うしろシティ
私の一番好きなお笑い芸人であるうしろシティが解散するらしい。正直理解できない。だからとりあえず思い出を振り返って書いてみた。ファン歴2年弱の新規で、大層な思い出がある訳では無いが自分用の記録として残しておこうと思う。
コントを見たきっかけはなんだっただろう。
たぶん、受験とコロナ禍で息抜きが欲しかったんだと思う。ちょうど勉強の参考になればと戦国鍋TVを見返していて、あ、そういえば芸人出てたな、うしろシティか…見てみよう！って感じで何の気なしにYouTubeで検索をかけた。
最高だった。最初に見たのは「お見合い」｢ガールズバンド｣だったかな。2人の作る世界が、キャラクターが私にドンピシャで。公開されていたコントを夢中で見た。勉強とうしろシティ、どっちが息抜きなのかもう分からなかった。それでも良い。毎月7日が楽しみで仕方なくて、そのために生きていた。
それが2020年夏頃の話。
どんどんのめり込んで秋になりかけの頃。星のギガボディを聴き始めた。私は声優オタクで、もう5年ほど声優ラジオを聴いていたけど、受験のために聴くのをやめていた。だから、とっても迷った。それでもあのとき聴く選択をして良かったと思う。
最初に聴いたのは、変人さんの回だった。素の白玉をもりもり食べるRNピスタチさん。それから花江さんのサインを貰いたい金子さんのお話。
本当に面白くて面白くて、1人で笑いながら家への道を歩いたのをはっきりと覚えている。気づいたらそれが習慣になっていて、学校に行くときも塾に行くときも、もちろん家に帰るときも。電車では星のギガボディをBGMに単語帳を開いた。
それでも聴き逃したところや面白かったところはradikoの制限が来るまで何度も何度も聴いたから、今思うとBGMとしての役割は果たせてなかったな。それに声優ラジオを切った意味が無い。
ただ、毎週水曜が楽しみで楽しみで。その気持ちだけだった。
同時期に名作くんにもハマった。受験期に何やってんだという話だ。でも、それだけうしろシティが私にとって魅力的で活力になる存在だったんだと今改めて感じる。名作くんのおかげで私は賢章さん、江口さんの知らなかった一面や魅力を知り、なすなかさんに出会えた。私が大好きな小野大輔さんも出演されていて、推しと推しの共演に感動したりもした。
そんな生活を続けて12月。金子さんの休養報告。コロナや風邪ではなさそうで、加えて自分の勉強もうまくいかなくて、不安な日々が続いた。
阿諏訪さんだけになったギガボディ。なんだか物足りない。私は2人のうしろシティが好きなんだってこのときはっきり感じた。1月になれば戻ってこれるのかな、大丈夫かな。
そんなことを考えながら迎えた元日。金子さんからのツイート。やっぱりという気持ちもあった。不安は収まらない。けれど、金子さんは、阿諏訪さんは頑張っている、そう思い込むことでなんとかやり切った。
1月、2月はラジオを聴かなかった。勉強が大変だったというのももちろんあるけれど、聴いたら辛くなってしまうから。正直1人になったラジオはなんだか切なくて仕方なかった。それでも、共通テストの帰りの電車で名作くんは見たし、心にはうしろシティがいた。
受験終了後、その日のうちにうしろシティのコントを見た。やっぱり面白い。2人の世界が大好きだ。大学でうしろ好きの友達が出来たりするかな、一緒に単独行けたりするかな、電車のお供に心置き無くギガボディを聴けるんだ、そうだ、聴けてなかったアルピーとハライチも聴こう。
そんな夢を見て胸が躍った。
そんな矢先、｢星のギガボディ、終わります｣
信じられないし受け入れられなかった。いままで見ていた夢が崩れていくのを感じた。
それでも時間は残酷で。
結局1回もメールは送れてないし、一緒に盛り上がれなかったイベントは数知れず。でも、最終回の振り返りは楽しかった。2人のあの緩い空気感に少しでも触れられたことが嬉しかった。Twitterも盛り上がっていて、普段は姿を見せないファンがたくさんいることを感じられて、ああ、うしろシティらしいなって思った。そういうところが大好きだ。
それからはまた、7日だけが楽しみだった。このくらいの時にTwitterを始めた。同年代のファンがたくさんいることを知り、嬉しかった。みんなと待てるのが幸せだった。
でも、結局、他のラジオは聴けなかった。
6月。金子さんの復帰報告。正直こんなに早く戻ってきてくれると思ってなくて驚いた。名作くんのイベントのためだけに復帰したんじゃないかってちょっとだけ心配になった。しかもコンビ活動は休止。まだ少し不安が残った。それでも、一度私たちを喜ばせてくれて、もう一度コンビ復活で喜ばせてくれる。二度美味しいサプライズだと思い込むことにした。
名作くんのイベントはオンラインで参加した。うしろシティが2人揃っていることがありがたかったしめちゃくちゃ楽しかった。あはれ！ギガボディさんからのお便りと2人の反応は一生忘れません。
ちょっとだけ阿諏訪さんから金子さんへの矢印の方が大きいかななんて思ったけど、2人で話してたし笑ってたから抱えてた不安はちょっぴり軽くなった、気がした。
それからも毎月7日を楽しみに、コンビ復帰を待ち続けた。
12月には金子さんの舞台を見に行った。
最前ど真ん中の良席。初めて生で見た金子さんは、動画で見ていたまんまで。ただ見ていたのと隣にいる人が違うのが少しだけ寂しかった。でも、こうやって人前に立てるくらいには回復してるならもう少しかな。そう希望を持つことにした。
3月。名作くんのEテレでの放送終了。ギガボディが終わってから1年経った。しかも金子さんの誕生日。運命の悪戯か、人生って面白いよね。名作くんのコンテンツ自体は続いてくれることが救いだった。よかった。まだ大丈夫。大丈夫。
4月7日のYouTube更新で、私の思い出のコント、｢ガールズバンド｣が再公開された。もうされないのかな、なんて思ってたからめちゃくちゃ嬉しくて。ああ、また新作コント見たいな。そう思ってた。
そしたら、金子さんが後輩とコントを作った。金子ワールド全開で、私が大好きな世界。金子さんの新作には変わりない。だけど、また、隣にいる人が違った。あれ、大丈夫だよね。リハビリみたいなものだよね。
そう思ってたのに。
4月28日。Twitterの通知。私は2つの垢で金子さんのツイートのみ通知をオンにしてた。だから2つに通知マークが付いていたら金子さんだってすぐ分かる。なんだろう、なにか面白いことあったかな。わくわくして開いて最初に飛び込んだ言葉。
｢コンビ活動はなくなります｣
本当にこの文面が一番に目に入った。
え、え、え、、、？
三限が始まったばかりだったけど、そんなの関係なかった。意味がわからない。エイプリールフールはもうとっくに終わったし、もしそうだったとしてもタチが悪すぎる。
そこから先はもう何も考えられなかった。授業なんて何も入ってこないし、友達とどんな顔をして話していたのかも記憶にない。
最近、先輩にうしろシティを勧めたばかりだったのに。一緒にライブ行きましょうって話してたばかりだったのに。もうその機会は訪れない。やっとうしろシティを話せる知り合いが出来たのに。あんなに素晴らしいコントを作るのに。それが更新されることはない。大学の学祭に来たりしてくれないかな。そんな希望ももう叶わない。
私にはもうSNSで広がっていく情報をただただ呆然と見ることしかできなかった。
そしたらトレンドに入っちゃうんだね。Yahooのトップニュースにも載っちゃう。なんだか面白い。普段は知ってる人いるの？みたいな感じなのにこういうときだけ話題になるんだ。ギガボディ終了時と同じ。芸人仲間も反応してくれたり。悲しいけど、少しだけ誇らしい気もした。
教室の隅でいつも何か話してるヤツら。
私は2人をこう例えるのが大好きだ。いてもいなくても変わらなそうで、いないとやっぱり寂しい。
多くの人にとってそういう存在なんだなって改めて感じた。ああ、うしろシティって愛されてんじゃん。そう思えるのが嬉しかった。
こんなこと書いてるけど、まだまだ実感は湧かない。こんなにすぐに終わりが来るなんて信じられない。金子さんと阿諏訪さんのコメントから感じられるちょっとした差もなんだか気になる。
それでも、2人が決めたことなので、とりあえずは受け入れる、努力をする。
しかも別に引退するわけじゃない。名作くんも続けてくれる。｢うしろシティ｣という肩書きが消えるだけ。まあ、それが一番辛いんだけど。
2人が作ったコントは残り続ける。2人の賞レースの成績も事実としてそこにある。そしてそんなふたりを私は応援してきた。これだけはなにが起きても変わらない。
5月からはどうやって推し事していけばいいのか分からない。
それでも、これからもずっと金子学さんと阿諏訪泰義さんを応援し続けます。
ファン歴は短かったけれど
素敵なコントと時間をありがとうございました！
ここまで読んでくださる方がいるとは思えませんが、FFさんへ
繋がってくださってありがとうございます。みなさんとうしろシティについていろいろ思いの丈を綴れたこと、とっても嬉しいです！Twitterを始めて、いろいろなファンの方のいろいろな意見を聞いて、ああ、仲間がいるんだと強く感じました。
ぜひいつかオフ会しましょう！サングラスかけて、謎のウルトラマン像の前にでも集まりますか？
私、戦国鍋TVのDVD全巻持ってるのでミュージックトゥナイト見たことない方いれば一緒に見ましょう！もちろんコントも！
うしろシティのおふたりに出会えて、皆さんに出会えて良かったです。
Thank God It's USHIROCITY！
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