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今冬に最大9基の原発稼働へ

◉いちおう選挙前に、原発について軽く言及はしていた、慎重居士の岸田総理ですが。参院選の大勝(投票率を見たら衆院選よりむしろ微減で、どっちかといえば立憲民主党の自滅が大きいのですが)によって、ようやく大きく動き大s他感じです。安倍元総理の国葬に続き、左派がムッキーッ!となりそうな問題ですが、これはもう必然です。艦直人元総理が強引に停止させた結果、この10年で40兆円とも言われる国富が、燃料費で消えたのですから。

【今冬に最大9基の原発稼働、首相が経産相に指示…電力逼迫回避へ重要性強調】読売新聞

 岸田首相は14日、首相官邸で記者会見し、今冬の電力供給を確保するため、最大9基の原子力発電所の稼働を進めるよう萩生田経済産業相に指示したことを明らかにした。首相は「あらゆる方策を講じ、この冬のみならず、将来にわたって電力の安定供給が確保されるよう全力で取り組む」と強調した。

 国内の原発は現在、九州電力川内原発の2基など、計5基が稼働している。このうち九州電力玄海原発4号機はテロ対策施設の完成が間に合わず、9月以降は稼働できなくなる。一方、定期検査などで稼働していない5基が冬には再稼働できるため、原発稼働は最大で9基に達する見込みだ。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220714-OYT1T50282/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、福島第二原子力発電所のイラストだそうです。

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■なぜ9基なのか?■

正確には、10基が稼働予定だが現在はまだ5基しか動いておらず、定期検査などで稼働していない5基を冬までに稼働させる、ということですね。で、動いてる5基の内のひとつが、テロ対策施設の完成が間に合わないので9月には停止するということで、プラスマイナス9基ということのようですが。テロ対策施設がなくても現在稼働しているものを止めるという、原子力規制委員会の杓子定規な部分には疑問ですが、仕方がないですね。ルールはルール。

原子力発電所というのは、稼働しだしたらすぐ発電量ピークに達するというものではなく。ある程度の時間をかけて、じょじょに臨界に達し、安定発電状態になりと、時間がかかるもの。これは同時に、止めるのにも冷温停止までは時間がかかるということですが。今夏の電力消費には間に合いませんが、それでも動かないよりはずいぶんマシ。稼働してる原発が西日本に偏っていて、東日本が不安は不安ですが、さらなる岸田総理の決断に期待したいですね。

■危機感を煽る戦略?

岸田総理と自民党が、参院選前の争点に原発再稼働を全面に押し出さなかったのは、なせか? 広島が地盤の岸田総理には、核に対する不信感があるのでは……という意見もあります。あくまでも自分の邪推ですが。人間は、未然に防がれた危機はなかったものと認識しますので。なので、この夏は節電を呼びかけ、実際に電力が逼迫する状況を作り、原発再稼働やむなしの世論を形成したかったのかな、とも。それはそれで悪辣な政治家の手法なんですが。

足利尊氏の豊島河原合戦、徳川家康の三方ヶ原の戦いのように、痛い目に遭わないと人間は学習しませんからね。それは、原発が止まったことに対して、火力発電などで必死に補ってるのに、「原発なくても停電が起きないじゃないか、必要なかった証拠だ」とか吠えてる反原発派で、証明されてると思います。たかが電気という人もいますが、安価で安定した電力供給がなければまっさきに死ぬのは病気の人や貧しい弱者なんですよ? こういう事を言う人が、裕福な文化人なのが笑えますが。

■現実を見るべき■

もうさんざん繰り返してきたことですが、太陽光発電や風力発電は、出力が不安定で、ベースロード電源にはなりえません。日本はそもそも、世界的な平均より日照量が低いんです。「日照りに不作なし」という言葉があるほどに。そして、大陸の端の島国という地理により、台風が毎年多数直撃し、風力発電も向きません。地熱発電は安定していますが、現状では1基あたりの発電量は低く、原発の代替には全国に数百基は必要です。未来の技術に期待はしますが、とりあえず原発再稼働しか選択肢はないのです。

また、原発再稼働に関して、地震が~とかまだ言ってる人がいますが。地震で原発の施設が直接的に大事故に繋がるダメージを受けたことはないです。福島第一原発事故は、地震に伴う津波によって、外部電源が喪失したから起きた事故。であるなら、現在の日本で津波によって外部電源が喪失する可能性のある原子力発電所はどこですか、という話です。ありませんよね? それ以外に危険性があるなら、科学的に指摘すべきです。

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