チラシの裏


・600字強。読む価値なしの愚痴。


 怒り、驕り、憎しみ、妬み、嫉み、やっかみ、後悔、衒気、復讐心、偽善心、劣等感、など……

 人生には持っていても何の腹の足しにもならない感情、足枷にしかならない感情というのがたくさんある。私はそれを心の中で「貧しい感情」と呼んでいる。

 金持ち喧嘩せず。衣食住足りて礼節を知る。経済的に貧しい人間は、心も貧しくなるものだ。私は全然裕福な人間ではないけど、せめてもの精神だけは金持ちのように上品に振舞いたいものだ。武士は食わねど高楊枝。

 人生において最も大事な概念は、金か? 愛か? それとも別の何か? という質問をすると、人によって十人十色の答えが返って来ることだろう。私の場合、答えは品性だ。

 とても簡単な話。貧しい感情とはストレスから来る。ストレスを捨てるだけで、精神に余裕のある人間になれるはず……

 殴られても殴り返さない。口論を楽しまない。他人から受けた失礼は寝て起きたら忘れる。懸情流水、受恩刻石。悪口陰口噂話は聞かず言わず。自分を他人と比較しない。常識は押し付けない。説教はしない。そもそも他人に期待しない。知識や技能を衒らかさない。嘘をつかない。臭いものには蓋すらせずスルー。

 それだけの簡単なことのはずなのだ。

 しかし……過去の、最悪な環境、最悪な自分、最悪なイベントを定期的に思い出しては、あの忌々しい「貧しい感情」という下水が逆流してくる。

 「イライラカリカリする」というのは貧乏人のすることだ(偏見)

 どうしようもない。私の精神は未熟だ……

 出家せねば……

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