ポチポチゲーのデザインの応用可能性
・2000字弱
・「読書通帳」女の子の通帳には合計50万円
・本の貸し出しにソシャゲ性を持たせている。
・動機がなんであれ、皆が本を読むようになるというのは素敵なことだと思う。でも上のツイートのリプツリーで指摘されている通り、「本を買わずに借りると得だ」という価値観は、裏返して「本を借りずに買うと損だ」という価値観の形成にも繋がりそうで、一長一短だよなとは思う。それを加味しても個人的にはこの記帳システムには賛成だけど。
・勉強とかも、ソシャゲ性を持たせれば子供が勉強を好んでやるようになると個人的に思っている。
・ #ポチポチゲー
個人的に、ポチポチゲーと呼ばれるゲーム群が嫌いだ。モバマスとか、怪盗ロワイヤルとか、ガールフレンド(仮)とか、最近だとクッキーランキングダムというスマホゲーもそれに属すると思っている。
ポチポチゲーという言葉は定義が曖昧なので、当記事内では、ポチポチゲーという言葉をもう少し細かく定義してみよう。
ソシャゲとほぼ同義なのだけど、ソシャゲとポチポチゲーの区別点は主に⑤にあると思う。「メイン要素の面白味 < クエストクリアの面白味」になり始めたらそれはポチポチゲーということにしよう。
以上がポチポチゲーの定義である。ADHDが手を出すと、深みにハマって出られなくなる工夫が詰まっており、私も何度かこの深みにハマり、人生の貴重な時間を無為にしたことがある(あまりにアホくさいので今はもうしていない)。
・正直これは、ドラッグの一種だと思う。
大麻、覚醒剤、ポチポチゲーである。
人は、脳の報酬系を直接つつく方法を見つけると、バグってしまうのだ。
・ポチポチゲー自体は百害あって一利なしだけど、しかしポチポチゲーの洗練されたADHD吸引力は何かに応用できそうに思えてならない。ポチポチゲーの開発元は、確実に「ADHDを掴んで離さないアリジゴクを作ろう」という目的を自覚してデザインしているとしか思えない。それほどにポチポチゲーはゲームデザインが洗練されている。
・ポチポチゲーの吸引力は、勉強教材ビジネスに応用可能ではなかろうかと思っている。ベネッセの教材とかも割とソシャゲ性があるけど、ベネッセはまだ良心を捨てられていないと思う。もっと良心を捨てれば、ADHDを掴んで離さない洗練されたポチポチ教材が作れると思う。
・ポチポチ教材を設計しよう。そのポチポチ教材は、ポチポチゲーの定義②で挙げたような、微弱な快楽を無限に得られ続ける「目的の循環参照」が発生している。そしてプレイしているうちに、どうしても「数学の問題を解く」というクエストが快楽の循環をせき止めている状態になるのだ。そしてユーザは数学の問題を仕方なく解く。するとデイリークエストが達成されるし、イベントクエストが達成されるし、そうするとコインが貰えて、エーミールやメロスをレベルアップできる。10分後にはスタミナが回復して再度問題が解けるようになる。が、問題を間違えるとクエストクリアにはならない。これでどうよ。
・ベネッセさん、そういうゲームを作ったら売れますよ(適当)。
・正直、「勉強をする→弁護士や医者になれる」と報酬系で意味づけるより、「勉強する→クリスタルが貰える」と報酬系で意味づけた方がADHDは勉強すると思う。
・おわり
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