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立花隆氏が死去
◉ああ、昭和の時代の評論家の、一典型であった人物ですが、お亡くなりになったようです。なんと言っても『田中角栄研究』で、師匠退陣に追い込んだ人物として、ウォーターゲート事件のニクソン大統領の任期途中辞任に匹敵すると評する人もいますが。平成が終わり令和が始まって、本当に昭和を代表する人物が、次から次に。一世一元の制度ってやはり、同時代性という人間の尺度に、あっているんですねぇ。寂しくなります。
【評論家・ジャーナリスト立花隆さん死去「田中角栄研究」】朝日新聞
首相退陣につながった「田中角栄研究」などの調査報道や、科学の最先端に迫るノンフィクション作品で知られる評論家で、ジャーナリストの立花隆(たちばな・たかし、本名橘隆志)さんが4月30日、急性冠症候群のため死去していたことが分かった。80歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
〝知の巨人〟と呼ばれた同氏、博覧強記で知られ、色んな分野に切り込み、ある意味で象牙の塔に閉じこもらない戦後知識人の理想的モデルであった部分もあります。自分はそれほど氏の本を熱心に読んでいたわけではないですが、マスコミの露出も多く、その意見に触れる機会は多かったですね。そうなると、やはり「はぁ~、知らんかった」とかなることは多かったですし。Twitterのタイムラインに流れてきたこの意見とか、本当にそうだと思います。
僕は立花隆とは思想的にはまったく相容れなかったけれども、彼の「新しく学びたいことは、入門書を10冊買って、共通項を探す」だけは取り入れていて、何事でも新しいことに取り組むときはその教えに基づいて学んでいる。
— ぬまきち (@obenkyounuma) June 22, 2021
ただ、左派に持ち上げられて、同意しがたい部分はありました。また、わりと晩年には、思想の是非とは別に、その著書の内容の科学的な根拠部分などで、批判にも晒されました。そういう意味では、追悼一色の状況に、ちょっとだけ冷水をぶっかけておこうと思いますので、批判本を二冊、下記にリンクしておきますかね。幅広く語る学際的な知の巨人は、それだけミスも起きやすくなるということで。立花隆氏の評価自体は、そんなに揺るがないでしょうけれど。
立花隆氏のご冥福をお祈りします。合掌
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