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F-35人気の秘密

◉当初は欠陥機呼ばわりされていたのですが、現時点では明らかに、名機の仲間入り確実でしょう。少なくとも、ベストセラー機としてかなりの生産台数になるでしょうね。商売人でもあったトランプ大統領の値下げの英断で、注文数がドドッと増えて量産効果でさらに下がるという、好循環に入りましたから。さらに、ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻という、追い風も吹きましたから。ベストセラー機のF-4やF-15、F-16などの名機と、同じ扱いになるでしょう。

【旧共産圏も続々導入 なぜF-35は欧州を席巻? 次期「NATO標準戦闘機」ほぼ決まりか】乗りものニュース

チェコが2022年7月下旬、最新戦闘機としてF-35Aの導入を決めました。それ以外にもヨーロッパ各国でF-35Aを導入する動きが広がっています。なぜ各国はF-35Aを選ぶのか、そこには差し迫った危機感と高い相互運用性が関係していました。

https://trafficnews.jp/post/121954

ヘッダーはウィキペディアのフォトギャラリーより、F-35の写真です。

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■第5世代戦闘機■

F-35は当初から、マルチロール機として開発され、しかもABCの3タイプを開発したため、イロイロとトラブルが起きましたが。ステルス機としても魅力的ですが、強力なエンジンに長い航続距離と、万能型なんですよね。速度はそれほどでもないので、有視界での格闘戦はそうでもないでしょうけれど、そもそも格闘戦に入る前に先に敵を発見し、先にミサイルを打って、先に撃墜するという戦術ですからね。しかも、データをリンクさせて、陸軍・海軍とも連携しつつ攻撃ができますし。

そして今回のウクライナ侵攻でハッキリしたのは、「ロシアや中国の戦闘機って、ポンコツじゃね?」という疑い。実際、Su-57はなんちゃってステルス機である疑いがありますし。現実問題として、第四世代戦闘機のF-15って、公式には未だに撃墜されたことがないんですよね。実際に格闘戦になったら、ロシアやそのコピーの中国性戦闘機は、歯が立たない可能性が。いわんや、最新鋭のF-35には、一騎当千の可能性があるわけで。安くて強い、そりゃ売れますよね。というか、ロシアと中国の兵器市場、暴落の可能性も。

■F-35Bの可能性■

個人的には、あんまり注目していなかったSTOVLタイプ(短距離離陸・垂直着陸)のF-35Bなんですが。日本のいずも級とか、軽空母や強襲揚陸艦にも搭載できるというので、俄然注目しちゃいました。実際、いずも級の全通甲板でも、半分ぐらいの距離で離陸でき、着陸するときには洋上に停止して、そこからストンと垂直着陸。これ、艦載機としてだけでなく、2000m級の滑走路がないところでも、離着陸できるんですから、国土が狭い日本としては有用ですね。

高価だが高性能の機種と安価だが量産の効く機種を混成で使用するハイ・ローミックス戦略で行けば、アメリカはF-22の後継機の第6世代戦闘機を開発すれば、他国に対して軍事的優位は維持できますし。日本とかf同盟国はF-35をハイの、F-2やその後継機をローに置き、バランスを取れますし。F-22はあまりに強力すぎて、議会が輸出の承認をくださず、日本は導入できませんでしたが。F-35で充分っちゃあ充分なので。アメリカが第6世代戦闘機の開発に成功したら、F-22の生産ラインを復活させて、輸出するのも手かもですが。

■問題もありますが■

もちろん、弱点もあって。弱点というか、日本にとってはやっぱり単発機より双発機、なんですよね。排他的経済水域が世界で6番目に大きい島国、片方のエンジンがトラブったり破壊されても、もう片方でなんとか帰還できる保険って、パイロットの心理的にも大きいんですよね。戦前の零式艦上戦闘機も、とにかくその航続距離が長く、なんとか帰還できる燃料を確保できるって、安心感が違ったそうですし。なので、日本としてはF-2戦闘機の後継機には、双発エンジンのステルス機で、航続距離の長いタイプが欲しい。令和のゼロ戦ですね。

あと、ステルス機はメンテナンスが大変。


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