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『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』2022年初夏公開

◉ファーストガンダム直撃世代としては、楽しみですねぇ。ガンダムはもう、日本における『義経千本桜』や『曾我兄弟の仇討ち』や『忠臣蔵』のような、伝統的コンテンツになったんですね。もちろん、数百年後も残っているか、それは解りませんが。でも、残って欲しいですね。そのためにも、今の時代に繋いでいかないと。この『ククルス・ドアンの島』は、ファーストガンダムでも屈指の問題作で、安彦良和先生が好みそうなネタですね。

【『機動戦士ガンダム』40年ぶり劇場版新作「ククルス・ドアンの島」来年初夏公開予定】ORICON NEWS

 1979年に放送された日本ロボットアニメの金字塔にして、ガンダムの原点『機動戦士ガンダム』。ガンダムとアムロの物語が、劇場版3部作でも描かれることのなかった伝説のエピソードと共に『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』の劇場公開からおよそ40年の時を経て、待望の映画化が決定した。タイトルは、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。TVシリーズ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターであり、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を手掛けた安彦良和氏が監督を務め、現在鋭意制作中。公開は来年2022年の初夏を予定。

ヘッダーの写真は公式サイトから、かっちょええですねぇ。

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■時代に合わせた変更■

歌舞伎の忠臣蔵は全部で11段もあり、通しで全段をやるには10時間以上かかる大作。そういう意味では、ガンダムというのは43話あり、時間的には21時間ほどある大作。いや、正味だともっと短いかな? そういう意味では、忠臣蔵の五段目斧定九郎のネタみたいに、1話が充分に一本の独立した作品になりえるんですよね。NHKでは講談や落語で有名な『中村仲蔵』を当代の中村勘九郎で、前後編の素晴らしいドラマにしていたように。んで、トレーラーがこちら。

ガンダムの、シールドの持ち方も変わっていて、各パーツのディテールが現代的ですね。声は、古谷徹さんがやるでしょうし、監督は安彦良和先生。ファーストガンダムのリメイクを超えた、新作として意味があるものになるでしょう。学生運動をやりすぎて、大学を退学になった安彦良和先生にとって、ジオン軍の兵士としての責務を放棄したククルス・ドアンは、描いてみたい素材でしょうし。

■今後期待するファースト映画化■

個人的には、ファーストガンダムはまだまだ、こういう形で映画化できる素材の宝庫だと思うんですよね。例えば、ランバ・ラル。もう、人気が高く男の中の男という点では、ガンダム屈指の人気キャラクター。そして、ミデア補給部隊のマチルダ・アジャン中尉。彼女もまた、アムロの初恋の人であり、その悲劇性と相まって、屈指の人気。ウッディ・マルデン大尉との、幻の結婚式シーン、止め絵でなく動画で、きっちり描いてほしいですねぇ。

そして、ミハル・ラトキエのスパイ107号。ある意味で、ランバ・ラルやマチルダ中尉は、悲劇ですがドラマティックな死でしたが。彼女の場合は、本当にあっけなく死んでしまう。ここで、ガンダムに戦争のリアリティを感じた人は多いでしょう。彼女の弟妹たちのその後も含めて、描いてほしいですね。そして、ソロモン戦役でのスレッガー・ロウ中尉とミライ・ヤシマの、悲恋の物語。これはもう、ぜひみたいですね。井上真樹夫さんも白石冬美さんも、もういませんが、玄田哲章さんは健在ですし。魂を受け継いでほしいです。

■未来につなげるガンダム文化■

他にも、リュウ・ホセイの戦死とか、ルウム戦役とか、なんぼでもありますしね。そもそも、ファーストの劇場版三部作、今の技術でリメイクする意味は、充分にあると思いますしね。それは極端な話、ネットフィリックスやAmazonが、富野由悠季監督やサンライズにオファーを出してもいいでしょうし。正直、ファーストガンダムはもう声優さんが、随分と鬼籍に入ってしまいましたからね。ブライト・セイラ・ミライ……主要キャラクターが三人も。

であるならば、声だけそのままで絵を変える・絵を変えて声優も変えたバージョンと、二つあっても良さげ。そうやって、次世代にバトンタッチしていく足掛かりになれば。個人的にはガンダムって、ファーストにゼータ、逆襲のシャアが正編だと思っていますので。もうちょっと、ゼータにも光を当ててほしいですね。ちゃんと島津冴子さんで、シンデレラ・フォウを独立した一遍にしてほしいですし。その次代にあったガンダムの新解釈があって、古典になっていくのですから。

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