死ぬほど嫌いな相手と仲良くなる方法
先日、仕事の打ち合わせの中での会話がちょっとしたトラブルに発展し、近年稀にみる嫌いな相手が出来た。
良くある言葉の行き違いとはいえ、すべてを否定的に捉えて私を名指しで複数の人に状況を悪くするような内容で報告し、「謝罪させる場」を設けてもらい、謝罪させ、さらに卑劣な言葉を浴びせてきた。
正直ハラワタは煮えくりかえっていた。
その位腹は立ったが、冷静に、できるだけ冷静に言葉を返し続けた。が、そいつはさらに追い打ちをかけてくる。
「大人なんですからぁ、人の話は最後まで聞きましょうよ~」
「人の話をさえぎるのはダメだと思うんですよ」
(といいつつ、その話の途中でそいつは人の話をさえぎって来ていた。)
でも良く考えると私はこいつが初対面から嫌いだった。
きっと私の嫌いオーラが相手に伝わってしまったのだろう。
というか今日でこいつの全存在が嫌いになった。
もう二度としゃべりたくない。
マジで。イヤ。
なので、「必要最低限あるいは必須の項目以外においてこいつの存在を世界から消し去るボタン」をONにした。
このボタンが押されるのは約8年ぶりくらいだ。
私は以前の職場で死ぬほど嫌いな相手がいて、その人とは4年ほど目も合わさず、口もきかないほど仲が悪かった。
だけど、仕事はまったく同じ仕事をしているので、自然発生的にその後、関係は回復していった。現在では2人で飲みに行ったり、同じく元同僚と一緒に淡路島まで出かけるほど仲がいい。
そもそもこの人とは、7年間の思い出がある。同じ空間で、同じ景色を見て、同じトラブルを乗り越えてきた。
お互いの悪い所を分かりきっているし、お互いのすごいところもわかっているので、現在の距離感は絶妙に心地いい。
だから、前述の相手とも同じようなシュチュエーションが発生していけば、いつかはこのボタンがOFFになる日が来る「かも知れない」。お互いに同じ場所で、同じような業務をして、共通項が増えて行けば、いつかきっと。
そう、いつかきっと、メイビーなのだ。
マストではない。義務ではないのだ。
MTGではお互い分かり合って仲良くしてください、とか謎の指示をもらったが、雑談もしたことがない相手と何を分かり合えるというのだ。
偏愛マップとか自己紹介を提案したが、相手は死んだような目をしていた。
相手がボールを受け取る気がないのに、何のボールが行きかうというのだ。
そして私はこのスイッチをONにしてしまった。もうムダだ。
こういうのは時が解決するのだ。強制されるものではない。
相手が誰かれなく攻撃するタイプなら自滅していくし、私がそのタイプなら私が自滅する。自分のメンタルと仕事ぶりの両方が試され、その試練が終わった時に、お互いが分かり合えるタイミングがやってくる「かもしれないね」の相手なのだ。
死ぬほど嫌いな相手と仲良くなる方法は、嫌いな間は死ぬほど嫌いになることだ。事務的な言葉は交わせど、心の中ではツバを吐いてもいい。だって嫌いなんだから。
そのうち、何年か経過したらハタと気が付くはずだ。自分は誰と戦っていたのかと。その時がお互い白旗のチャンスだ。
そこまでキライになれた相手とは、死ぬほど仲良くなれる、ハズ。
私には過去にその実績がある。
でも、徹底的には嫌いになれなくて、見ていて悲しくなったり哀れな気持ちになる相手とは、仲良くなれない可能性が高い。
こういう相手の前では、私は徹底的に気配を消す。
飲み会であろうと、口をつぐむ。
おれの面白い話はお前には聞かせてやらない。
なぜなら、俺はお前が嫌いだからだ。
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