YouTubeがNFT導入へ

◉NFTとはなんぞや? Non-Fungible Tokenの略で、日本語に訳すと非代替性トークンのことだそうです。よくわかりません。データ管理にブロックチェーンの技術を活用した、代替不可能なデジタル資産のこと……だそうです。よくわかりません。要するに、ネットの世界で発表したデジタルデータの作品(絵画や音楽や動画など)は簡単にコピーされてしまいますが、この技術だと用意にコピーできず、売買のルートも追跡できるので、収益化も出来るってことらしいです。

【ユーチューブがNFT導入へ、クリエイターの収益化を支援】Forbes

ユーチューブのCEOのスーザン・ウォジスキは、1月25日のクリエイター向けの年次書簡で、同社がNFT(ノン・ファンジブル・トークン)の機能の提供を検討中であることを明らかにした。
ウォジスキは、ユーチューブがNFTを含む新興テクノロジーを通じたクリエイターの収益化を支援することに注力していると述べ、この試みが形になれば、同社の親会社のアルファベットが、初めてこの市場に参入することになると述べた。

ヘッダーのイラストはnoteのフォトギャラリーから、YouTubeで検索したら、なかなか味のあるイラストが出てきたので使わせていただきました。

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■収益の多様化■

正直、ここ数年はYouTubeの動画を見てることが、多いです。TBSラジオが左傾化して、自分の好きな番組が次々に終了したり変質したりで、昔のポッドキャストを聞くことも多いです。ある意味で、AMラジオ的な濃い番組は、YouTubeのほうがコンテンツが豊富です。これがどこまで収益化できてるかは、知りませんが。人気YouTuberが事務所に所属し、けっこうな収益を挙げていたりで、テレビ/ラジオの時代は確実に終わりつつありますね。

けっきょく、新聞・雑誌・ラジオ・テレビといった旧メディアは、流通のルートを独占することで、大きな力を発揮してきました。結果的に、クリエイターは収益を自分でコントロールできず、ある意味で娼婦と置屋の関係を強いられた面があったのですが。インターネットの登場で、一定のファンを持ち発信する能力がある人間は、自分でメディアを持てる時代に。それはポッドキャストであったり、YouTubeであったり、各種SNSであったり、多様ですが。ベースにインターネットがあるわけで。

■落とし穴はある■

小説やマンガだって、ネット発の作品が一斉を風靡したり、大手出版社が絡まない同人誌作品『がんばれ同期ちゃん』がアニメ化されたり。週刊少年ジャンプで100万部売った印税よりも、DMM同人のエロ漫画の印税が倍近くになったり。作品発表の場の多様化が、着実に進んでいます。アニメや映画はまだまだアニメスタジオや制作会社のノウハウや大きな資本が必要ですが、アニメはどんどん個人が作れるアプリや機器が開発されていますしね。現実は変わりつつあります。

そうなると、クリエイターが儲かってウハウハ……と単純には言えないんですね。マンガだって、実は校閲部のチェックが入って、編集部や編集者が勉強した、差別の事例や判例、科学的な間違いとか、実は膨大な知識の蓄積やノウハウがあって、成り立っていますから。普通にやったら炎上リスクが多大。そうならないためには、作家が個人でマネージメントや校閲、あるいは製版のプロを雇ったり、アウトソーシングする必要はあると思います。

■適者生存の未来■

そうなった時、出版社はもう進行管理とクオリティ保証に全振りする、マネージメント会社になるのかもしれませんね。それこそ、作家から売上の10%をもらって、出版させていただく立場に。本業が編集者の自分は、編集者や出版社の役割が消えるとは、これっぽっちも思っていません。が、同時に優秀な編集者は10%──多く見積もっても30%ぐらい──ですから、中堅・弱小の出版社のスリム化とは逆に、大手出版社はアニメスタジオなどを傘下に置く、肥大化が起きそう。

今は先駆者のアドバンテージで稼いでる人も、多くの人材が参入すれば、才能の差は明らかに出てきますからね。現状、大きな力を持つ広告代理店などが、座して死を迎えるはずもなく。体力があるうちにネットの世界でも地位を築こうとするでしょう。そこで、もうちょっとクリエイターがちゃんと才能に見合った報酬を得られるシステムを作るのか、相変わらず搾取の構造を維持するのか、そこは分かりませんが。より良き社会を期待したいですね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ