もがみことね

最上琴音(もがみ ことね) エッセイ、俳句、たまに小説

もがみことね

最上琴音(もがみ ことね) エッセイ、俳句、たまに小説

最近の記事

フライトの解約決めつ秋の夜

季語は「秋の夜」。 今年こそは実家に帰ることができるだろうかと期待して予約したフライト。…が、やはり帰省は無理だった。 ボタン一つであっけなく取り消すことのできる予定たち。それがいま、無性に寂しい。

    • 啞蝉がそろりと逃げて枝の裏

      季語は蝉(晩夏)。 我が家の庭のシマトネリコは蝉になかなかの人気で、細い幹に2〜3匹とまっていることも。 鳴く蝉は私が近づくと飛んでいき、鳴かない蝉(啞蝉)は同じ木の幹や枝の裏に逃げることが多いと気付きました。 我が家にやって来る蝉限定の話なのか、生態的にそうなのかは不明。

      • 自由には束縛も要る夏深し

        季語は、夏深し(晩夏)。 大学に入ってはじめての夏休み。 初めは何もない日々を謳歌していたものの、そのうち「自由」に飽きてしまったことがあります。 することがなくて、大の字で寝転んで見上げたアパートの天井。 社会人になり、忙しい日々を送るようになりました。 そして、制約の多いこの夏。あの夏がたまらなく懐かしい。

        • ままごとやジュースもおかずも夕化粧

          季語は夕化粧(オシロイバナのこと)で、秋。 幼稚園に通っていたころ、園庭に白粉花が咲いて居ました。 その白粉花、ままごとに大活躍していました。 色水がジュースと見立てられたり、お店屋さんに支払うお金に見立てられたり。 女の子には、やはり赤い花が人気だったなぁ。 今の子供たちは白粉花で遊んだりするんでしょうか。

        フライトの解約決めつ秋の夜

          蜩を聴く朝ぼらけ旅の宿

          俳句、作ってみました。 季語は蜩(ひぐらし)、初秋の季語です。 今住んでいる土地は、アブラゼミとクマゼミばかりが鳴いています。 旅の宿で迎えた朝、近くの林から蜩の涼しげな声が聞こえてきました。 カナカナカナカナ…という声に身を委ね、我が家ではない場所に居るのだと強く実感した出来事でした。

          蜩を聴く朝ぼらけ旅の宿

          はじめまして

          はじめまして。最上琴音(もがみことね)といいます。 昔から、「何かを書く」ということに憧れていました。 憧れを憧れのまま終わらせてはいけない…、と急に思い立ち、noteで表現する練習をしようと決めました。 どうぞよろしくお願いします。

          はじめまして