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すぎやまこういち氏死去

◉90歳、大往生ですね。東京五輪で御自身が作曲されたドラゴンクエストの楽曲が使われるのを見届けての。個人的にはゲームとは縁遠い人生を送ってきましたので、そちら方面で語ることはないのですが。流行歌やアニソンなど自分がリアルタイムで口ずさんだ、実感のある音楽の話を、ちょっとだけ。名曲揃いで、リバイバルヒットやカヴァーも多く、時代を超えて評価される作曲家ですからね。

【すぎやまこういちさん死去 90歳「ドラゴンクエスト」など作曲】NHKニュース

ゲームの「ドラゴンクエスト」シリーズなど、幅広いジャンルの音楽を手がけてきた作曲家のすぎやまこういちさんが先月30日、敗血症性ショックのため亡くなりました。90歳でした。
(中略)
1960年代にはザ・タイガースの「君だけに愛を」やヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」など、グループサウンズのヒット曲を数多く手がけたほか、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」など時代を彩る楽曲を次々と送り出しました。

ヘッダーの写真は、noteのフォトギャラリーより。晴天白雲、すぎやまこういち先生を送るのに合いそうなやつを。

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ザ・ピーナッツの『恋のフーガ』やヴィレッジ・シンガーズ『亜麻色の髪の乙女』はもちろん、ザ・タイガースの楽曲が有名ですが。ガロの『学生街の喫茶店』も名曲ですね。自分は直撃世代ではないですが、リバイバルヒットやカヴァーでお馴染み。特撮だと『帰ってきたウルトラマン』のも名曲。初代のウルトラマンの出だしと同じメロディからの、オリジナリティ溢れる転調が素晴らしいです。

アニソンでは、やっぱり『伝説巨神イデオン』ですね。正直、ガンダムはそこまで主題歌が名曲という感じではないんですよね、好きですが。でも、イデオンはオープニングも名曲、エンディングも名曲。戸田恵子さんの透明感のある歌声、富野由悠季(井荻燐)監督の深みのある作詞、すぎやまこういち先生の耳に残るメロディ、三位一体となって世界を作り上げています。最高です。

その戸田恵子さんとは、『子鹿物語』でも組んでるんですよね。戸田恵子さんは主人公の親友ホダウィン役でも出演されていましたが。こちら『ハロートゥモロー』もまた、少年役も多い演じる戸田さんの、ハツラツとした声と歌唱に良く合った、名曲でした。地味なところでは『マシンハヤブサ』の主題歌『ダッシュ!マシンハヤブサ』も。水木一郎アニキの声とマッチした、力強い曲でしたが、今回調べるまですぎやま先生の作とは知らず。

意外なところでは、『サイボーグ009』の編曲も。オープニングテーマ『誰がために』もエンディングテーマ『いつの日か』も、平尾昌晃さん作曲の名曲中の名曲なんですが、編曲はすぎやま先生。作曲家としてはもちろん、編曲でもいろいろとやられているんですよねぇ。他にもCM曲や番組テーマ曲は数知れず。小林亜星さんらと並ぶ、職人的名人でもあられました。本当にありがとうございます。

すぎやまこういち先生の御冥福をお祈りします。合掌


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