絶滅危惧種の貝が別府の温泉に
◉温泉水の中で生息する貝、というのはユニークですね。知りませんでした。よほど昔から、温泉水が湧き出す地域で進化した、特殊の淡水貝ということなのでしょうけれど。例えば、海底火山などのある地域だと、いわゆる熱水鉱床と呼ばれる場所があり、そこから吹き出す硫化水素をエネルギー源に、生息している貝の仲間などはいたりしますが。淡水ではほぼ唯一の例のようです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、海岸の貝の写真です。
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近年の研究では、進化というのは意外に短期間でも起きる、というのがわかっています。いわゆる形状が変わるような大きな進化は、なかなか起きないのですが。例えばハワイに生息するコオロギの雄が、寄生虫の蝿から身を守るために、数十年レベルで鳴かないように進化してしまったり。淡水の貝が高い温度に適応するのは、あんがい短期間で起きるのかもしれませんね。
確かにかなり高温の環境というのは、厳しい環境ですが。逆に言えば天敵が少ない環境とも言えます。西伊興小の近くの海水は、深海という圧力もあって水温が200°c近くになることもあるそうです。100°cを超えると気体になるはずが、高い水圧によって気化できず、超高温に。さすがにそんな高温の直撃をくらいはほとんどの生物は死んでしまいますが。ちょっと脇にずれるとだいぶ温度が下がるようで。
貝には元々、そういう高温に耐えられる遺伝子があるのかもしれませんね。そもそも海で進化して、それが環境を求めて海水から淡水へ進出し、やがてそれが大分県の温泉水が流れる場所にたどり着いたのでしょうから。それが数百年レベルなのか数千年レベルの進化なのかは、自分には分かりませんが。今西錦司博士の棲み分け理論の、証拠の一つにも思えたりしますね。
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