尽くされていると思いますので、是非とも上記動画をご覧いただければ。というか、内藤先生は論敵となる左派はもちろん、薄っぺらい知識で情緒論や極論に走りがちな右派も、ちゃんと聞いておくべき論客だと思います。ひょっとしたら、令和の福田恆存になれそうな存在かと思っていますし。大学という権威に頼らず、在野の学者でここまでできるというのも、大きいですし。福田恆存は正論過ぎて、保守論壇のボスだった猪木正道に睨まれて、干されましたが。内藤先生はそうならないよう、一般人が直接意見を拝聴しないと。

■万機公論に決すべし■

しかし……TBSニュースDigの記事、文章の流れも理論展開もグダグダの、悪文の見本のような情緒的な記事ですね。部分部分は事実であっても、切り取ってつぎはぎすれば、結論は別な方向に誘導できて、プロパガンダ として使えるのはゲッペルス宣伝相の昔から事実ではありますが。もはや、ツギハギ すること自体が困難になっているのか? 昭和の昔だったらこんな悪文でも、通用したのでしょうけれど。昭和の時代だったら、どんなデタラメな内容でも「テレビで言ってた」と、コロッと信じてしまう人間が、かなりの割合でいました。

そうやって、4人も射殺した連続殺人犯の永山則夫死刑囚も、マスコミと文化人が擁護しまくって、東京高裁の判決が無期懲役になってしまったわけで。でも、彼のような貧困家庭に生まれた人間は多数いても、殺人事件どころか犯罪に手を染める人間さえ、少数派です。漫画やアニメやゲームの影響で犯罪や暴力行為に走る人間は、数多くの研究が否定しています。影響はないか、あっても軽微なもので決定的なものではない、と。永山則夫死刑囚も、貧困が原因ではなく、本人の問題です。日本の言論空間は、こんなおかしな人達に、長らく支配されてきました。

でも、双方向性のインターネットがここまで普及し、スマートフォンによって簡単に情報が入手できる時代です。事実を歪めようとする報道にたしては、経緯に頼らず言論で戦える場が、ようやく 生まれつつあります。今はマスコミの影響力が、どんどん低下していますから。彫り物を見せびらかして威圧するのは、言論ではありません。反論がない場で一方的に垂れ流されるのは、公論ではありません。万機公論に決すべし。

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