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電磁砲の威力アップ

◉アメリカも開発を諦めた超兵器、レールガンこと電磁砲。まぁ、できれば超電磁砲と呼びたいですね。日本の独自製品は、長い目では独自性が仇となって世界の主流になれず、失敗することが多いのですが。まぁ、こういう兵器はとにかく、ニッチな部分で通用すればいいですからね。爆薬を使わず、物体を電磁気力(ローレンツ力)により加速して撃ち出すという部分が、中二心をくすぐりますし。もし実用化できれば、アメリカに対しても駆け引きや交渉材料になりますからね。

【電磁砲で複数枚鋼板を打ち抜き、防衛装備庁が最新状況報告】日経クロステック

 防衛装備庁は2023年12月1日、開発を進めている「レールガン」(電磁砲)について最新の状況などを報告する動画をYouTubeに掲載した(図1)。

 レールガンは電気エネルギーから発生する磁場を利用して弾丸を打ち出す兵器である(図2)。具体的には、並行する2本の導体のレールを用意して、その間に電機子と弾丸の接合体を配置。この電流経路にパルス状の大電流を流すとレールの周りに強力な磁界が発生。同時に磁界と垂直方向の電機子に電流が流れるため、電機子には電磁力が働く。弾丸は電機子と共に加速されて、高速で打ち出される。発射後、弾丸と電機子は分離する(図3)。火薬を用いる従来の火砲と比較して、弾丸の初速を大幅に高めることができる点が最大の特徴だ。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02438/120400027/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、秋葉原の看板ですね。

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■兵器はコインの裏表■

こちらが、防衛装備庁の動画です。日本は、原子力船むつの放射線漏れを、放射性物質漏れであるかのようにマスコミが騒ぎ立て、原子力船がほとんど就航していない状況です。アメリカの原子力空母とか原子量潜水艦とか、大きな差がついています。東日本大震災のときには、原子力空母ロナルド・レーガンは、原子力発電所としても、電力を供給してくれたのですが。なるほど、洋上の原子力発電所なんだなと、改めて認識しました。その原子力艦艇を有するアメリカ軍でも、電力供給の面で、レールガンは諦めたんですよね。

日本が、そこをナントカしようというのは、なかなか難しいと思うのですが。ただ、日本は原子力潜水艦が持てないため、逆にディゼルエンジンの通常型潜水艦で、電池を使った潜航で、世界トップクラスの静粛性を実現していますから。原子力潜水艦では、常に炉心を冷却するため、そのための各種装置の音を止められないんですよね。どんな兵器にもプラス面とマイナス面がありますから、プラス面を活かすのが、割と大事で。マスコミが叩いてるオスプレイも、ヘリコプターとプロペラ機の、いいとこ取りですから。


■レールガンの可能性■

イスラエルとハマースの戦闘でも、イスラエルは自国領土に向けて発射された膨大な数の地対地ミサイルを、アロー・ミサイル防衛システム(AWS)で迎撃していましたからね。イスラエルの空中防衛システムといえば、アイアンドームというイメージだったんですが。ミサイルが迎撃される動画もいくつか上がっていましたが、おそらくは上空を高速で移動するミサイルが、途中で迎撃されて爆発する様子は、なにか不思議な感じというか。あんなピンポイントで、防御できるのかと。

 主な用途として、マッハ5(音速の5倍、1702m/秒)以上の極超音速で、通常の弾道ミサイルより低い軌道を長時間飛翔(ひしょう)し、さらに任意のタイミングで速度や高度を変えたりする機動性を持つ「極超音速兵器(Hypersonic Weapons)」への対処を想定している。極超音速兵器は既存の防空網をすり抜ける可能性があることが指摘されており、世界各国が対策を急いでいる新たな脅威である。

こういうスペックを見ると、まさに昔のSFに出てきた兵器ですね。日本に対しては、たぶん某国が攻撃するとしたら、ミサイルの飽和攻撃。そういう意味では、イージスシステムの防御力が大事なんですが。通常兵器では、やはり日本を攻めるには海軍力が大事。攻撃したら世界最強の米軍と、セットで付いてきますから。それは台湾侵攻も同じ。だから某国は空母打撃群の性能をあげるのに、注力していますからね。北の某国なら、特殊潜航艇でゲリラ的にやるしか無いですが。

■某国との艦隊決戦?■

たぶん、某国の空母と艦載機では、F-35Bを8機搭載したいずも型護衛艦にさえ勝てない可能性がありますが。ロシア連邦軍のウクライナ侵攻によって、ロシア製兵器のポンコツぶりが、バレてしまいましたから。今まで、公的には1機も撃墜されたことがないF-15にも、最新鋭のなんちゃってステルス機が勝てないでしょう。いわんや、ホンマモンのF-35をや。空母打撃群の場合は、イージス艦やミサイル巡洋艦、補給艦または給油艦、フリゲート艦、潜水艦などがセットになっていますから。

 レールガンはこれまでに世界中で多数の研究開発例があるが、実用例はまだない。レールガンの開発を10年以上続けてきた米海軍は、2022会計年度への予算計上を断念している。陸上での実験には成功したものの、艦艇搭載型の開発に至らなかったのが原因としている。最大の課題が電源である。

ミサイル防衛能力は、ある程度あるでしょうから。けっきょく、レールガンのような物理的な攻撃兵器が必要。レールガンは超高速な鉄の槍のようなものですから。こちらは超高速すぎて、迂回運動しか防御しようがないですからね。大昔の戦艦のように、分厚い防御隔壁を備えるならともかく。抑止力って、そういうものですからね。まぁ、中国の場合は、日本が開発に成功したら、軍事スパイが気密を盗み出す可能性が高いんですけどね。スパイ防止法の法案成立と、セットでないと厳しいような。

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