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埼玉県虐待条例案は親学案件?

◉けっきょくは撤回になった埼玉県の虐待条例案ですが。アメリカとか欧州では、普通にある条例なので、埼玉県もいよいよ、誘拐が頻発するアメリカのような、修羅の国になりつつあるのかな…と思っていたのですが。あるいは、自民党にもLGBT法案で切り崩されたように、アメリカ崇拝の出羽の守がいるからなぁ……ぐらいに思っていました。反米と親米は、コインの裏表の面がありますから。両方ともアメリカへのコンプレックスが、根本にありますから。しかしどうも、そういう文脈ではなかったようです。同和問題に斬り込む、示現舎さんが報じています。

【【緊急】埼玉県虐待条例案 で家庭が“砕の国” その実体は「母親が 家庭で 子育て 条例」だった!】示現舎

「子供だけで公園で遊ばせる」こんな日常生活が虐待になる? 自民党埼玉県議団が提案した「虐待条例改正案」に批判が殺到! このため同県議団は10日、取り下げを発表した。児童擁護という美名の下、家庭崩壊の危機さえあった条例案だったが、検証してみると実体は「母親は家庭で子育て条例」の方が相応しい。

https://jigensha.info/2023/10/12/saitama/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、小江戸川越の風景です。

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詳しくは、リンク先をぜひ読んでほしいのですが。示現舎さんのこういう突破力は、前々から言及していますが。ある意味で、保守系界隈の闇の部分や銭金の部分を、深く抉っっていく姿勢は同じですね。左派にも嫌われていますが、それだけ全方位に向かってるんですね。今回の件もなるほど、むしろ親学という、トンデモ系の国粋主義というか歪んだ保守主義、あるいは過去美化系の保守主義の動きでしたか。条例案を主導した自民党埼玉県議団の田村琢実県議団長も当初は、稲田朋美議員と近しい議員という文脈で、X(旧Twitter)上では語られていましたから。

稲田朋美幹事長代理の埼玉県後援会会長で、また埼玉県LGBT推進条例に関わった人物だ。制定前にはパブリックコメントへ批判意見が殺到したが押し切った。
なにしろ当時の田村県議は“聞く耳持たぬ”という態度。それも県連幹部の説得にも応じなかったというのだ。党関係者はLGBT推進条例が紛糾した際の田村県議をこう振り返る。

実際は、親学系の人だった……と。親学については、ウィキペディアに項目がなかったので、『親学推進協会』の説明文を以下に引用。非科学的で復古主義的な情緒主義、まぁ的確な指摘ですね。

親学はそもそもPHPの教育改革の中で「親学アドバイザー」の配置という形で提唱されたものであり、また親学の関連書の多くがPHP研究所から出版されていることから、PHPとの関係が強い。その内容は非科学的で復古主義的な情緒主義が強いとの指摘もある。
なお、 高橋の主張・造語とは別の系列で「親学」という発想、名称が同時発生的に存在しており、自治体でいえば愛知・大分・大阪・奈良などは高橋氏が活動を始める前から「親学」の名前を出していたという。
2022年に解散。

ウィキペディアより

安倍晋三元総理の、周囲の取り巻きには文教族が多く、この人たちが親学・江戸しぐさ・EM菌といった、非科学的だったり実は歴史的にねつ造されたモノを、やたら推してるという共通点が有り。偽史学の原田実先生が、積極的に批判されています。自分もその尻馬に乗って、何年も前から安倍晋三元総理批判で言及しています。なるほど、アメリカ的な誘拐社会に備えるのではなく、間接的に女性を家庭に押し込めようという、指桑罵槐な政策でしたか。まさに非科学的で復古主義的な情緒主義、ですね。

そこで田村県議の人脈をたどっていくと幼児教育、保育園関係者が浮上した。田村県議の政治資金収支報告書(令和元年分)の寄付者にも名を連ねる団体役員。その人物は保育園運営者らで構成される「親心を育む会」のメンバーだ。

健全な野党が健全な与党批判をしないと、けっきょくは与党も緊張感を失って、腐っていくんですよね。埼玉県といえば、共産党が水着撮影会にいちゃもんを付けて炎上したのですが。野党が腐ってると、与党も腐る実例ですね。もっとも日本の野党は戦前も、統帥権干犯問題を持ち出して、与党批判を繰り返していたら、軍部が政治に口出しする口実を作り、犬養毅は自分自身が暗殺される羽目に。自分は、こういうトンデモ保守が大嫌いなので、野党にはきちんと理論武装をし、ソース主義に徹し、是々非々で批判できる政策本位の政党になって欲しいのですが。自民党左派の方がリベラルな野党より、よほどまともという現実があります。

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