【日記2024/3/1】阿曽山大噴火 感想

・1200字強


In the future, everyone will be world-famous for 15 minutes(将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう).

Andy Warhol , 1968

 これは、「阿曽山大噴火さんのネタで紹介される犯罪者」のことを予言した一文である。


 「狂った頻度で裁判傍聴をして、その内容を紹介するフリップ芸をする、阿曽山大噴火という芸人がいる」という情報を友人に教えてもらったので、彼のネタをYoutubeで見てみたけど、これはNiceエンタメすぎる。


・恐い裁判とは?実話ナックルズが暴いた冤罪、新宿コマ劇場前暴行事件。(の、7:28~)

 実際にあった冤罪裁判の話をしていて、面白い

 6:18~、「1年間で1000件ほど見ている生活を20年弱繰り返しているので、2万件くらい見てることになる」と言っている。マジで? 1年の間に1000件以上ということは、それって毎週20件くらいの裁判を傍聴している計算になるけど、マジで?


・阿曽山大噴火の面白人間傍聴記~法廷で逢いましょう~【合本版】 (画期的コミックス) Kindle版

 おもしろ


 こういう、生きるために直接必要はないことに心血を注げる人ってLoveだ~~!


本来楽しむ目的ではないもの(例えば、法など)を加工したりまとめたりしてオモロに昇華する、二次産業的、三次産業的なオモロ(←造語すぎる)の方が本質的に面白い気がする。

いつかの日記よりセルフ引用

 自分はこう考えているので、エンタメ文章というのも、「よし、読者を喜ばせるぞ~! さてどうしようか」というスタンスで書かれた文章よりも、「自分が普段楽しんで観測しているものを、ついでに・・・・皆にも教えてあげるよ」というスタンスで書かれた文章の方が本質的に面白いと思っている。

 例えばの話、ノーベル賞って「よし、ノーベル賞を取るのを目標にするぞ~! さてどうしようか」というスタンスでは取れなくて、自分が興味を持っている分野で研究を続けたら、おまけとしてノーベル賞という結果がついてくるでしょ。それってあらゆる学問や、あらゆるエンタメにおいてそうだと思うんだよね。

 阿曽山大噴火さんもかなりそうだ。彼と同じ芸風の芸人がなぜ他に見当たらないのかというと、「需要が低いから」とか「芸風が被るから」という理由もあるかもしれないけど、一番デカい理由は「趣味で、狂った頻度で裁判傍聴に行く芸人がそもそも他にいない」という理由ではなかろうか?

 これからエンターテイナー(それは漫画家であれ、Youtuberであれ、なんであれ)を志す人は、なんでもいいから一つのテーマに執着して、狂うほど詳しくなっていて欲しい。ゴー☆ジャスという芸人の「何かにつけて国名に関するダジャレを言い、即座に地球儀を回してその国名を指さす」という芸、かなり方向性は良い。


・おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?