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老熊に機能性マット

◉現在32歳で、人間なら80~90歳に相当するヒグマに、東洋紡エムシーが特殊なマットレスを提供したところ、床ずれに改善が見られたとの記事。技術的な部分に感心すると共に、クマでも寝たきりになると床ずれが出来るという、驚きと。ポイントが二つありました。人間だと、床ずれを改善するマッサージなど、あるのですが、老いたりとはいえヒグマ、迂闊に檻に入ったりマッサージしたりも出来ず。でも、こういう素材開発や技術は、人間にも応用できるでしょうから、その意味でもいいニュースですね。

【床ずれで観覧中止の32歳「おじいさんクマ」復活 救世主は新幹線座席に使用のクッション】産経新聞

 神戸市立王子動物園(同市灘区)で、高齢のため脚が不自由になり床ずれ(褥瘡=じょくそう)ができたヒグマ「ロクジ」に、東洋紡と三菱商事の合弁会社、東洋紡エムシー(大阪市)が機能性クッション材「ブレスエアー」のマットレスを提供したところ、傷が癒える効果があった。観覧を中止していたロクジは来場客の前に再び元気な姿をみせ、行楽シーズンを迎えた同園で話題となっている。

https://www.sankei.com/article/20240518-GHMJDV7G7RIFDASREPN3RGNZAE/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。動物の中には、サラブレッドのように骨折したら安楽死という動物もいます。馬の皮膚は弱く、骨折して立てなくなって横たわると、すぐに床ずれが起き、そこから壊死して確実に死んでしまうので。立った状態でも、三本脚であの巨体を支えると、他も脚に負担が掛かりすぎて、蹄葉炎という蹄の血行障害でやはり死んでしまいます。だから、長く苦しめるぐらいなら、安楽死させるのが優しさ……という面も。でも、名馬テンポイントはアホな同情論が沸き起こり、安楽死が遅れてしまいました。

動物と床ずれというのは、種類によって様々な問題があるのでしょうね。ゾウとかキリン、カバ、サイなどは巨体ですし。上野動物園のオカピとか、やはりキリンの仲間だけあって、大きさに驚きました。ライオンやトラの猛獣はもちろん。ゴリラの握力は400キロとも500キロとも言われますし、チンパンジーさえ200キロを超え、人類の握力王も足元にも及ばず。興奮した類人猿のパワーに、飼育員でも大ケガなんて話も多いですし。そういう動物は、老いても人類は相手にならないレベルですからね。動物園の介護も、やはり様々な問題があると、気付かされますね。

そして、今回の新幹線に使われているクッション。まぁ、普通車両とグリーン車で、だいぶ違うンですが。自分とか時間に余裕があると、こだまのグリーン車で移動、なんてこともあります。東京-新大阪とかだと、あんがいこだまの方が一眠りするには良いんですよね。座席も広くゆったりしていて、ふかふか度合いも違いますし。夜行列車をJRはドンドン減らしてしまいましたが、深夜にこだまのグリーン車を、夜行列車代わりに運行したら、需要あると思うんですけどねぇ。昔日の寝台車より数がこなせて、メンテナンスも楽でしょうし。夜行バスよりはるかに良いです。

おっと、脱線。こういう素材開発は、日本の得意とするところ。




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