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〝娘のフェミニズム〟の限界

◉上野千鶴子御大が、理系の研究の場ではアカハラまみれだと、朝日新聞紙上で訴えておられます。いや、あの。理系という形で属性をひとまとめにする態度って、それこそ問題では? 問題提起と言うなら、具体的な実例を挙げ、改善案などを述べれば良いのに。自分には正直、「不利なエビデンスは隠す」と科学的な実証性から程遠い上野千鶴子御大が、厳密な理系の学問への逆恨みや目障り感から、腐しているようにしか見えないのですが……。

【アカハラ「理系のひどさは圧倒的」 上野千鶴子さんが語るリケジョ】朝日新聞

 「アカデミック・ハラスメント」という言葉を日本で初めて定義した社会学者の上野千鶴子さんは、研究者の中でも、とくに理系の女性研究者はハラスメント被害に遭いやすいと指摘する。なぜなのか。
(中略)
 文系は個人プレーができますが、理系は共同研究に加わらないと研究成果が上げにくい。でも、研究チームはほとんどが男性ばかりのホモソーシャルな集団ですから、女性に対する排除と抑圧があります。
 女性は圧倒的に少数派です。だから、まずそのチームに入れてもらえない。入っても足手まといという扱いを受ける。ありとあらゆる嫌がらせを受けます。深夜まで研究室にいたら、後ろから抱きつかれるとか、スカートを引きずり下ろされるとか、びっくりするような話を聞きました。

別noteでも書きましたが、上野千鶴子御大は実父への不満や恨みをフェミニズムに転嫁して男性を攻撃しているように、今度は文系学者の不満や逆恨みを理系研究者へと転嫁しているように見えるのですが。SNS上の理系研究者とか、上野千鶴子御大への批判的な言動をチョイチョイ目にしますから。

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■ダブルスタンダード?■

さっそく、こんな疑義が出ています。当たり前ですね。森元総理の場合、文脈を切り取り、「わきまえている」の言葉を「部をわきまえている」の意味で使ったことにされ、辞任に追い込まれました。でも、上野千鶴子御大なら、それが素晴らしい意見であるかのように、ツイフェミの皆さんは称賛する。あるいは、ヤバいと気づいてもたしなめず、スルーすることで距離を置く。相変わらずの自浄作用のない業界だなぁ……としか思わんのですが。

まさにブーメランですね。森元総理の場合だって、自分の関わる部会の女性メンバーがいかに優秀かの、例え話で出していますから。ハッキリ言えば、森元首相も上野千鶴子御大も、不用意だという点では同じレベルだし。そもそも組織の長を辞任しなくちゃならないほど、問題ある発言でもないでしょう。でも、片方は辞任に追い込み、片方は称賛では、ダブルスタンダードの誹りは逃れ得ないのでは? 現役の理系研究者から、こんな疑義が出ています。

■本当のアカハラ体質はどっち?■

もちろん、そこは理系の研究者の現場でも、一定の不心者はいるでしょうし、それがセクハラやパワハラだと気づかずに発してしまうことだってあるでしょう。ずっと理系で中高一貫教育の私学の男子校で、女性に対しての距離感がわからなかったり。自分だって、そういう例はあるだろうなと思いますし、無自覚にやらかしてるだろうという、ある種の恐れはあります。なお上野千鶴子御大には、このような指摘もありましたので、転載しておきますね。

まさにそうですね。今回の件で、あるいはそもそも「自分に不利なエビデンスはもちろん隠す。それが悪いことだと思ったことはありません。」とか学者にあるまじき上野御大の発言を、彼女の弟子筋やシンパの学者で、批判した人が何人いましたか? ゼロとは言いませんが、ほとんどいませんよね? これこそまさに、上野千鶴子御大の属する文系の、社会学関係者が師の問題点を批判できない同調圧力が、ものすごいことの間接的な証明ではないかと。それでアカハラがないとか、ウソつけとしか……。

■まさに〝娘のフェミニズム〟か?■

実際、誰のことかはわかりませんが、こんな指摘も今回の上野千鶴子御大の発言について、掘り返されています。これ、紛うことなき、属性で勝手にひとくくりにするハラスメントですよね? だってこれ男子学生を「●●人は~」とか置き換えたら、一発アウトの案件です。それは同時に、男の母親はそんなものだという、母親差別・見下しがそこにありますね。いったいどこの誰でしょうね、こんな事を言うのは。東大生ではないので、よくわかりませんが。

ちなみに、1948年生まれの上野千鶴子御大、1967年4月に京都大学文学部哲学科に進学されたわけですが。1967年の女子の4年制大学への進学率は 4.5%しかなく、全体の進学率でも11.8%です。彼女より何歳か年上の叔母は、貧乏人の子沢山で中学では成績トップでも高校進学さえ叶わず、集団就職で大阪で15歳から働き出し、自分の働いた金でやっと夜学の高校卒業証書を、同級生より遅れて取ったわけで。それでも、夜学のある地域に就職できた自分は恵まれていたと、語っていましたが……。

医者の娘で超恵まれていた自分の環境は棚に上げて、男子学生を決めつけて腐すようなマネは、恥があったらしませんよね? まさに娘のフェミニズム、父親のおかげで進学もできたのに、気に入らない点や意に沿わぬ点だけを論って「パパ嫌ぁ~い!」と八つ当たりする、まさに〝娘のフェミニズム〟じゃないですか。父親批判は批判としてあっていいですけど、贅沢な悩みですねぇ……としか思わんです。いったい誰ですかね、こんな事を言うのは。わからないなぁ。調べる気もないですが。さらにこんなツイートも、見つかりました。

さてさて。いったい誰なんでしょうね? 誰だかわかりませんが、もしこんな人物がフェミニズム界のオピニオンリーダーなら、そんなものに賛同が集まるのか? 少なくとも、本来のフェミニズムとは変質・変容したものだと、自分は推測します。けっきょく、家父長制での男の責任とか男の甲斐性とか、都合のいいところだけは頂いておいて、ギブ・アンド・テイクな部分だけ差別だ圧迫だ改善しろ~では、とても付き合いきれません。最後に、こんな意見を紹介して、締めますかね。

誰のことかわかりませんが、健全な批判は良いんじゃないですか? 同業者や弟子筋が、ほとんど批判しないアカハラ体質の業界のようですから。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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