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「超夜型」でいること

24点 あなたは「超夜型」です。
朝型夜型診断での結果。

この朝型夜型診断がどの程度信憑性があるものかは分からないけれど、朝型・夜型という睡眠タイプ(「クロノタイプ」というらしい)について検索すると必ず出てくるこちらの診断。

折に触れて何度もこの診断をやってみているものの、ほんっとに20点台前半しか出たことがない。

社会人を6〜7年やっているが、
未だに「なんで普通の会社で働けているんだ」
と思うし、
「こんな夜型なのに朝から働いてるの偉い」
とも思っている。

最近、夜型人間であることについて色々と考えたので、おそらく誰のためにもならないけれど、ここに書き起こしておきたい。

自分はなぜ夜型なのか

私が夜型の理由は、おそらく遺伝
これに尽きる。
朝型・夜型のクロノタイプは遺伝で決まるらしい。
そして、残念ながら、クロノタイプは基本的に変わることはないらしい。

母(60)
早起きもできるタイプだけど夜にも強く、なにか作業をしたり、好きなラジオのために1:00〜2:00まで起きていることも結構ある。
祖母(80)
かなり夜に強く、いまだに寝るのは2時とからしい。ショートスリーパーだから2:00に寝て5:00〜6:00とかには起きているようだけど…。

私みたいに好んで夜更かしをするタイプではないけれど、この、母方の2人が夜に強い。

この2人の遺伝子によって、私は夜型人間で産まれてきたのでは、と勝手に思っている。
しかし私は、「夜にかなり強いけど、朝にはめっぽう弱いタイプ」なので、2人のことが羨ましい。朝起きれるとこも似たらよかったのに。

自分の夜型タイプ

どんな夜型が24点を叩き出すのかというと、こんな感じ。

  • 朝が本当に苦手

  • 8:00より前に起きるのはめちゃくちゃ苦痛。本当にストレス

  • 日中眠くても、22:00とか23:00くらいになると目が冴えてきて元気になる

  • コンディションにもよるけれど、6:00〜7:00くらいまでは普通に起きていられる

  • 6時間寝るとしたら、ベストな睡眠時間は4:00〜10:00

  • 夜が一番集中力があるし、何をしてもはかどる

  • 夜考えごとをしてもネガティブになることはない

夜型であるメリット

これは、たぶん、無い。
あってほしいけど、無い。

夜型であるメリットなんて思いつかない。
深夜のラジオを寝落ちせず最後までリアルタイムで聞けるとか、それぐらい。
TVなら見逃し配信、ラジオならタイムフリー機能がある今、そんなのメリットと呼べない。

学生時代はオールで遊んだりする時に眠気に襲われないのはメリットだったけど、アラサーの今となってはそんな機会もほとんどない。

どう考えても、一般的に、朝型である方がメリットがありすぎる。
悲しいけど、それに対抗できるような夜型のメリットなんてないんだと思う。

夜型であることの苦悩

夜型であるメリットは大して無いのに、夜型であるデメリットは山ほどある。むしろデメリットしかないのでは……?
「デメリット」と書くとあまり言葉に重さが無いので、メリットとは並列関係ではないけれど、見出しでは「苦悩」という言葉をチョイスした。

眠くなる時間、スッキリと目が覚める時間、体調が良いと思える睡眠時間帯、力がみなぎる時間帯
私はどうやら、これらが全て一般的なそれから4時間ほど後ろにズレている

そんなもんだから、

  • 朝起きれず時間ギリギリ

  • 「起きれないかもしれない」不安が付きまとう

  • 早起きすると、午前中どころか1日中眠い

  • 元気に動ける時間帯・集中力のある時間帯が仕事の時間帯とズレているので、100%の力が出せない

こんな感じで日々生きている。

とにかく、社会は朝型にあわせて設計されているので、夜型がそれに合わせようとした時点で苦痛が伴う。朝型こそ正義。デキる人は朝型。そんな風潮あるよね。
そんなに朝型が偉いのですか。もう少し、夜型に優しい環境があってもよいのではないですか、と思う。

幼稚園生の頃から朝起きれなくてウンウン唸り、学生時代はとにかく朝がしんどくて仕方がなかった。(毎日朝起こしてくれていた母には本当に迷惑をかけた)
社会人になっての一人暮らし。起きるためには大量のアラームに頼る他なく、いつも寝坊の恐怖と隣り合わせだった。

  • 目覚まし時計

  • 携帯のアラーム(私用携帯&社用携帯の2つ)

  • Apple Watchの目覚まし

  • テレビのアラーム

と4種のアラームを毎日最大音量で5分おきにセットして、失敗しないように、、と思いながらとる睡眠では、疲れがとれたのかもよく分からず。
それでもたまに寝落ちなどでアラーム設定を間違えると失敗する。怒られる、へこむ。自分はこの歳になってもまだ寝坊するのか……と。

休みの日でも朝7時には目が覚めてしまう」「アラームはバイブ(もしくは最小音量)でかけている」とかいう友人の話を聞くと、そんな嘘みたいな夢みたいな話があるのかとまあまあショックだった。自分とこんなにも違うなんて。
「朝起きれないのは甘え」「気合いが足りない」「緊張感がないんだ」などと耳にすることもあったけど、そんなに簡単に朝起きれる人がいることを知って、緊張感とか気合いの話ではないよな、と思うようになった。

けれど、一般的な朝型向けの社会に合わせて働く限りは、この辛さみたいなものとはずっと付き合っていかなければならない。しんどいけど。

夜型なりに、上手に生きる

朝型に合わせて設計され、朝型を良しとする社会で、朝型になれなくとも、夜型なりに上手く適合して生きていかなければいけない。
24点の超夜型人間の私でも、今は昔ほど生きづらさを感じずに過ごせているので、その理由をここに書き出してみる。

朝型になることをあきらめる

夜型の自分を受け入れて、無理に朝型になろうとすることをやめるのも、ひとつの選択だと思う。
何年も何年も「朝型になりたい」「朝型にならなければいけない」と思っていたけれど、同時に「これだけやっても朝型になれない」「朝型になろうとするとしんどい」というのが付き纏ったので、今は「夜型としてできるだけ上手く生きていこう」と思うようになった。できないことをやろうとし続けるのはストレス。

クロノタイプは遺伝で決まるのを知ったことも、「じゃあもう頑張っても朝型にはなれなさそうだな」と、良くも悪くも諦めるきっかけになったと思う。
運動神経ある/ないとか、器用/不器用とかみたいに、朝型/夜型もそういう生まれ持った個性や特性として捉えて受け入れよう、と。

夜型の自分に合った環境をととのえる

もちろん、朝型になることを諦めることで、人に迷惑をかけるのはよろしくない。なので、環境づくりが大切だと思う。夜型としてストレスなく生活できて、迷惑をかけない環境づくり
シンプルで分かりやすい例を挙げると、フレックス制度のある会社で働く、とか。
そういった、夜型の自分があまりストレスを感じずに済む条件みたいなものを探して、少しずつ揃えていく。
きっと、これを繰り返していくしか無いんだと思う。

私の場合は、今の会社が

  • フルリモート

  • 始業30分前には作業できるように準備して…とかいう暗黙のルールもなく、ギリギリの出社もOK

  • お昼時間を自由に設定可能

  • 始業時間が毎日一定

という感じで、これがかなり自分に合っていると感じる。
(ちなみに前職は上記全てが叶わない職場だった)

フルリモート
出社するのとしないのでは、単純に朝起きる時間が2時間ほど変わってくる。朝6:30に起きるのと8:30に起きるのとでは、ストレスレベルがあまりに違う。

そしてリモートだと身支度の時間もかからないので本当にギリギリまで寝ていられる。

お昼の自由設定
お昼の時間も自分で決められるので、午前中どうしようもなく眠くなったら、11:00から早めのお昼休憩にして、すぐにベッドに潜り込んで60分寝て午後に備える、なんてことも可能。
自分に合ったリズムを作りやすい気がする。

始業時間が毎日一定
始業時間が毎日一定になったことで、昔ほどのストレスは感じなくなったし、失敗も減った。
転職前はシフト制の仕事をしていて、それが良くなかったなと今となっては思う。
やはりできるだけ毎日同じリズムで生活した方が、身体にかかるストレスは少ないと感じる。

毎日9:00頃に起きていたら、目覚ましをかけなくても8:00〜10:00くらいには目が覚めることが増えたし、休みの日にノンストップで昼過ぎまで寝ていた、なんてことがほぼ無くなった。これは自分の中では、大きな変化。

転職の際に、リモートワークや始業時間遅めは条件に挙げていなかったけれど(そうだったらラッキー!程度に思っていた)、たまたまフルリモートの会社に入った今、その価値は想像以上でかわわ。ちなみに始業時間は遅めではないんだけれど、ギリギリまで寝れるからそこまで苦しんでいない、という感じ。

あとは、仕事以外だと

  • 予定を入れるのはお昼以降にする

  • 休日は好きな時間に寝て起きる

というのをやっている。

友人と親しくしていたら嫌でも「朝起きれない」ことはバレるので、夜型人間であることを知っておいてもらって、例えばランチの予定を入れるにしても、13:00からの少し遅めにしてもらうとか。
もちろん迷惑をかけず、相手が快く了承してくれる範囲で、にはなるけれど。守れなさそうな約束は、しない方がいい。

当たり前だけど、1人で映画に行くとか、美容室に行くとか、そういう予約も言わずもがな全て午後にしている。

あとは、「朝起きなきゃ」は本当にストレスなので、平日頑張る分、休日前夜は夜更かしするし、翌朝はアラームをかけず好きな時間に起きる。
せっかく平日に同じ時間に起きてリズムが整っているのに…とも思うけど、本来自分が快適に感じる時間に寝て起きる幸福感を優先させるようにしている。(幸い、土日で睡眠リズムが崩れても平日また元に戻せているので)

こうやって、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら、夜型でもできる限り苦しまない環境を自分で整えていくことが、自分を楽にしてくれると思う。

なかなか肩身の狭い夜型人間だけれど、その性質を受け入れて、できるだけ社会や周りと上手くやっていきたい。

自分の周りにはここまでの夜型はいないけれど、きっとどこかに同志が居るはず、と思いながら。

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