変な家2 感想

・1100字弱。


・この動画は再生できません

・抽象的なネタバレ含む

 Excellentッ! こういうのって、ジャンルとしては、安楽椅子探偵モノって言うの?

 系譜が見える……芸術も学問と同じで、発見の積み重ねで前に進めるのであって、ステップを飛ばすことはできない。原子論が生まれるより先にペットボトルが発明されることはないし、逆転裁判より先にダンガンロンパが生まれることはないし、SAOより先に転スラが生まれることはない。

 「この動画は再生できません」というドラマは、たぶんだけど「変な家」のロジックと「カメラを止めるな」のレトリックを継承していると思う。たぶんね。

・あの~~~、ネタバレなのですが、👆のドラマには ”霊” 出てこないです。

 僕ってどうやら「霊による怪奇現象に見えたが、実際にはトリックがあり、その怪奇現象は誰かの故意あるいは自然現象による偶然によって発生していた」という展開の作品はもれなくフェチらしいので、そういう作品をご存じだったら教えてください。

 この小説もそんな感じなのでオススメです。「この作品、こういうトリックがあるのでオススメです」という種明かししながらのオススメの仕方、その作品の面白さを6割奪ってしまっているので嫌なんだけど、どうしようもない。


・ウオ~~~~~~~~尚良い

 もし「このドラマ、合計200分以上あるから見るのは面倒だしやめとこう」という人がいるなら、シーズン2の3話だけ見てください……



 ああそうだ、今日は変な家2の感想を書くんだった。

 忘れてた。

・抽象的なネタバレを含む。

ありがたいことに『変な家』は反響を呼び、多くの方に読んでいただいた。それと同時に、私のもとには「家」に関する数々の情報が寄せられるようになった。

変な家2の冒頭、サンプル部分より引用

 変な家2、ずっと筆者の体験談という体で綴られていて、現実と地続きなのもフェチだ。


 やはり、私の複数のフェチに刺さっている……

私のフェチの一例:
・現実世界と地続きなフィクション
・何かしらの特定が目的
・科学的に未解明な部分を含まない
・別にその謎を解かないと自分が死ぬとか不利益を被るわけではないけど、興味に引きずられながら自ら怪異にズカズカ踏み込んでいく展開
・本格ミステリではない作品でのフェアプレイ

 ↑変な家および変な家2、これらが含まれていた。

 好きじゃない点を挙げるとしたら、推理というより推測が多いので、歯車がピッタリハマってる感には欠けるという気はする。「他の全ての可能性」を排他していないと推理とは呼ばない気がする。

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