改めて考える「Twitterの正しい使い方」
Twitterの機能は年々拡充してきたが、それはユーザーにとっていいことだったのだろうか。膨大な量の情報が更新され続け、即物的な反応が求められる設計に私は少し疲れてきてしまった。SNSから距離を置けばそういった疲れはないが、同時に失うものもある。単純に使う/使わないの選択ではなく、Twitterの良さは活かしつつ、その使い方を改めて考えてみようと思う。ポイントは、Twitterに搭載されている基本機能をあえてしないことだ。
長は、また、この術が多くの危険をはらんでいることを語り、なかでも、魔法使いが自分の姿を変える時には自らの呪文から逃れなくなる危険を覚悟しなければならないと注意した。『ゲド戦記』
Twitterのメリット・デメリット
まずは自分が感じているTwitterのメリット・デメリットを整理して見る。
●Twitterのメリット
・一次情報が得られる
・最新情報を得られる
●Twitterのデメリット
・自分にとって不要な情報も大量に目に触れることになる
・いいねやリツートに頼り、自分の言葉を失う
・瞬間的な言葉の羅列に感情を振り回され、冷静な思考と熟考に繋がらない
上記を前提として、過去9年ほど使用してみた個人的な体験を元に、以下4点を運用方針とする。
①フォローは10名だけ
最初のアカウントを使うのをやめたのは、実生活における人間関係の煩わしさがネットにも侵食されてしまったから。だからフォロワーは最低限に留めておきたい。見たい人は都度検索して表示するのも良い。自動的に表示されるものは、量が多くなると、何となく見る気にならない。最近Netflixで映画を見ることにも違和感を覚え始めている。主体的に選んでいるのではなく、表示されるものの中から選んでいるに過ぎず、なんだか楽しくないのだ。
②リツイートしない
Twitter始めた頃って、ネットニュースの記事とかってどれだけあったんだろうか。記事系をリツイートとかあんまりしていた記憶がない。世界とつながっている感覚というより、リア垢だったし、半径数メートルの人にしか向けていなかった。あくまで自分の言葉に意識を集中させた方がいいように思う。(フォロワーのリツイート表示もオフにしている)
③定期的に削除する
日々思考は変化するもの。変化を肯定的に捉えたい。Twitterで投稿した内容のうち、大事なものはNoteをはじめ別の媒体でまとめておく。
④トレンドのキーワードで検索しない
一気に湧いて消えゆくトレンドのキーワードには中毒性があるが、結局のところ何も残らないような気もする。感情を引っ張られるようなキーワードも多く、冷静でいるためにも見るべきではない。
(2021年8月20日加筆)
まとめ
発信は人を動員する装置ではなく、まして議論をする場でもなく、自らの位置を示す灯台のようなものと今は考えている。その光で人に救われることも、人を救うことももしかしたらあるかもしれない。その可能性を信じて、細々と始めていこうと思う。
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