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松鶴家千とせ師匠死去

◉「わかるかな? わかんねぇだろうなぁ〜」で一世を風靡した松鶴家千とせ師匠が17日、亡くなったそうです。入院から3週間ほどで亡くなられたようです。1938年生まれだそうですから84歳、長く寝たきりにならず、ご家族とも別れの準備と覚悟の時間を用意して、スッと亡くなった印象でしょうか。ダンディな芸風の師匠らしい、最期だったのかなぁ……と、勝手に想像しています。

数年前に東洋館でお見かけしたときも、相変わらず面白かった……というより、こっちが多少は人生経験を重ねたせいで、小学生にときはシュールな芸に思えたそれが、奥深いなぁと。形の上では、松鶴家千代若・千代菊の弟弟子がツービートということになっていますが。実は二人が弟子入りを頼んだのは、松鶴家千とせ師匠だったとか。やはり、たけしさんにはあのセンスはしっくり来たんでしょうね。

ある意味で、元祖不条理系というか、脱力系というか、ふかわりょう氏のルーツというか。「俺が昔、夕焼けだった頃、弟は小焼けで、父さんは胸やけで、母さんは霜やけだった。わかるかな? わかんねぇだろうなぁ〜」とか、今のほうが面白いですもん。若い人にはわかりますかね? わかんねぇだろうなぁ~。アフロヘアにサングラスにあごひげというスタイルも、漫談としてはスタイリッシュでしたね。一発屋と言われがちですが、ずっと面白かったのですから、ある意味で勝ち組。

松鶴家千とせ師匠のご冥福をお祈りします。合掌

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