イオンシネマと車椅子インフルエンサー
◉車椅子のインフルエンサーを自称される方の、X(旧Twitter)のポストが、炎上しています。7840.4万閲覧で1.9万イイネ、イイネ率は0.024%と、大炎上です。イーロン・マスクCEOによる買収とTwitter改革で、が閲覧数を見える仕様に変えてなければ、「19000ものイイネをもらってバズった! 日本は障害者に冷たい社会!」と、喧伝されていたことでしょう。身体障害者だからと遠慮せず、おかしいものはおかしいと指摘する社会の成熟を、自分は逆に感じますけどね。それが、対等ということでは?
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、車椅子のイラストです。検索したら出てきたのですが、ざっくりとしたデッサンと色調が、素晴らしいですね。
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■仏の顔も三度まで…か?■
学生時代、引越屋のバイトで階段で冷蔵庫運ぶとき、足を滑らして死にかけました。先輩の中には、骨折して入院する大怪我を負った人もいます。階段で、女性とはいえ車椅子ごと運搬するのは、専門の人間でも危険です。足を滑らしたとき、下側の人間は車椅子と当人の体重を受け、転倒しますから。座ってる状態の障害者と違って、立ってるので高い位置から会談の後頭部や脊髄を打ち付けて、下手すれば死亡事故になります。たかが車椅子の人間を運ぶとか、軽く考えている人がいますが、経験もなければ創造力も内容で。
しかも、運んだのは女性スタッフとのこと。ほんと危険です。そんなの、要求するほうが社会通念とかバランス感覚が、ズレていませんか? 社民党の伊是名夏子常任幹事の大炎上事件のときにも批判したが、滑って下側の人間は巻き込まれたら大ケガ、あたりどころが悪ければ、下手したら死にます。車椅子の当人より、倒れて頭打ったら危険だから。バリアフリーを訴えるのは構わんが、差別の当たり屋行為は是認できないと、車椅子の方や介護の専門家からも、疑義が出ているのも当然かと。
障害者による炎上事件といえば、乙武洋匡氏のレストラン炎上事件、バニラエア車椅子事件、伊是名夏子社民党常任幹事事件と、過去にもありましたが。当然といえば当然でしょう。仏の顔も三度まで、という諺があります。これは、3回目には怒るという解釈と、3回までは許すという解釈がありますが、いずれにしろ4回目ですから。
■過重な負担にならぬ範囲■
特に、2021年に起きた、伊是名夏子社民党常任幹事の炎上事件は、大きな批判を呼びました。意図的にサービスを共用し、大騒ぎして地元の議員が地道に積み重ねたバリアフリー化の活動を、背乗りして手柄にしようとしたのではという疑いも、ありましたね。中には、伊是名常任幹事長の用紙を揶揄する、バカヤロウ様な誹謗中傷もありましたが、そういうのとは一線を画して、理路整然とした検証と指摘が多かった印象です。あのときと、非常に似た問題がまた起きたら、それは炎上も大きくなって当然では?
本来、映画館のスタッフの仕事としては、これは。障害者差別解消法では、「過重な負担にならない範囲」と書かれていて、これは範囲を超えています。なぜそう言えるか? 人力による重量物の取り扱いは、労働基準法や女性労働基準規則、年少者労働基準規則で制限されているからです。女性は断続作業が30キロ以内と定められており、この車椅子インフルエンサーの車椅子(軽量タイプでも10キロから13キロ)込みの重量から考えても、女性スタッフ2人で車椅子の女性をは後部行為は法律違反の可能性が高く、本来は拒否してもなんの問題もないです。
■善意が当然のサービス?■
さらに、残りのポスト文も検証しますね。
まず言ったもん勝ちで、本当にイオンシネマの支配人がこんな事を言ったのかは、分かりませんが。悪意を混ぜて誇張している可能性を、指摘しておきます。
いかにもイオン側が傲慢な物言いをしたような文章ですが、ごめんなさいって謝られてるわけで。繰り返しますが、イオン側は法的にも拒否していい案件であり、スタッフが謝る必要はかけらもないです。ここから類推して、「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後は設備が整った劇場で鑑賞していただいたほうが、お客様にも快適な鑑賞が可能かと思うのですが、いいでしょうか。」ぐらいの内容を、支配人は言ったのではないかと思います?
この映画、傲慢な主人公なんですか?
いきなりではないでしょう? 三度も対応したけれど、まるでそれが当然のサービスのように要求され、本来は法律違反の可能性がある行為を、これ以上従業員に繰り返させて、自己が起きたときの責任問題になるので、提案したのでは? みなもと太郎先生が指摘された、幼児性を引きずる人間のパターンに、当てはまる気がするのですが……。
その場では常識的な対応だったので、だからこそ後日、相手を悪魔化して被害者ポジションを取る投稿をしたのではないかと、疑われたからこその炎上では?
何様のつもりですか? 「責任者出てこ~い!」の人生幸朗・生恵幸子のボヤキ漫才ですか?
■インフルエンサー擁護派■
この件、実際の車椅子ユーザーや介護の専門家からも、批判や疑義が投げかけられているんですが、反論や擁護する人もいます。どうも、特定の政党の支持者と重なるような気がするのですが、気の所為でしょう。タイムラインに流れてきたのは、こちらの意見。
ああ、この方は確かストーカーやって逮捕された、小谷周平さんですね。爆竹をほぐして火薬を集め、爆弾を作ろうとまでしていた? 別に予約をしなくてもいいでしょうけれど、そこで予約が必要なサービスや、予約していれば対応できたサービスを、提供しないと被害者コスプレしないのなら、別に良いんじゃないですか? 店側の断る権利も、認めていらっしゃるでしょうから。伊是名夏子社民党常任幹事みたいなことをするから、批判されるのです。さらに、擁護側には服や車椅子に感謝するのかという、トンチンカンな擁護論を言う人もいて。こちらの、松羅弁当先生のツッコミが、秀逸でした。
人間相手とそうでないものとを切り分けられないのは、自分以外の人間・サポートしてくれる相手を、本音ではそう見ていると疑われても、仕方がないですよね? だいたい、人間以外であってもあの人たち、飯を食うとき「いただきます」や「ごちそうさま」はいわないんですかね? 食べ物にだって、多くの日本人は感謝してますが。別に毎回感謝はしませんが、伯父や従兄弟が大工や土建屋にいる自分としては、よく普請された階段には、それを作った方の労力に思いを致し、心中感謝することは、たまにありますが。あの人達は、やらないんでしょうね。
■発掘された過去の言動は■
ところで、車椅子インフルエンサー様、過去の言動がさっそく、掘り返されています。新幹線からの多目的ルームからの生配信するのは、まぁ法的に規制があるか走りませんが。ケージの猫を勝手に出しちゃマズイのでは? 自分は猫好きですが、次に使う人が某先生のような猫アレルギーきなら、クシャミが急に出て、驚くでしょうね。
それだけではなく、こういう過去の指摘も。
あらららら……。これではかつてのエセ同和行為で言われた〝差別の当たり屋〟と、似た行為ではないですか? 在日外国人差別問題でも、同和差別問題でもそうですが、不当な差別は解消されるべきです。が、差別の当たり屋はいけません、問題をこじらせるだけで、かえって差別解消を遠ざけるので。この件に関しては、郵便学者の内藤陽介先生の、こちらのポストが常識的なラインではないでしょうか?
もう、デモとかで声高に相手を悪魔化し、糾弾し、罵倒する時代じゃないんですね。春闘も、昔は殺伐としていたのに、今は労組側の平均を大きく超える3万円のベア要求に、会社側が3.5万円で応えるように、冷静に議論を尽くし、妥協というより強調点を求める時代です。横暴な経営者はもちろん、横暴な組合員も嫌われ。政治の批判にしても、エビデンスに則って、是々非々でやるべきで。昭和の時代の、ゴリ押しがもう嫌われており、そういう意味では社会が変わりつつあるのでしょう。万機公論に決すべし。
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