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北米コミックス/マンガ市場は3200億円

割引あり

◉3200億円で、しかも成長を続けているのですから、魅力的な市場ですね。集英社など、海外への販路を強化しようという動きが見えますが。ジャンプとかの人気作品を、翻訳してほぼ日米同時にデジタル配信できたら、市場としては魅力的でしょう。個人的には、この3200億円市場が倍増しても、不思議はないと思っています。そこを見越して、既に動いてるプラットフォーム提供を目指す会社もあるでしょうし。北米市場、戦国時代です。

【北米のコミックス/マンガ市場 2022年は過去最大の3200億円】アニメーションビジネス・ジャーナル

 世界のコミックスとマンガ市場は、依然と成長を続けているようだ。米国のポップカルチャービジネスの調査会社ICv2は、ニューヨークコミコンの開催に合わせて2022年の北米のコミックスとグラフィックノベルの売上げ推計を発表した。
 ICv2の調査によれば2022年のコミックスとグラフィックノベル(日本マンガを含む)の売上げは21億6000万ドル(約3200億円)で、前年から4%増加した。これは21年の20億7500万ドルを超えて過去最高の水準となる。

http://animationbusiness.info/archives/15062

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■アメリカ市場の可能性■

アメリカ人は本を読まない……と言いますが。実際、映画文化が大きく発達して、本を読まない層が増えた部分はあるようですが。小説などに関して言えば、本を1冊読むよりも、映画化されたやつを見た方が、分かりやすく楽、という点もあります。本を読む、というのは能動的な行為ですが、映画を見るというのは 受動的な行為 なので。

とはいえ、読む層はやはり読むので、市場は大きいわけで。Amazonも、もともと書店がない地域のために本を届ける会社としてスタートしています。アメリカ自体、漫画市場も拡大しているわけで、結果的に専門店の売上を、一般書店が超えていますし。アメコミと呼ばれる、旧来の漫画市場に加えて、日本のマンガの翻訳が、市場を押し上げた面はあるようですが。

アメリカでの書籍の分類は、日本とはまた違う部分があるようですが。日本でも書籍と言った場合、ハードカバーの本のイメージがありますが。新書や文庫、ムック本などいろんな形態がありますが。雑誌の場合は 雑誌コードが必要で、こちらを取得するのはなかなか大変だったりします。アメリカの場合は、ペーパーバッグでの出版が盛んで、並製本の安価な本というイメージがありますが。

■マンガが安すぎる日本■

日本の漫画自体は、ヨーロッパなどではそれなりのお値段で売られており、子供が気軽に買うというよりは、誕生日 や クリスマスに親が買ってプレゼントする類の本の扱いのようで。ある意味で 日本の単行本は安すぎる面があり、1970年には240円から250円だった 新書本 単行本は2倍ぐらいにしか 値段が上がっていません。でもその当時 岩波新書は150円前後が当たり前の値段で、今は 750円ぐらいに上がっています。

 2022年の売上の伸びを牽引したのは、2021年も力強い成長だったグラフィックノベルである。グラフィックノベルは書籍スタイルでの紙出版で、日本の翻訳マンガのほとんどは北米ではこのスタイルで発売される。このため日本マンガの翻訳出版も2022年は堅調だったと推測されるが、マンガ分野単独の市場規模は今回の発表にはなかった。

同上

岩波新書は5倍に上がっているのですから、漫画の単行本も本来は、1200円ぐらいになっていても不思議はないのですが。逆に言えばアメリカの 漫画単行本がグラフィックノベル として書籍扱いなのは、本来の値段に近い形で扱われているのかなと思ったりします。アメリカのように 高付加価値にしているのが、少子化日本での利益確保のために、必要な気はするのですが。安くないと売れないという強迫観念があるので。

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