【不妊治療37】採卵周期③手術中のこと
前のクリニックは比較的新しいこともあって、
手術台は、ふかっとしたソファー風。
自動で台が傾いてくれるので、
私は身を任せるだけだった。
一方、転院先のクリニックは、
信頼と実績を積んでいる病院。
それもあってか、手術室にふかふかソファーなどはなく、
まさに「手術台」というような、細長くて硬い台。そこに腰掛けて、自分で身体を倒し、結構な角度で脚を固定された。
「はいはい、力抜いて〜もっとこう仙骨を下につける感じで。で身体はリラックス〜。手も力抜きましょう〜」
知らない間にガチガチに固まっていたらしい。
医師がすぐに消毒を始める。
痛い。
うん、消毒はいつも痛いから
覚悟はしていた。
麻酔。
子宮がチクッとする。
これも想定内。
麻酔さえ入れてしまえば、
その後は痛くないのは知っている。
採卵が始まる。
私はモニターを見ながら、
卵胞に針が刺さる様子や
卵胞液が吸い上げられる様子を見ていた。
3つ4つ吸い上げられた頃、
いてっ
いたたたたたーーーー
痛いやないかぃ。麻酔はどうした。効いてないんか?
こういう時、
「痛い」って口には出せないんだよね。
グッと我慢。
ここのクリニックは無麻酔が基本らしいから、
麻酔無かったらどんだけ痛かっただろうか。
そして最後と思われる卵胞の採卵。
すっと刺しにくい位置にあったらしい。
「お腹押しますよー
痛いですが頑張ってくださいね」
看護師さんが全力でお腹を押す。
押されながらをキープした状態で、
針が刺さる。
むっちゃ痛ーーーーー圧迫の痛みと針の痛み。
身体ガチガチでひたすら我慢。
手術はトータルで15分くらいだったと思う。
ベッドルームに戻るとぐったり。
しばらく横になって休んだ。
すると看護師さんが来て、
採れた卵の数は5個だと教えてくれた。
2日前の診察では、
卵胞は7個見えると言われていたし、
実際に7個くらい針刺したと思う。
空胞があったのかな?
いずれにしても、5個採れて良かった。
あとはそれが成熟卵かどうかだね。
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