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韓国人の感覚を知る記事

◉「日本の書店には嫌韓本が溢れてるが、韓国に反日本はない」などと言って、反論の本を示される韓国出羽守がいますが。金辰明の小説『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』の昔から、反日本は定番なのに。韓国では反日が当たり前すぎて空気になっており、当の韓国人も気付いていないと、ネイティブの崔碩栄氏も指摘されていますが。そういう部分がよくわかる記事が、サムスン系全国誌の中央日報日本語版にアップされていました。

【【寄稿】韓日関係、「善くないサマリア人」と共存する知恵を学ぶ時だ(1)】中央日報日本語版

ソウル地下鉄3号線の安国(アングク)駅5番乗り場の前に立って列車を待つときはいつも複雑な思いを抱く。5番乗り場のスクリーンドアには抗日詩が貼られているが、作者は李奉昌(イ・ボンチャン)義士だ。その最後の部分は「倭人を屠殺しよう」という内容だ。屠殺は肉屋で牛や豚を刃物で切って分けるという意味だ。なぜこのような詩をここに貼っているのか気になった。管轄部署に尋ねたところ「倭人(日本)大使館に行くには安国駅で降りなければいけないため」「安国駅一帯が独立運動の街であるため」という説明を聞いた。
韓国に来る日本人がこれを読むとどんな気持ちになるだろうか。これは文明国家がすることではない。立場を変えて考えてみよう。東京銀座の電車駅に「朝鮮人を切り殺そう」という文字が貼られていれば、これを見た韓国人の気分はどうだろうか。「倭人を屠殺しよう」という詩句を見て複雑な気持ちになるのなら「土着倭寇」として攻撃されるかもしれない。

普通に反日思想が市中にあふれかえってるので、それが反日と自覚できない問題、と。

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■息をするように反日■

この中央日報は、アジア通貨危機は日本が引き鉄を引いたとデタラメを毎年の如く書き、反日を煽ってる新聞なんですが。恐ろしいことに、韓国では朝中東と呼ばれ、朝鮮日報や東亜日報と並ぶ、保守系親日紙として、よく槍玉に挙がる新聞だという点です。例えて言えば、朝日・毎日・東京新聞が、右翼的だと批判されているようなモノ。韓国の反日の基準がいかなるモノか、推して知るべしです。

というか、これら韓国の全国誌は、左派のハンギョレ新聞も含めて、なぜか日本語版を出しているのですが。これら韓国の一般紙こそが、反日の実情を知る最適のテキスト。あまりにストレートな表現に、翻訳する日本語版のスタッフが苦慮して、表現を改めることもしばしば。また、それを韓国語に堪能な日本人や、日本語が堪能な韓国人が指摘することも多いですが。この記事も、原文はもっと違っていそうですが。

■風見鶏を決め込む中央日報■

ハッキリ言えば、こういう記事が出るのも、文在寅政権がレイムダックに陥り、次の大統領は保守系野党に移りそうだから。この記事自体は、保守派に阿った、韓国のマスコミらしい記事で、親日派というレッテル貼りは不毛だという主張はまだしも、けっきょく日本を聖書のパリサイ人とサマリア人との喩えになぞらえているわけで。ウィキペディアから、一部引用して転載しますね。

<10:29>すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、「では、わたしの隣り人とはだれのことですか」。
<10:30>イエスが答えて言われた、「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。
<10:31>するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。
<10:32>同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。
<10:33>ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、
<10:34>近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
<10:35>翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。
<10:36>この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」。
<10:37>彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言われた、「あなたも行って同じようにしなさい」。

— ルカの福音書 10:25 - 37、口語訳聖書

要するに、韓国人は慈悲深いサマリヤ人になれと。日本人は強盗だけど、と。

■英雄には悪竜が必要■

でも善人って、悪人がいてこその善人。家貧しくして孝子出ず、というように。功臣や忠臣が出るためには、バカ殿が必要。英雄が英雄になるためには、倒されるべき悪の竜──ドラゴンが必要。つまり日本は悪人であり続ける必要があり、韓国が常に正義であり善である前提で、この記事は締めくくられていますが。まぁ、正直な告白です。正直すぎて、ドン引きしている人も多いでしょう。怒る人も多いでしょう。そこは、人それぞれ。嫌韓の人なら、怒りで頭の血管がブチブチブチ……と切れてる人もいるでしょう。

もう我々は日本に抑圧されながら生きる理由はない。2020年基準で1人あたりの総所得(GNI)は日本が4万1580ドル、韓国が3万2860ドルだった。国別の物価を反映したビッグマック指数でみると、韓国が日本よりはるかに豊かな暮らしをする。もう「日本コンプレックス」から抜け出してもよいということだ。

フランスの啓蒙主義哲学者モンテスキューの『法の精神』日本編によると、島の民族は隣の民族に多くの傷を負わせるため島の民族の隣の民族は苦労が多いという。日本の隣にいる我々も地政学的な宿命の例外ではないようだ。

でもこれ、韓国の強がりというか、現実逃避に思えると、微笑ましいです。崔碩栄氏のこの指摘が、短くも的確。韓国の近代化や大衆文化は、日本の強い影響の元に生み出され、もっと言えば韓国の民族主義さえも、日本由来ですから。

微笑ましいけれど、福島県への風評被害とか、迷惑ですから。日本人としては、保守系と目される韓国の全国紙でも、これほどの対日感情と言うことで、韓国を知ることが大事。知った上で、百年河清を待つのか、引っ越せない隣国として大人の関係を構築するのか、中国方式の指桑罵槐でドライに付き合うのか。それは政治家が決めることでしょう。基本的に、事大主義が骨絡みなのは、中央日報日本語版の記事のとおりですし。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ



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