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【日記20023/2/22】早くおせーて、とてもおせーて

・3500字強


・友人との雑談チャットで「おせーて」と言ったら、それが丁度「教えて」とも「遅いって」ともとれるような文脈だったので混乱を招いたことがある。皆さんも、くれぐれもダイイングメッセージに「おせーて」と書かないように。



・コオロギ給食

 が話題だね。 #昆虫食

・👆の記事の要点はこのあたりだろうか。

・とある高校がコオロギを調理した給食を出した。
・その高校は今夏にコオロギ食材の調理実習などを手がけており、生徒や教師らの間で昆虫食への理解が深まっていた。
・そのコオロギが用いられた料理とは、コオロギ粉末を用いたカボチャコロッケである。
・コオロギ粉末を作ったのはグリラスというベンチャー企業だが、調理したのは学生である。
・全体で500人余りいる生徒・教職員のうち、170人程度が毎日給食を利用しているという。
・定番化も検討されているが、まだ定番化はされていない。

・この事実が拡散されてネットで議論されるうち、事実を誤認しながら議論に参加する人間もちらほら現れているように見える。原型を保ったコオロギ料理が全国の小中学校で毎月出され続けるなどという話ではない


・昆虫を食べることによるメリットやデメリットに関して調査したニュースもちらほら上がっているので、門外漢なりにググってみた。

昆虫食のメリット
環境への負荷が少ない
栄養価が高い
生産・加工がしやすい
雑食
成長が早い

昆虫食のデメリット
気持ち悪い(←結局これが頭一つ抜けて重視されている)
コオロギ食の安全性を懸念する資料が食品安全委員会から出ている。
昆虫は採捕にせよ養殖にせよ、安いタンパク源ではなく、高価な嗜好品である

・メリットもデメリットもある程度大きいので、好きな人だけ食べればいいと思う。昆虫は、(他の食材に比べると)品種改良が進んでいないと思うので、品種改良の余地があるのではなかろうか。

・今後の議論に期待だ(もぐぐうままは昆虫食そのものよりも、ネット上で発生するあらゆる議論の方に興味があるだけなので)。


・無印良品が販売しているコオロギせんべい及びコオロギチョコを画像検索してみてほしいのだけど、せっかくコオロギの原型をなくした商品を作ったのにパッケージにコオロギのイラスト入れたら台無しじゃないかと思った。



・金田一京助随筆選集 第1「片言をいうまで」

#片言をいうまで

・ありがとう、国立国会図書館デジタルコレクション……

・いつもお世話になっております……

・税金の力に感謝……


・昔、ドキュメンタリー番組で見たとある言語学者の逸話が忘れられなくて、誰のどういう逸話だったかなーと記憶を頼りに探していたら、この本に行きついた。

 アイヌ語をめっちゃ研究していた金田一京助さんの随筆本だ。

・冒頭、樺太アイヌ語を調査している場面で

 ただ私は「何?」という一語がほしくなった。それさえわかれば、心のままに、物を指して、その名を聞くことができるのである。そこでふと思いついて、もう一枚紙をめくって、今度はめちゃくちゃな線をぐるぐるぐるぐる引き回した。年かさの子が首をかしげた。そして「ヘマタ!」と叫んだ。するとほかの子供も皆変な顔をして、口々に「ヘマタ!」「ヘマタ!」「ヘマタ!」

「うん! 北海道で『何』のことを『ヘマンダ』という。これだ」と思ったから、まず試みようと、身のまわりを見回して、足元の小石を拾って、私からあべこべに「ヘマタ?」と叫んでやった。
 驚くべし、群がる子供らが私の手元へくるくるした目を向けて、口々に、「スマ!」「スマ!」と叫ぶんではないか。

 北海道で「石」のことを「シュマ」という。してみると、「スマ」は「石」のことで、そして、「ヘマタ」はやっぱり「何」ということに違いなさそうだ。

pp.5-6

とあって、天才かと思った。

 大昔にドキュメンタリー番組で見た逸話そのものだ。

・ググってみると、この部分はとりわけ面白いのか、ネットのあちこちで引用されている。

・この随筆、時間がある時にもっと読み込みたいね。


・劇場版忍たま乱太郎 感想

#劇場版忍たま乱太郎

 最高だ……創作ってこういうことなんだよな。

 ストーリーはストラテジ要素があって大人向けだけど、ギャグは子供向け。戦いを避け、情報を集めて敵の秘密を探り、デマを流布し、敵を消耗させ、内輪もめを起こさせ、たまに必要があれば戦うが、基本的には戦いを避けるような、ガチの忍者が見れる。

 利害関係もはっきりしてるし、人間離れしたアクションもしない(するけど、あくまでストーリーの本筋には関係のない所でやる)ので、リアリティラインが高い。あくまで現実で発生させられるラインでの最大規模の「戦」も発生している。主人公の成長物語もあり、全年齢向け作品としてマジで全てが丁度いい。見るべし。


・忍びと忍術 感想

#忍びと忍術

・前半は忍者の成り立ちや仕事内容などの前提知識が書いてるのだけど、これは知らない単語が高頻度で出てくる上にあまり興味もないので、目が滑って滑って仕方なかった。

 そのため、一旦後半の方の具体的な忍法について読んでみて、忍者の歴史に興味が出て来たところで前半の難しい文章に戻ると、読めるようになった。

 これは以前読んだ「やくざの生活」も同じだった。難しくて興味がない文章は目が滑ってしまって困るので、興味があって易しい場所から順番に読むとよい。

・私は、現実世界で実践されていた、魔術ではないガチの忍法が知りたくてこの本を購入したのだけど、期待通りの良い本だった。

・頓智によって、不可能なはずのミッションを可能にするのが美しいね。火薬の音を使って大勢の鉄砲隊がいるよう錯覚させたり、声色を変えて一人の忍者を大勢に見せたり、逃げたと見せかけて逃げてなかったり、常に光足を避け、風下に立つなど、「夜」の使い方が上手い。人間の心理につけこんで堂々と屋敷の内部に侵入する方法もたくさんある。

・くノ一って、理由があってくノ一と呼ばれていて、くノ一ならではの仕事があったんだァ~……へェ~……

・忍者は流派が49つもあったそうで、それぞれの流派忍法について堅く秘密を守っている上に、文書化も少ししかされていなくて、忍術は専ら口伝で伝わっていたらしい。そのため、現代にまで伝わっている忍者についての情報は、ごくごく僅かだという。

・上忍、中忍、下忍という身分があるけど、現代にも名前の伝わっている忍者は大体中忍なのであって、上忍は歴史上に名前を残さないのだという。きっと歴史の裏では面白いドラマがめっちゃ発生しているのに、我々はそのドラマを伺い知ることはできないのだ。奥ゆかしいネェ~……


・話は変わるけど、アーカイブ欲のある人ってありがたいね……と思っている。

・映画「殿、利息でござる!」は実話がもとになっている。宮城県で発生した、一千両を集める壮大なドラマをお坊さんが「国恩記」というタイトルで記録していたおかげで現代でもその再現ドラマを作ることができるんだよね。で、そのお坊さんって、マジで有能だと思うんだよね。そのお坊さんに「アーカイブ欲」がなければ現代までそのドラマが伝わることはなかったのだから。

・他の例で言うと、酒井伴四郎という和歌山県あたりにいた武士は、江戸勤番で江戸に呼ばれた時に、時間に余裕があったからか江戸での一部始終を日記として残していて、その日記が現代では歴史の考証にめっちゃ貢献してるんだよね。ビジネス用語で言う所の「ペルソナ」がめっちゃ具体的にわかったのだ。

 酒井伴四郎という人間はただの一般的な下級武士サラリーマンなのに、そいつが日記を残しただけで後の観光史、和装服飾史、下級武家の生活史、食生活史など幅広い分野の研究が進むの、すごすぎる。

・私もアーカイブ欲がすごいあるので、歴史的文献のうちのいくつかは私の先祖が書いたものだと思う。知らんけど。


・コミック乱

#コミック乱 #愛剣 ~剣術抄~

・この2つを読んだ。

・全体的にまあまあだったけど、面白い作品が一つ、絵が良すぎる作品が一つ、エッチ作品が一つあったので値段分は楽しめたと思う。


「愛剣~剣術抄~」という漫画、私の尊敬している絵柄ランキング2位に食い込んできたな。1位は原作ルパンです。

1話目より

 まず手の作画が美しすぎてドン引きしちゃった……手だけで性別が伝わってくるよな……

 全体的に荒削りの絵で良かった。最小限の手間で最大限の上手さを発揮するような、コスパの良い絵柄は見ていて気持ちが良い。上手い絵を描くための最短距離をズカズカと歩いて絵を描いてる様子が伝わってくる。



・コミック乱ツインズ 2022年11月号

 面白いのも一つか二つあったけど、他は凪の感情で読んだ。



・おわり


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