見出し画像

恋愛スタイルの進化:オンラインデートからSNSの影響まで (a-1)

昨今、恋愛のスタイルが大きく変わってきたと言われています。以前の恋愛スタイルは、自分の物理的な行動範囲内で知り合い、距離を縮めていく中で恋愛に発展するのが一般的でした。例えば、大学で同じゼミに所属している、地元の高校が同じ、同じ職場、通っているジムが同じ、よく行くバーの店員と知り合うなど、自分が物理的に移動できる範囲内で相手と知り合うことが始まりでした。

もちろん、このような恋愛スタイルも依然として多く残っています。しかし、テクノロジーが急速に進化する中で、スマートフォンとそのアプリの質の向上に伴い、恋愛のスタイルも大きく変化しています。

スマートフォンが人々の生活の中でなくてはならない存在となり、それが人々の考え方の基盤となったことで、恋愛を含むコミュニケーションの概念も変化しました。また、コロナ禍を体験し、人々の自由な行動が制限された経験が、テクノロジーの社会へのさらなる介入への敷居を下げる要因となったのでしょう。

「ペアーズ」というアプリをご存知でしょうか?これは、インターネット上で恋愛パートナーを見つけるためのマッチングアプリです。2012年にサービスを開始し、わずか3年でユーザー数が300万人を突破しました。2021年にはその数が1500万人を超え、今なお成長を続けています。2024年現在、ペアーズのユーザー数は1800万人以上となり、その人気はさらに拡大しています​

話戻って、2012年と言えば、皆さんも覚えているかもしれませんが、iPhone 4S(アップル社製スマートフォン)が発売された時期です。この時期に恋愛市場を見越してサービスをリリースした開発者の先見性には驚かされます。

アプリのユーザー数1800万人という数字ですが、日本の人口約1億2500万人に対して、7人に1人が利用している計算になります。しかし、実際には主に20〜30代のユーザーが多く、この年代の人口が約3300万人と言われていることを考えると、2人に1人が利用していることになります。私の周りでも、20〜30代の5人に1人は実際に使ったことがある印象です。もちろん、誰もがこのアプリの存在は知っているようです。

2024年のアプリ利用者数で堂々の第1位はLINEで、ユーザー数が日本国内で約9000万人を超えました。この数字は、年齢を問わず2人に1人が使っている計算になります。残り3000〜4000万人の余力は主に60〜70代の人口に相当し、それ以下の年齢層ではほとんどがLINEを利用しているのかもしれません​ (Backlinko)​。

話を戻しますが、国内のオンライン恋活・婚活マッチングサービスの市場規模は今後ますます拡大すると予測されています。次の図がその成長をわかりやすく示しています。

つまり、恋愛の入り口がオンライン上でスタートすることがますます増えているということです。この事実から、人と人が出会いやすくなり、付き合える人の割合も格段に高くなる可能性が高いと言えます。マッチングアプリは、年収、趣味、考え方などの高機能なフィルタリング機能を利用して好みの相手を絞り込むことができるため、自分に合った人を探しやすくなります。

一方で、オンラインアプリを利用しても、実際に相手に出会える人や付き合うことができる人はごく一部だという意見もあります。ペアーズの利用には、男性が月々1650〜4300円程度を支払う必要がありますが、それを払ったとしても実際に相手を見つけられるかは別の話です。

アプリ利用者の声を見ると、「すぐに付き合えました」という意見もあれば、「全く付き合えませんでした」という男性の声もあります。アンケートでは、半数以上の人が出会えなかったと回答しています。効率よくアプリを使いこなすことでマッチングの確率を上げることは可能ですが、イケメンやスーパーリッチの方を除いて、普通に利用するだけではうまく出会えない現状があることを理解しておく必要があります。

現在、日本で実際に彼氏や彼女がいる人の割合は約30%と言われています。この現状を頭に入れ、行動することが重要です​。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?