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私大の4分の1が慢性赤字

◉会員限定記事ですが、なかなか興味深い数字が並んでいますね。私立大学のうち21%が3年連続赤字で、安定経営している大学は半分に達していないという現実。ヨーロッパでは大学の数はかなり少なく、本当にごく一部のエリートは行く場所なんですが。日本の場合は駅弁大学と馬鹿にされるように、日本各地に大学が大量にありますからね。ただ教育の機会均等という点を考えれば、これ自体は批判するつもりはないんですけれど。問題は経営の側ですから。

【私大の4分の1が慢性赤字 先端教育投資に足かせ】日経新聞

私立大学の経営改革が行き詰まっている。全国600校以上ある私大の運営法人の4分の1が慢性的な経常赤字に陥っていることが明らかになった。大学が増える中で少子化が急進し、赤字校の7割は学生を計画通りに獲得できていない。デジタル化など時代の変化に対応する教育の実現には大学の安定した財務と適切な投資が欠かせず、再編も視野に入れた対策が急務となる。
日本経済新聞は全国572学校法人(616校)の決算情報を...

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ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、早稲田大学の大隈重信公の銅像。別に早稲田は赤字ではないですが、私学の雄ということで。

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■大学院教育の時代■

赤字の大学はやはり関東と関西に多いのですが。鹿児島県だと純心女子大学が赤字経営のようで、なかなか厳しいものがありますが。自分は昭和の時代の大学のあり方から脱却すべき時期だとは思っています。アメリカの映画などを見ますと、地域のコミュニティカレッジがちゃんと社会生活と連動していて、生きた学問を生活の場に還元してるなと、感心してしまいます。

日本では大学というのは、ほとんどの人間にとっては就職のためのステップであって、学問をする場ではなく学歴を身につけるばということになっています。でも本来は研究の場であり、本来は国公立大学の数10ぐらいあれば十分な存在なんですよね。そもそも日本の私立大学は専門学校がそのルーツで、それがハクをつけようとして大学を名乗っている側面が強いです。であるならば、もう大学は就職のための場と割り切って、大学院教育に力を入れるべきでしょう。

■生涯学習の場■

例えば、沖縄科学技術大学院大学とか、ああいう形で本当の意味での研究機関として、モデルケースになり得ていますからね。ああいう大学を沖縄から始めたというのは意味があって、それこそ地方に研究機関を置くことによって、静かな環境で研究に打ち込めるというものです。そしてそういう高度な研究機関としての大学院大学とは別に、生涯学習の場としての大学をもう少し地方都市にも、つくっていくべきなんでしょうけれどね。コミュニティカレッジというのは本来そういう存在。

私立大学に関して言えば、御上からの私学助成金をあてにするのではなく。それこそアメリカの私立大学のように資産運用をして、きっちり黒字を出すべきではないかと。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)ですら、手堅い運用できちんと利益を出しているのですから。経済学部があるような大学ならばむしろ、それできっちり黒字を出した方が、あの大学の経済学部なら生きた学問が学べると言う、プラスの評価も生まれるでしょうに。

■高専の機能拡張と地域密着■

自分は文系の人間ですが、正直言って日本学術会議であったりとか、和田春樹東大名誉教授や上野千鶴子東大名誉教授等を頂点とする、研究者なのか活動家なのかよく分からない大学教授たちの言動は、無駄だなとは思います。文系は役に立たないとは欠片も思いませんが、一部の文系学者は有害だと思います。個人的には、各地の黄泉の機能を充実させ、5年間の曲が終わった後さらに5年間の大学院機能を付加したほうが良いのではと思っています。

今は大学の理系の学部の多くが、修士課程まで進むのが当たり前になっていますからね。であるならば、即戦力として評価が高い高専に、大学の3・4年次と修士課程をくっつけた、機能をもたせたほうが良さげ。本当の研究機関としてはしがらみを捨てて、大学院大学を新設して行った方が良さそうですし。後は地域の伝統工芸や地場産業などの研究と直結した学部のある、地域密着型のコミュニティカレッジがあれば、それで十分のような気がするのですが。しらんけど。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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