アロエの皮に殺虫効果?
◉アロエ──サボテンの仲間に見えますが、ツルボラン亜科アロエ属の植物の総称だそうで、実際は300種類以上あるそうです。自分たちは、ヒトデの足ようなひょろ長い形状で棘のある、鉢植えサイズしか知りませんが。アロエヨーグルトなどに入ってるタイプとか、かなり大型で分厚い果肉の種類もあるようで。漢字では蘆薈《ろかい》と呼びます。医者要らず、なんて別名もあるように、火傷や切り傷。虫刺されに果肉の液をつけると良いとされ、温暖な鹿児島では普通に各家庭で栽培されていましたね。その万能薬の皮に、殺虫効果があると。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アリエのイラストです。
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アロエは、日本では江戸時代には伝わっていたようですが、本格的な民間への流布は明治以降。ただ、元々はアフリカ大陸が原産ですから、寒さには弱いようで。便秘にも聞くと言われていますがやはり、切り傷や火傷には、あのゼリー状の果肉が、いかにも効きそうなんですよね。実際、効くんですが。しかしアロエの皮自体は、果肉ほどは重用されていないのですが、研究ではいろんな成分が含まれていることが、確認されたとのこと。その中に、殺虫成分もあったようで。
もともと、アロエに虫が近づかないというので、殺虫成分があると考えられて、調べてみたら案の定。しかも、その殺虫成分には毒性がないという、優れもの。もともと、人間の役に立つ植物という面が強くある植物ですが、さらに殺虫成分まで。廃棄されていた部分が、有効成分の宝庫なると、一気に産業としても有望。昔は厄介者だったエビやカニの殻が、含まれる成分のキチン質から、キトサンが抽出できるようになって、脚光を浴びたことがありましたが。まぁ、この手の話はつい、サトウキビの絞り粕から飼料を作る、アントン・ハイセルを思い出してしまうんですが。
アロエは、サボテンのような外見で、これも乾燥した環境に対する、一種の収斂進化なんでしょうけれど。アフリカ南部やマダガスカル島に多く分布し、前述のように実際はかなりの種類があるそうですから。アフリカ南部というと、最古の砂漠とされるナミブ砂漠があり、特殊な進化をした動植物で有名です。まだ知られていないアロエとその成分は、多そうですね。人類は植物を品種改良することで、現在の生活を生み出したわけですが。まだまだ、知られざる植物パワーは多様にあるでしょうから、こういう研究には期待しますし、ワクワクしますね。
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