鬼ごっこ、できる?

コランダ地方ハロウィン交流。

お借りした方
・ラリマールさん
・ルヴィニさん
・リピスちゃん

お借りした流れ


森の試練の鬼ごっこに、四人で挑むことになった。
「ルヴィニ様、ハート様、リピス様。改めまして……私、ラリマールと申します。試練にご一緒いただけて嬉しいです」
ギルガルドモチーフの衣装に身を包んだ美しい女性が、丁寧に挨拶をした。

「よろしくお願いします!」
「おう!」
「頑張りましょうね!」
和やかな雰囲気の中、自己紹介が進む。

「試練内容は鬼ごっこか?」
「はい!相手の子達も元気いっぱいの様子です!」
鬼ごっこに勝利するには、体力と連携が鍵となる。
「女の子の中で私が一番お姉さんなので、いっぱい頼ってくださいね」
ラリマールがハートとリピスに向かって、笑顔でそう言った。
「ありがとうございます」
ハートとリピスはそれぞれラリマールに礼を伝える。

「んじゃ、早速始めるとするか?」
「あっ、その前に言っておかないといけないことが……!」
ルヴィニが三人に声をかけると、ラリマールが少し慌てたような声を上げた。

「ルヴィニ様はご存知かと思いますが、私、両足が義足でして。試練中にはしゃぎすぎて外れてしまうかもしれないので、びっくりさせてしまったらすみません~」
最近の義足は凝ったデザインの物が多いんだな、と、ハートはラリマールの足元に目をやった。

「あら?両足が義足の方ってどこかで……」
どこかで聞いたことがある気がする。どこだったかな。
ハートが考えていると、ラリマールの声が耳に届く。
「ではでは皆様!試練開始といきましょう!」
その声とほぼ同時に、森のポケモンたちが散り散りに飛んでいった。

「ルヴィニさん、そのピチューどうしたの?」
ポケモン達を追いかけながら、ハートがルヴィニに問いかけた。確か前に会った時はいなかったはずだ。
「育てることにしたんだ!もう一度!」
彼のパートナーはアローラライチュウで、ピチューの頃からの仲だという。
だから、もう一度。

再びピチューを育てる決心をしたルヴィニを、ハートは心から応援したいと思った。
「良いじゃない。同じピチューのポーチと仲良くなれるかしら」
「でもウルのやつ、生意気なところがあるから大丈夫かなぁ……」
ルヴィニのピチューの名前は、ウルというらしい。
生意気な性格で、ルヴィニには全くなついていないという。

「一緒に試練、クリア出来たら仲良くなれるかもしれませんね!」
いつの間にかそばに来ていたラリマールの言葉に、ハートは頷いた。

「ポーチ、頑張れる?」
「ピッ」
がんばる、と言いたいのか、ポーチは片手を上げた。
「それじゃあ、みんなと一緒にポケモン達を捕まえて……」
ハートがそう言った瞬間、ポーチはどこかに向かって走り出した。

「ピッピッ」
「このランタンが気になるの?」
リピスの持っていたランタンが気になったらしかった。
「うち、お店やってるから雑貨とか気になるのかも……ごめんね……」
ポーチは、子どもだから色んなことに興味を持ってしまう。それは、悪いことではないけど。

試練、クリア出来るかな……?

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