見出し画像

オープンレターの雑さ

◉昨年、立憲民主党の本多平直議員が、わけのわからん内部リークによって失脚に追い込まれましたが。その報告書、内容はもちろんのこと書式から細かい文言の使い方まで、ずいぶん雑で呆れた記憶があります。しかし、北村紗衣武蔵大学准教授らが世に問うたオープンレターが、呆れるほど雑な運用をしていたようで、絶賛批判中です。昨年からずっとオープンレターを批判されていた與那覇潤氏が、問題点をまとめています。問題点を網羅してあり、必読ですね。

【キラキラ・ダイバーシティの終焉:オープンレター「炎上」異聞】アゴラ

昨年末の12月29日に連載を完結させて以来、私からは言及してこなかったオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」(2021年4月4日付)が、今年に入って大炎上を起こしている。レターの内容と運用のどこに問題があるのかは、すでに同連載の中で端的にまとめておいたが、以下の新たな問題がその後、立て続けに発生/判明したからだ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■学級会の吊し上げ■

詳しくは、リンク先を読んでいただければいいですけれど。運営の主体がよくわからず、そのくせ青識亜論氏の賛同(もちろん半分以上イヤガラセというか皮肉でしょうけれど)は、誰かが弾いてしまう。なにやら、合議制の体裁で代表者がよくわからず、でも批判にも耳を貸さず一定の方向に揺るぎなく動く、某カルト宗教共同体とよく似たものを感じてしまいます。賛同人すら最も初期の段階から2人が抜け、1300人の賛同者もどこまで本人らに確認しているのか。

これって、「誰がイジメを主導したの?」と問われても「……みんな。自分じゃない」と答える小学生みたいなものですね。このオープンレター、小学生のイジメや帰りの回での吊し上げとの類似点を指摘する声は、当初からありました。安部譲二先生が言うところの、女学生のイジメ。それは別の女性差別ではなく。暴力やカツアゲを伴わないけれど。そのぶん陰湿さがキツイ、という意味ですが。まさに、そんな感じですね。そう言われても仕方がない。

大勢の前で晒す手法の悪意

雑で無責任、というのがこの件の評価。この件に関しては隠岐女史が一人、Twitterで孤軍奮闘していて、他の人間は沈黙したりリツイートで消極的賛同をしているだけに見えます。しかしその隠岐女史も、オープンレターの方法論の英訳など、数々のミスを突っ込まれまくって、火に油を注いでるというのが、現状ではないでしょうかね。あくまでも個人の感想です。弁護士を使っての削除要請は辞めてくださいm(_ _)m 特にこの発言は、思わず笑ってしまいました。

あの、「大勢の前で晒すその手法には悪意を感じます。」って……自己批判ですか? オープンレターがやったことはまさに、これですよね。あなたがやれば不倫、私がやればロマンスって、そんな論法は通用しませんよ。それも、1300人を超える人間がやってるわけですから。リベラル勢が好きな非対称性という点では、どっちが大勢ですかね? こういうレベルで、気に入らない人間を吊し上げにして、追い詰める。これって、リベラルが共産主義思想から受け継いだ部分なんですよね。

■民主主義の時代の言論封殺■

そもそもの呉座先生の暴言も、鍵アカウントでつぶやいた内容。例えるなら戦前、ヒトラーや東条英機やスターリンの悪口を、自宅で友人相手にぶっちゃけていたら、その友人の一人が内容を密かに録音して密告。発言した人間が罪に問われたとして。悪いのは表では言えないような陰口を言った人間でしょうか? それとも密告した人間でしょうか? それとも罰した人間でしょうか? 北村准教授をそんな歴史に残る独裁者と一緒にするなという人もいるでしょうが。誰かが無謬なんてことは、ないはずでは?

逆に言えば、そんな圧倒的な権力を持つ独裁者でもない人間が、財力と立場を利用して弁護士を使って次々と言論封殺している疑惑さえ、あるんですよ? 呉座先生は別に女性だけ狙い撃ちにして陰口を叩いていたわけではなく、北守氏や全方位的に暴言を吐いていました。その人格的な問題は批判して然るべきですが、足を踏んだからオマエ社会的に抹殺な、的な非対称性は容認できない。これは自分だけでなく、弁護士や法学者がオープンレター公開当初から指摘していますが。

このnoteも、内容証明が届いて閉鎖かな? どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ