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安倍元総理が防衛費増額に言及

◉安倍晋三元総理が防衛費増額に言及したため、一部のアベノセイダーズの方々が、吹き上がっています。が、ロシアによるウクライナ侵攻によって、憲法9条が日本の平和を守るための盾ではないことを日本共産党の志位委員長も認めてしまい、お花畑平和論が一気に信憑性を失ってしまいましたから。ウクライナに一方的に進行したロシアを、非難するどころか擁護し、大陸間弾道弾を発射するなど、危険な国がすぐ隣にありますしね。

【安倍元首相「中国との衝突避けるためにも防衛費増額を」】NHKニュース

日本の安全保障政策をめぐり、自民党の安倍元総理大臣は、中国の軍事力増強に懸念を示し衝突を避けるためにも防衛費を増額させるべきだという考えを強調しました。
自民党の安倍元総理大臣は山口市で講演し、中国が軍事力を増強していることに懸念を示したうえで「衝突の危険性がないようバランスを取っていくことが大切だ。ロシアとウクライナのように軍事バランスが大きく崩れると予期せぬ衝突が起こりやすい」と指摘しました。

ヘッダーはGoogle Mapより、台湾のスクリーンショットです。

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■軍縮して侵攻されたウクライナ■

昔なら「日本を侵略してくる国? そんな国が存在するなら、具体的に名前を出してみろよ。国際的な非難を浴びるんで日本に戦争なんか仕掛けられない」なんて、挑発してくる左派は多かったのですが。国際的にこれほど非難されようと、ウクライナから撤退するそぶりも見せないロシアのような存在が目の前にあると、こういうお花畑平和論が、いかにバカバカしかったかが、理解できますね。

現実問題として、ウクライナはソビエト連邦の崩壊から独立・民主化の過程で、核兵器を放棄し、軍事費を大きく減らし、その結果は侵略されたわけですから。そして、侵略した側のロシアの要求がウクライナの〝非武装化・中立化〟ですから。福島瑞穂党首率いる社民党の、前身である日本社会党が、非武装中立論を唱えていたことを思えば、いかにお花畑な論理かというのがよくわかりますね。

徳川家康が大坂冬の陣で和睦の条件に、大阪城の堀を埋めることを条件に出しましたが。「堀を埋めればもう二度と家康から攻撃されることはない」なんて、そんなことはないわけで。非武装化して中立かしたら、ロシアはもう武力を動かすことすらなく、ウクライナを奴隷状態に押し込められますからね。気に入らない言動をしたら、やりたい放題。自主防衛権を手放すということは、そういうことです。

■ロシア軍の残虐行為と日本■

Twitter上では、ウクライナ軍に押し戻されたロシア軍の占領地の映像や動画が、大量に流れてきています。正直、自分はほとんどリツイートしないようにしています。あまりにも凄惨な内容ですから。両腕を後ろ手に縛られ、後頭部から打たれて死んだ女性や老人の死体まで、普通に流れてきています。降伏したら相手が寛容な扱いをしてくれるというのは、米軍などごく一部の軍隊でしょう。

そもそも日本人は、満州でソ連軍が何をしたか、よく知っていますからね。共産主義という疑似科学の正体を見抜けなかった、二流のインテリ文化人やマスコミが、そういう部分を積極的に報じてきませんでしたけど。帝政ロシアの時代もソビエト連邦の時代も、ほとんどそこは変わっていないようで。ロシア兵が監禁しようとしているウクライナからの分捕り品が、宝石や携帯電話という時点で、それをどうやって手に入れたか、想像力が働かない文化人やマスコミが相変わらず多いですが。

■日本版CIAの必要性■

現実問題として、ロシアと中国と北朝鮮の三国は、旧東側諸国としての深い関係にとどまらず、その独裁的な政治体制という点で極めて近いものがあります。台湾有事に関して、ウクライナ侵攻ですっかり話題としては飛んでしまった部分がありますが。アメリカはむしろウクライナ侵攻よりも、台湾有事があるべき可能性が高いと、認識していたわけで。もちろんウクライナ侵攻の可能性も昨年11月の時点で、指摘していますからね。

安倍元総理の防衛費を GDP 比2%程度に増額という意見に関して言えば、世界的な平均を考えれば妥当な数字だとは思いますし、周辺にあからさまので帰国が固まっている日本としては、3%でも仕方ないと思ったりします。ただ防衛費を増やしたとしても、それを F-35Bや潜水艦などに費やすのは、ちょっと疑問です。日本が欠けているのは CIA のような諜報機関。1兆円ぐらいかけてそちらを整備した方が、よほど有効だと思うんですけどね。

■敵基地攻撃能力の可能性■

いわゆる敵基地攻撃能力についても、ロシアのウクライナ侵攻以前だったら、専守防衛のドグマから外れた攻撃能力だというトンチンカンな批判も、一定の支持を得たかもしれませんが。専守防衛というのはいきなり本土決戦である、ということが今回のウクライナ侵攻で浮き彫りになりましたからね。日本の場合は沖縄と北海道で、米軍とソ連軍によって、過去にそれが実行されたわけですが。それはもう、一般市民の犠牲を前提にせざるを得ない戦略。

また、いわゆる「敵基地攻撃能力」について「日本も少しは独自の打撃力を持つべきだと確信している。基地に限定する必要はなく、中枢を攻撃することも含むべきだ」と述べました。

すぐお隣に、アメリカにも到達するICBMをぶっ放すような、狂気の世襲軍事独裁の共産主義国家が存在してるのに、敵基地攻撃能力を最初から放棄するなんて、敵を利するだけですよね。攻撃の範囲や、そのための取り決め、シビリアンコントロールの要件などは議論を重ねて、厳しく意見を戦わせるべきですが。それを放棄するなんてのは、非武装中立論と五十歩百歩。非武装中立論の背後に、何処の国がいたのか?

盧武鉉政権の韓国さえ、島根の自衛隊施設攻撃を画策していたと、ワシントン・ポスト紙が報じていたように。日本の周囲には危険な国家が固まっており、安倍晋三元総理のこの意見は、そんな突飛なものでもないわけです。ただ、新聞テレビラジオなどの旧メディアが、それを異常な意見として退け、まともな議論さえしてこなかっただけで。これも一種の言霊信仰を、そんな議論をすれば現実に敵基地攻撃をするに違いないという、呪術的発想に過ぎないんですけどね。

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