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防衛費の増額に賛成55%

◉NHKの世論調査ですから、比較的信頼できそうです。できれば、年齢別の賛否の違いとか、出してほしいですけどね。あんがい、高齢者男性の方に、イケイケやれやれの人が多いかもしれませんし。さらに反対が29%で、3割を切りましたね。反対が1%減り賛成が1%増えれば、ダブルスコアです。個人的には、GDP比2%ぐらいが国際的には妥当な水準ですし、ロシア連邦・中華人民共和国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)という軍事独裁国家に3つも囲まれていて、潜在的敵国がさらにもうひとつある地理的状況ですから、3%でもいいぐらいでしょう。

【防衛費の増額 「賛成」が55% NHK世論調査】NHKニュース

防衛力の抜本的な強化に向けて、政府が防衛費の増額を検討する中、NHKの世論調査で防衛費増額に対する賛否を聞いたところ「賛成」が55%、「反対」が29%となりました。

NHKは、今月8日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは、2375人で、53%にあたる1247人から回答を得ました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221012/k10013854901000.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、むらさめ型護衛艦いなずまだそうです。

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■国民の意識が変化■

6月5日の読売新聞世論調査で、防衛費は「GDP(国内総生産)の1~2%の範囲で増額する」が34%、「GDPの2%以上に増額する」のが19%で、合わせて53%でしたね。保守系の読売新聞の調査ですから、そこは割引く必要がありますが、いずれにしろ国民の過半数は防衛費増加に賛成という流れが、ロシア連邦軍のウクライナ侵攻で、すっかり定着しましたね。当たり前です、憲法9条は盾になんぞならず、むしろプーチン大統領がウクライナに求めたのが、非武装化と中立化。

何のことはない、かつての野党第一党が言っていたことが、実は侵略する側にとって、とても都合が良いということが、バレちゃいましたしね。このため、野党勢は「憲法9条は盾ではなく足枷、独裁者を出さないための足枷だ」と言い出しましたが。ドイツのワイマール憲法だって、独裁者の出現を防げませんでしたしね。憲法9条が理想主義にすぎる空理空論だと、バレちゃいましたから。憲法9条が効力を発揮するはずも無し。そういう苦しい言い訳をしてるから、参議院選挙でも負けるんですよ。

■必要なのは日本版CIA■

でも、増えた額を創美や備品や兵器やハコモノに使っていては、効率的とはいえないような。山田五郎さんも指摘されていましたが、必要なのは日本版CIAと呼ぶべき重宝組織です。それこそ、4000億円から1兆円ぐらいかけて、世界各国の情報を収集し、政治の判断に益する情報を集めるべき。安倍晋三元総理は、無能な外務省に呆れたのか、独自のルートで外交を進めていましたが。防衛省の情報本部や内閣調査室以外にも、秘密の諜報機関があるのかもしれません。でも必要なのは、沖縄科学技術大学院大学のような、旧来のしがらみにとらわれない、新しい組織かと。

中国山東省臨沂県銀雀山の前漢時代の墳墓から出土した、最古の竹簡孫子は最終章に用間篇、者=スパイをどういるかを説いています。本というのは、大事なことは一番最初か一番最後に持ってくるものです。孫子では計篇が最初に来て、序論にあたります。戦争を決断する以前に、国王や将軍が考慮すべき事柄について、戦略論を述べています。次が作戦篇で、これはブレーンである参謀などの戦術論。以降は、現場の将軍などによる、具体的な戦術論になります。用間は、直接の戦闘というより陰働き、どっちかと言えば参謀など事務方の仕事。

■徴兵制は現代軍には不適■

そもそも、少子高齢化で、日本は自衛官のなり手も減っていますしね。アホな野党やその支持者は、軍拡で徴兵制が復活とか騒ぎますが。高度に発達した現代の軍隊では、意識の高い志願兵でないと、運用が難しいというのは、常識です。そこら辺のアンちゃんを徴兵して、イージス艦のどこで使うんですか? F-35を操縦させられるんですか? 雑兵を集めて小銃持たせれば勝てた時代は、ナポレオン戦争の時代で終わり。日露戦争ですら、機関銃とトーチカの登場で、力押しでは勝てなくなっています。ここらへんは、映画『二〇三高地』でも丁寧に描かれていました。

だいたい防衛省が、徴兵制は現代では難しいという研究報告を出しています。受け取ったのは安倍晋三元総理。ゆえに、国会での答弁でも現代の軍隊では徴兵制は難しい旨の答弁を、ちゃんとやっています。軍事音痴が戦後日教組の教育で吹き込まれた、「ヨクワカラナイケレドコワイモノ」としての徴兵制を、喧伝した結果の思考停止。ウクライナ侵攻で、徴兵制復活の動きの国もありますが、それは隣国と陸続きの大陸国家という事情があります。これはウクライナも同じですが。専守防衛のドグマの島国日本で、歩兵を増やしても益は少なく、制海権と制空権が一番大事です。

■国家百年の計は情報と語学■

日本は、文科省を始めとした英語コンプレックスが根強くて。小学生から英語をとか、馬鹿なことをやっていますが。語学は適性がありますし、文章読解能力と会話能力もまた、違いますからね。ドナルド・キーン氏は日本人で日本文学科を出た自分より、日本文化や日本文学に深い造詣がありました。何しろ、情報将校時代は行書も読めて、日本兵の日記から状況分析をされていたとか。でも、発音はそんなに上手くなかったですからね。会話能力って、若い内に短期留学で身につくものですから、そうではない教育が必要。

そんなことをするぐらいなら、むしろ適性がある人間を徹底的に鍛えたほうが、良さげ。それこそ、文系の高等専門学校として語学高専を設立し、英語以外の語学ももっとエキスパートを育てるべきでしょう。アラビア語とか中国語、ヒンディー語、スワヒリ語、東南アジア各国やアフリカ諸国に対する軽視は、この国の国益を損なうレベル。小西克哉さんや山田五郎さんとか、海外留学経験組って、幼児英語教育に懐疑的ですしね。同時に、海外に日本をしてもらうための組織づくりも必要。アメリカとか、外国に大学を建て、親米派を育てていますから。そういう部分こそが、国家百年の計。

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