見出し画像

建設業現場管理って何してるの??

私が建設業の現場管理職なるものに就いて早10年が経ちます。

久々に会う友人とかに近況報告する際、
「あー変わらず現場管理やってるねえ」

なんて答えてたのですが、決まって、

「で、現場管理って何?」

と質問が来ます。

現場管理はあれだ。現場を管理するのだよ。
職人さんやらの都合を聞いて、資材の確保から
工程の進捗状況確認とか品質確認とか何とかかんとか…。

と説明するんですが伝え方が下手なのか話が長いのか、質問してる本人はもう興味が無くなってしっかり現場管理の何たるかを知りもせず、そして
また次回同じ質問をするの繰り返しなんですね。

で。

そういや現場管理って一体何だ?と思ったので
noteに書いて予習して、次回の近況報告会に立ち向かう所存でございます。自己紹介とも違う、何の為の記事なのかは不明ですがどこかに需要があるかもなので書いてみましょう。


(弊社は主に補修全般を生業としております。
ほぼほぼ私の独断と偏見に満ちております故、同業者の方はお優しい目で通りすぎて頂けたら幸いです)



建設現場管理とは何ぞ?

①「人」の管理

お客様に工事依頼を受けた際に金額、品質、工程など様々な条件を提示調整し、発注受注出来れば工事開始となります。(着工と言います)

工事種類によって必要となる職種が決まっており
自社でまかなえ無い時(職種が違う時や人数が足らない時)に協力会社さんの都合を聞いて職人さんを集めます。

工事が始まった後で工事が思うように進まない、悪天候で何日も施行出来ない、なんて時に人員を増やしたり減らしたりします。

職人さんに現場の住所や施行種類、道具の選別、駐車場の有り無し等々のフォローも確認します。


②「物」の管理

工事材料の手配や納期確認、現場入れした後の仮置き場や配達車両の大きさ、台数などの確認をします。

また工事は最終的に商品としてお客様にお渡しするものなので品質管理も随時確認、修正します。

見積もりで決定した品質種類があり
(1つの業種でも何通りも施行方法があります)
合格ラインにあるか、無ければ職人さんに伝え
修正して工事を進めます。

品質管理の方法として施行写真を撮影、報告したりします。


③「金」の管理

協力会社さんがいる時は着工前に見積もりを頂戴し予算に合わせて金額の交渉をします。

工事原価、粗利などは受注時に決定しているので
予算を越さないように管理します。


④近隣住民様、施主様へのフォロー

工事着工前に近隣の方々へ工事お知らせや施主様へ検査の日程調整、工程の進み具合報告、工事中のちょっとしたお願い事相談などを行います。


こんなところですかね。

書いてて思ったのですが、

現場管理って書いてもやっぱり分からない!

ってのが分かりました。友人のリアクションの意味も納得です。


現場管理の仕事内容は分かりずらい所が多々ありますがこの仕事は人間力が非常に左右する業種だと感じます。人に、特に職人さんに嫌われたら何も出来ないし、だからと言って全て職人さんの意見を聞いていると品質や工期に影響してみたり。


世の中にある管理業も実際は何をなさっているのか気になる所ですが、私が思う建設業管理職で
1番大事な素質は素直さなのではないかと。

腕1本で何十年も暮らしてきた職人さんはやっぱり凄くかっこいいし、真似出来ないから頭下げて協力をお願いする。

品質が落ちるのが分かったら、想像出来たら
揉めるのが分かってても言ってみる。

ただでさえ建設業は多重下請構造ってものがあり、管理立場は職人さんからみたら上になる事が多いので偉そうに指示しない、など。

そんな事を思いながら明日も仕事に行って来ます!


最後までご覧頂いてありがとうございます!
スキやコメントが非常に励みになってます!








この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?