ゼロ年代、セカイ系、震災

セカイ系との決別かと思えばそういうわけでもない。
えいえいてきなもの。をかなりストレートに描くのはらしいといえばらしい。
お話としては最初の段階で、あーはいはいというのがわかるくらいにわかりやすく、この構図そのものは意図的なものなのは間違いなかろう。
空の向こう、約束の場所。を思い出す、男女の立場は逆だが。
場所やキャラクターはかなり具体的な一方で、お話そのものの抽象度は高い。
田舎の少女と都会の青年という構図は様式美にすら感じる。
雨の車のシーンは結構ゾッとした。いい意味で。
ゼロ年代をセカイ系の形で引き受け、震災と共に語り直すのは成功しているのだろうか。こればかりは怪しいか?
芹沢の綺麗な景色だなぁ。に対する反応が良かった。
新海誠は震災、ゼロ年代、セカイ系ということを引き受けてる作家としては本当にえらいな。

懐メロ連打や
スナックのシーン
そういった日常もまた、これは穿って見過ぎだが、美少女ゲームの日常シーンを思わせるような、そんな内容だろうか?うーんこれはいきすぎた考えかもしれん。

少なくとも、新海誠に関しては、ずっと、切断されることなく、描き続けている作家に思う。
そして、新海誠の大衆化に、3.11が大きく影響しているというのは君の名はでも十分語られているが、より煮詰まって出てきた作品に感じられた。

初回の感想はこの辺で、
今回は隣でずっとケータイを弄っているにーちゃんのお陰で、終始冷静にIMAXの画面を見ていたので、もう一度今度はどっぷりと浸かってみたいな〜

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