【日記2023/12/22】映画感想
・1700字強
・全てにおいて、抽象的なネタバレ含む。
・オリエント急行殺人事件
えっ、それでいいの? 衝撃的なオチだったので歴史的価値のある小説だったというのはわかるけど、2時間の実写映画にするにあたって、そのままでいいの?
やたら動機を重視して、トリックの解明に注力していない。探偵1人だけが真相を知っていればいいと思っている(裁判などで使えるような、第三者に説明する用の証拠を残そうという姿勢を探偵が持っていない)。犯人が自白する(個人的な好みとして、犯人が自白するのってやだ。起訴されるだけの証拠が揃っていなければ、自白しなければ無罪なのでは?)。
それでいいの……?
そうだよね。
・ドラゴンボール EVOLUTION (字幕版)
バトルアドベンチャー映画の最大公約数みたいな、王道を外れない映画だった。なんかそこに好感が持てるというのはある。
結局、ほとんどのバトルアドベンチャー系映画ってキャラの動機とか舞台とか設定とか、ノイズの部分で差別化しているだけなのであって、そういうのをそぎ落として本質だけにしたらドラゴンボール EVOLUTIONになる気がする。プレーンヨーグルトでした。
バトルアドベンチャーなんて結局、人間がくっついたり離れたりしながら、映像内に死がチラつきながら成長しながらCGアクションが発生するのが見どころなんだから、変に他の映画と差別化するために本質的でない部分(設定とかメッセージ性とか)を練ったり、変に登場人物を増やすより、可食部(周回視聴したとき、退屈に感じないシーン)を増やすことに全振りすればいいと思うのだけど。
実写化映画って、ただ原作をトレスするだけだと創作性に欠けるけど、原作から遠ざかりすぎると、原作がある意味がなくなるというのは難しい話だね。実写化の正解って何ですか? 正解を知っている人がいたら教えてください。
原作を正確にトレスしたらOKなのであって、そこにオリジナル要素はいらないみたいですね。
あのー、実写ヤッターマンはマジで何度見ても良いです(どんな話題からもすぐに自分の好きな作品の話に繋げるタイプのオタク)。
・Spider-Man: Across The Spider-Verse
フェチ~~~~~~~
敵、数学が人の形をしているような、冒涜的な能力をしている。こういう、見ていて頭がおかしくなりそうなアクション、めっちゃ好きだ。BABA IS YOUもバトル映画化しないかな。
個人的な好みとして、世界を救うような壮大な話の傍らで、主人公の人間関係というちっぽけな問題をネットリと舐めるように描写されても、興味ない割にテンポ落ちるけどなぁ~と思ってしまう。スパイダーマンシリーズは全体的にかなりそうだ。しかも「両親に正体を明かせない」理由が、なんか共感性が低かった。スパイダーマンが正体を両親に明かすデメリット、ほぼない気がするけどなぁ~……
かといってそういうノイズを排除して ”本質” だけにしてしまったらドラゴンボール EVOLUTIONになってしまうのかもしれない。本質だけ言うと、「世界を揺るがす悪が現れて、それを主人公が倒すバトル」だけが見たいのだけど、本質だけにしてしまったら没個性で空虚な脚本に思えてしまうために、本質をノイズで隠した方がいいのかもしれない。
ネットリした人間関係シーンをすっ飛ばしてビビッドなアクションシーンだけ見たいという人は、1:04:08から見ると良いと思う。インドのスパイダーマン→パンクなスパイダーマン→スパイダーマンの街→情報過多!!
情報過多なシーン、情報過多で良かった……
・おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?